2014年05月24日

老子の思想と石の心 (2千年前に警告されていた文明の災い)


老子の思想と石の心

(2千年前に警告されていた文明の災い)


●科学者(賢なるものが)が災いをもたらした


賢(けん)を尚(たっと)ばざれば、民をして争わざしむ。得難きの貨を貴ばざれば、民をして盗みを為さざしむ。欲すべきを見(しめ)さざれば、民の心をして乱れざらしむ。
是を以って聖人は、其の心を虚しくし、其の実を満たし、其の志(のぞみ)を弱くして、その骨を強くす。常に民を無知無欲ならしめ、夫(そ)の知者をして敢えて為さざらしむ。
無為を為せば、即ち治まらず無し。(老子・3章)

現代はこの正反対の世界になっていた。賢を求めても人は賢たりえない、この賢の解釈にもいろいろある。科学も賢であり賢が肥大化したものでもあった。人間は賢たらむとしても賢になりえないのだ。何が賢で何が愚かもわからない。愚なるものが賢であったりする。禅では大愚は智者である。人は大愚になりえない、いつまでも小賢しい知恵でたちまわる。老子の思想は禅に通じていたのである。
得難きの貨を貴ばざれば、民をして盗みを為さざしむ。欲すべきを見(しめ)さざれば、民の心をして乱れざらしむ。


資本主義とはこの正反対の世界をあくなく追求しているのだ。あくことなく欲望をいらぬ欲望まで刺激されて消費させられる。その時消費とはまさに虚しく消えるものに使っているということである。そういう自分も現代社会に生きることはその中でその体制の中で
強いられるのである。様々な欲望をおさえることがいかにむずかしいか、それは身近な買い物でわかった。毎日買うことに追われている。今や料理でも家事でもいかに買うかでありいかに工夫して自給自足するかではない、農家では納豆まで作っていた時代があった。その時はいかに自給自足するかであり買うということは極力なかったのである。

なぜこんなに買うものがあるのだろうとなるとき、そういうふうに社会が仕向けているということもある。それは資本主義でもある。だからこそ金が現代では命より大事だとなる。そして買うために借金してまで買っている。借金して無理してやり繰りしていることが非常に多いのである。

都会にいれば田舎よりもっと欲望が刺激されるから金が必要になる。現代では金が限りなく必要になるようにできているのである。
自分のつきあった人たちも一見裕福だと見えた人たちもみんな無理していた。多額の借金で成功を装っていたものやいい職人の腕があるのにブラックなものに手を出すとかそこには限りない欲があった。原発もまたこうした限りない欲から生れたのである。
原発の危険性より金、金,金となっているからこそ地元に金がおりるとなればそん危険など考慮するものはいない、小高でも原発できれば金になると歓迎していてすでに工事がはじまるところだったのである。

現代の欲望資本主義は老子の時代からすると百倍千倍とかの贅沢をししているだろう。
それでも足りることはない、足りない足りないと金がない金がないと世界中でそうなっているのだ。
だからどうして2000年前にこうした欲望を制止する思想が生れたのか不思議である。
逆にその時代ならもっと欲望を刺激するほかが理にかなっていたのである。
それでもそういう思想が生れたことは人類の普遍的な警鐘となっているから見直されるのである。


常に民を無知無欲ならしめ、夫(そ)の知者をして敢えて為さざらしむ


この知者とは今では科学者にもなるだろう。科学者は実際は恐ろしいものがあったのだ。原発を元となる放射線を生み出すものを作り出したのも科学者である。その知者はまた人類に最大の害を及ぼすものを作ったともなる。なぜなら核が発明されて現実に日本では原爆が落とされたからでる。そして人類は核戦争で滅亡するだろうとまで言われるようになったのである。


●兵は不祥の器にして、君子の器にあらず

老子の思想にはそうした文明そのものを否定するものがあった。ただ哲学としてもあり個々人に適用される。「何も成すなというとき人間にとってそのことが一番むずかしいことなのである。人間は成さなくていいことを成して失敗している。それは個々人でもそうであり社会的にもそうである。原発など作らねば良かった、成さねば良かったと今ではなっていることでもわかる。人間は何であれ成すことをとめられないのだ。それは欲望に発していて欲望がとめられないということもある。資本主義はさらに欲望を刺激して欲望を増大させるからさらにそうなる。なぜこんなに食べるのもが増えてくるのか?
豚から牛から鶏から何でこんなに食べねばならないのか?
日本人はもともと魚介類で満足していたのである。その結果として様々な病気や伝染病も起きてくるのである。

それは動物でも同じだった。ネコに自分が食べている魚の余ったものとかサミシまで一切れなど食わせたらその味を覚えたのでまたねだる。市販の猫の餌だけでは満足できない、いろいろな味を覚えたから欲望を刺激されたからそれを食べたいとなる。
その味を知らなければないなりに満足していたのである。

