2014年02月21日

根を強く張る冬芒 (土着的なものはその土地に根をはる農家の人にあった)


根を強く張る冬芒

(土着的なものはその土地に根をはる農家の人にあった)


しぶとくも根を張り強き冬芒

萱(かや)は根が強く、簡単には取り除くことができません。
除草剤を使用すると作物に悪い影響を与えます。
このため、畑の中の萱(かや)は、周囲の土を掘り起こし萱の根を見落とさないように全て取り除くのがベストでしょう。
http://sendai-rtoj.seesaa.net/article/220989180.html


新さんさ時雨 宮城県民謡

萱の根方に そと降る雨は
萩の根方に 鈴振る虫は
白河市萱根地区


風流という時、俳句だと萱になれば秋は芒であり枯芒となる。枯芒から今度は一月になると冬芒になる。
でもそもそも萱がどういうものなのか実生活からわかるのは実際に畑を耕して野菜などを作っている人である。
この歌で萱の根方にとか萩の根方にというのに注目する。普通そういう発想はない。
農民が作った民謡にはそういう発想があったとなる。

畑で野菜を作る時、萱があると困る。根が強く張るからやっかいであり土ごと全部とらないととれない、
こうした作業を通じて萱の性質を具体的に農家の人はしる。
風流的になるとただその表面を見ているだけなのである。
農作業でまさに農民は自然と日々接して格闘しているところがある。
それは風流としてながめるのとは違っている。
だからこそ萱は根が強くやっかいなものだとして萱根という地名が生れたのである。


農家出身の女性と接してわかったことは土着的女性だということをつくづく感じた。
その女性は見た感じでは体も頑丈であり農業できる体をもっていると見える。
ただ実際は頑丈そうに見えても弱い部分がかなりある。
でも農業というとき体が丈夫でないとできないと外からは見る。
外で働くから寒さ暑さをじかに感じるし体が強くないとできないと思う。
だから華奢なきれいな女性では勤まらないから嫁として受け入れられない時代があったかもしれない、
米俵を担ぐ力持ちの女性がかえって注目されたり価値があったのは
機械もない時代は力あるものが価値があった。それは男女でも同じだったのである。
ただ遊女になるにはそれなりの美人が要求されたが農家ではそうではなかった。


そもそも農家に嫁ぐの嫌う女性がいた。それは農作業が辛いからである。
今はそういうことが軽減されたから別にそんなに体が丈夫でなくても勤まるようになったのだろう。
それより専業農家は田舎でも一割とか極めて少ないのでありあとは
兼業農家であり兼業農家はサラリーマンになっていて田んぼもまかせているから
全く農業しない人も多いからそこが農家と言えるのかとなる。
実際農家でも昔の農家とは違い農家的なものは失われているし農村的なものも田舎から失われている。
根を張るというとき農家はまさにその土地に根を張る存在であり樹や萱などの植物と同じだったのである。
そういう自給自足の生活は江戸時代から戦後十年まではつづいた。
それが高度成長時代となり急速に変貌してしまった。


現代はその土地に根付いて生活する土着的な志向は消えて会社に就職することが人生を決める。
社会は会社社会になったのでありその土地に根付く根を張る社を中心とした村社会は消えた。
でも人間は根源的には生物だから土地との一体感を求めることは変わりない。
それがむしろ自然であり自然から遊離しすぎた文明の中で自然のことがわからなくなった。
原発は全く自然から遊離したものであり土地とは何の関係もない、
「原発は何か」と問うてみても知識的にもわからないし具体的日々の生活でも理解できないものだった。
炭を燃料にしていればそれは山の木から作るから説明するまでもなく生活の中でその意味を自ずと知る。
原発はわからないからそれを制御したりすることもできない、ただ暴発して事故になりあとで苦しむだけだった。

サラリーマン的な人生には人間には生の重みが伝わってこない、退職すると同時に用なきものとなる悲哀がある。
農家の人にはそもそも退職がない、生涯体が動く限り現役になる。80才でも畑を耕している人は普通にいるからである。
不思議なのは東京辺りではもうそうした農家の人を知ることができない、
どうして米が野菜ができるのかもわからない、回りが全部サラリーマンであるとすると農家の人とじかに接することはないからだ。
そういう世界はやはり自然と遊離した異常な空間でありそれがいつか災害やら電気がとまったとかで突然崩壊するという恐怖を覚える。
そのよってたつ基盤が自然ではなく人工的なものだからである。
人工的なもの原発でもそういうものは今回のようにいつ事故が起きる破壊されるからわからないからである。

 
 
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