2014年02月04日

母が白寿の祝い金を南相馬市からもらった (この地に生きた一生だったからふさわしい)


母が白寿の祝い金を南相馬市からもらった

(この地に生きた一生だったからふさわしい)

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小林トミ子 99歳、南相馬市から白寿の祝い金をもらう


我が母のこの地に生きて白寿かな椿の赤く朝に雪ふる

この道や椿に雪ふり朝静か葉牡丹いくつか道の辺に咲く

我が母の幸のうすきも白寿かななお生きむと病院にあり

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白寿…「百」の字から「一」を取ると「白」になる事から、あと一歳で百歳になるため。


白寿の意味はこうだったのか?これは何か面白い。
99歳はやはり百歳に勘定されるからだろう。まず白寿まで生きる人はこれまではどれだけいたのか?
でもこの言葉が残っているとしたらやはりいたとなる。
今なら百歳もいる。南相馬市でも十人以上いるだろう。
これから百歳が何十万という規模になってゆくからめずらしくなくなる。
そういう時代は人類でかつてなかった。
102歳で26キロ自転車で走った人がいたのには驚いた。
そこまでやれるんだという驚きである。


母は入院してもまたポータブルトイレに地力て行っているから寝た切りとは違う。
耳はほとんど聞こえないがなんとか何度も言えば通じる。
完全な認知症とは違う。完全な認知症になると意志が通じなくなる。
でも姉も最悪の認知症は死ぬ前に一回正気にもとった。
認知症でもときどき正気にもどることは不思議である。
だからこの正気にもどることで完全な馬鹿とは言えないともなる


母の一生は不孝だった。原町で10年は原町紡績(はらぼう)で糸取りをしていた。
華奢な体でありよくつとまったとも思う。そうして働きづめであり何か楽しいことは遊びなど全然していない、
それでかたよったものになったが本来性格はおとなしく穏やかでひかえめである。
認知症になってもそういう性格は変わらないみたいだ。どうしても激情的て人は認知症になると暴力的になったりするから扱いにくくなる。


老人を考える場合、やはりその一生がどうだったとかどこに生きたとか過去をふりかえることになる。
南相馬市から白寿の誕生日のお祝いをされたのはまさにここに生れたときから生きたからふさわしい。
ただトミという名は富岡で生れたかららしい。生れた場所を名前とすることがあるからだ。
あとはほとんど原町で過ごして鹿島の我が家に嫁いだ。
実家の墓だけが残っている。我が家に嫁いでも不孝だった。ただ働きづめだった。

ただその不孝でも90頃まで家事もやっていたので認知症にならなかったのかもしれない、
働いていれば張りがあるからだ。だから何が幸いするかは人間には本当にわからない。
不孝と思ったものが幸福になり幸福だったものが不孝になる。
金があってそれが原因で事件にまきこまれて不孝になったり金がなくても幸福がありうる。
人間には絶対的幸福などありえないのである。


ともかくこの地に生きたということで市から祝い金をもらうことはふさわしい。
これが他から退職してから移った人とかなるとふさわしくなくなる。
その一生は別な地にあったのだからである。
この地に生きたということはこの地に何かを残したということでもある。
その人の一生の思いがこの地に残っているということである。
それは家にもある。ただ病院にはないか地元の病院だとやはりまた違っている。
他の病院に移るとそういう地元とという土着的感覚はなくなってしまう。

最近でもやはり介護状態になると子供のところにひきとられる。
すると東京とか遠いところに行ってしまった人もいる。
そういうふうになると何か木のようにこの地に地元に根を張ったのがひきぬかれるような気分になることもあるだろう。
ただみんな広域的に生活しているからそうなたやすいのである。


だから原発事故などでそうして一生生きた故郷から引き離されるというのは辛いし自分の生きた場所が失われることの損失は計りしれない、それはもう金では埋め合わせてきないだろう。一代だけではない、何代もつづいた歴史も失われる。
もう一度人生を他の土地で老人はやり直すことができないからである。


今日は白寿にふさわしいのか、雪がふっている。この辺は必ず今頃雪がふるのである。
雪はあまりつもらないが今でも外は結構雪がふっている。


11時30にこの文を書いたアップした。

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