いづれにしても人間はどんなことをしても成さなくてもいいことを成すように宿命づけられているのだ。それは個々人の人生でもそうである。青春はまさに狂気の時であり若気の至りにならない人はいない、無謀と横暴と狂気になるのが青春である。自分でもカルト宗教団体に青春を浪費したのもそうである。一生を浪費して犯罪者として死刑となりオウムではなったから優秀な人材のなんという浪費だろうと思う。それは過去にも戦争で起きた。優秀な人材は若くして戦場に消えた。その数はまた途方もないのである。
それは成さなくてもいい戦争を成したからである。その善悪は別にして戦争ほど無益なものはないのに人類は戦争をやめられないのである。
兵隊とか警察官などない方が一番いいのである。それこそ無用なものである。自衛隊でも警察でも何も成さない時、一番平和な時だということである。兵隊とか警察官に用がある時は平和ではない、兵隊とか警察官は使われない時平和なのである。

兵は不祥の器にして、君子の器にあらず。已(や)むを得ずしてこれを用うれば、恬?(てんたん)なるを上なす。勝ちて而(しか)も美ならず、而るにこれを美とする者は、これ人を殺すを楽しむなり。夫れ人を殺すを楽しむ者は、則ち以(も)って志を天下に得べからず

兵隊は警察官などはやむをえずしてあるものでありそれらを積極的に活用するようなことは平和な時代ではない、だから戦争を賛美することなどあってはならないことなのである。兵隊がやむをえずあるとうときやむをえず戦うということはありうるからある程度は肯定している。しかし積極的には肯定はしない、やむをえないというとき兵隊をもち得るのである。人間はやむを得ないという時行動する。あえて善を主張し行動するのはかえって社会を乱すし個人的にもそうなる。行動でもなにか間違った行動が多過ぎるのである。
「なぜそんなことをするのか、しなければいいのに」ということが犯罪でも日々ありすぎるのである。それは欲望をおさえられないとか石のような心をもてないことにあったのだ。だから結局石のような心をももつことが至難なのである。
それはようやく死に近くなって悟り石の心をもつことがきるとなる。
ようやく成さなくてもいいことを成さないという境地にいたる。

いづれにしろ原発問題は個々人の思想の生活の問題でもあった。

欲望資本主義の問題でもあり個々人の欲を制御しないかぎり原発はとめることができないということもあった。
「お前は電気なしで暮らせるのか、山なのかで霞でも食って生きていけ、江戸時代に帰れ」とかなるがそんなことはもう非現実的であり今は時代が違うとなるがではこのまま欲望に歯止めがかからないとどうなるのか?
そんなことどうて もいい、社会なんかどうでもいい、俺は俺の欲望を充たすだけだととなっていいのかとなる。そうしたらいつまでも原発は必要だとなりこの問題も解決しないのである。つまり個々人の生活を見直すことが原発をなくす社会に通じる。
社会的に原発をやめても個々人の心が以前として限りない欲望を求めていたら結果的に同じなになる。根本的解決にはならないのである。


●石の心をもて(詩)


石の心

石とは何なのか?
石とは愚かなことをしないこと
石には正心がある
人の心は乱れている
人は必ず愚かなことを成す
人は罪を犯す定め
人の心は鎮まらぬ
人の心は容易に狂気と化してゆく
人の心は感情的に燃え上がり
正気を失い過ちを犯す
青春の狂気と横暴と爆発よ
誰しも若気ののいたりがある
愚かなことを成さぬものはいない
小人閑居して不善を成す
石のようにその身を正してはいられない
集団に理性はなく感情的に動く
そこに思慮深さはなく
容易に煽動されて地獄へも道連れにする
ああ 愚かなること成さぬ石よ
山の奥処にそは千歳鎮まっている
威厳に満ちて傷なくそこに在る
その傍らに延齢草がそっと咲いている
その岩に寄り添うものは可憐な花
謙虚な花である
愚かなることを成さぬ石よ
そは世を離れて山の奥処に在る
そこに所を得て世を忘れる
そこにこぞ幸いのあるを知るべし
その他は世はただ災いと乱れのみ
それはこの世の終わりまで継続される
汝はそこを動かざれ
神しろしめぬその石よ
狂気の世を離れてそこにあれ
人の世の狂気は決して収まることなし
それは次の代も延々とつづく
人はカルマの繰り返し
人は決して愚かさから脱せられぬ
それ故に諺とて変わらぬ人間の真理
人間とは科学が発達しても変わらぬ
科学は原発のようなものを作るも
それ故に破滅するような愚かさになる
何も成さすにいられのぬが人
何も成さぬが良い
老子はついに函谷関に人知れず消えにしを・・・

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