2013年12月05日

震災死者数の関連死の数字 (原発事故避難地域はやはり多かった)

 

震災死者数の関連死の数字

(原発事故避難地域はやはり多かった)

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現代は数字社会である。あらゆるものが数字で現され数字で物事も決められる。数字で統計でも株価が予測されたりする。現代は常に数字に追われる時代なのである。
民主主義でも選挙で左右されるから一票としての数が問題になる。
あらゆるものが数字として判断される。
アメリカの失業率とかもそうであり実際は表に現れない数字があるから本当に失業率が判定できないと言う人もいる。
統計には必ず表に現れないものがありそこに数字の詐欺が起きてくる。

放射能なんか数字でしかわからないからこれも数字に追われている。
放射能は本当に数字でしかわからないから数字で感じるほかないのだから嫌になる。
極端な数学の世界なのである。数字とか数学が苦手だから何かなじめない、
でも毎日数字を見比べているのがこの辺の現実なのである。


今日の福島民報にでていたのが震災関連のことでありこれも数字だった。最近は新聞をとるのをやめたので見ていなかったが特集していたので買った。
この表で注目したのが震災の関連死だった。



南相馬市で525人が津浪で死に437人が関連死している。111人が死亡届けだしているがこれは行方不明なのだろう。
名前が届けていても死体がでてこない、南相馬市か一番多いのはどうしてなのかとも思う。
こんなに関連死が多く行方不明者がいたのか?
地域的には鹿島区の海老村とか烏崎村とか原町区の萱浜でも死者が多かった。
しかし不思議なのは相馬市は関連死が25人で死亡届が19人で少ない。
これはやはり原発事故の避難に際して死んだものなのだろうか?
相馬市と新地とかは避難命令は出ていないからだ。

知人に聞いた話では親戚で関連死した人があった。
関連死は病人や介護されている高齢者などが多かった。
自分も母親を介護しているから避難したら確実に死んでいた。
もう動けないし気力もなくなっていた。
家にいたことで死なずにすんだのである。
介護している人は大熊辺りでも最後まで残っていたことでもわかる。
ここで死にたいんだといっていたのである。



このことは数字を見れば歴然としている。楢葉町で震災で津浪で死んだ人は11人でも90人が関連死であり
富岡町でも11人しか津浪の被害はなく203人が関連死だった。
浪江でも149人死んでも306人が関連死だった。
いわき市はなぜ関連死が多いのかわからない、ここは避難区域ではなかったからだ。

ただ仮設などに入って高齢者が弱り死んだことも考えられる。
この数字ではっきりしていることは原発避難区域は関連死が多いのである。




双葉町か大熊では病院に置き去りにされたとか問題になった。実際はそうではなかった。東京電力福島第1原発事故からの避難中に双葉病院(福島県大熊町)の患者ら50人が死亡した問題で、同病院の入所者ら4人の遺族が10日、東京電力を相手取り、計約1億3千万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。


 東京電力福島第一原発事故に伴う避難で体調を崩して亡くなったとして、大熊町の双葉病院の男性患者=当時(62)=の遺族が東電を相手取り損害賠償を求めた訴訟の弁論準備手続きは22日、東京地裁で行われた。原告側は、男性患者が避難後に入院した病院の診断書などを提出した。

 次回は1月24日午前11時45分から開かれる。
 訴状によると、男性患者は平成23年3月16日に自衛隊に救助された。その後、避難先を転々として、翌月18日に福島市内の病院で死亡したとしている。
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2013/11/post_8655.html
(2013/11/23 11:26カテゴリー:原発事故関連死)


原発事故関連死 いわきの震災関連死 認定訴訟 市側、争う姿勢 「避難と自殺 関連性ない」 福島地裁

女性と夫は震災後の一昨年3月15日、いわき市から郡山市に避難した。しかし、夫は断水や余震などで精神的に不安定になり、うつ病が悪化し、昨年5月に自殺した。女性はいわき市に震災関連死の認定申請をしたが、同年9月に不認定とされた。
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2013/09/post_8175.html




関連死はいろいろあり原発事故のための避難でストレスで病気を進行させたということはある。そういう話を二人ほど避難者から聞いたから結構この数字はオーバーではないだろう。死期を早めたことは確かである。ただ双葉病院の場合、問題は複雑であり病院にすべて落ち度があるとはならない。


避難指示がだされた地域は関連死が多かった。それは南相馬市でも30キロ内の原町区、小高区がそうだった。小高区は避難命令でありいち早く避難して鹿島の体育館にも避難した人がいた。浪江から相馬市にも避難する人もいた。まず近くに避難したのである。
だから線量の高い津島や飯館村に避難してかかって被爆したのである。

この時国からの指示は東電からの指示は何もなく浪江では町で独自に判断して津島の線量の高いところに避難したのである。
一応スピーディで放射線の分布は計られていたしそれは正確だった。でもそれが知らされることもなかった。
政府と東電は全く事故が起きない「安全神話」を作っていたのだから事故対策はしていなかったのである。


おそらく政府も東電も戦争の時と同じように皇国神話、日本は神の国だから負けないという宗教のような信念におちいっていた。それはオームであれ創価であれカルト宗教が拝んでいればすべてがかなうという神話になっていた。オームを批判するが国も東電もオームになっていたことの驚きである。宗教なら科学的でないと批判されたりするが科学者も何か安全神話を作る大きな力となっていた。御用学者がそうである。
安全だ安全だと外に向かって宗教のように唱えている時安全になると思っていたのかもしれない、それは題目を毎日必死に唱えていると同じだった。
それは戦争に勝つ勝つ絶対に負けないと叫んでいたのと同じだった。
そこに疑問をさしはさむことはマスコミも誰も許されなかった。
だから原発に疑問を安全でないと言うことはタブー化していたのである。
そのタブー化が大きな事故に災厄につながった。


地元の人もまた安全神話の先兵と化していた。なぜならその利益によって町の財政が成り立つとなると反対派は口を封じられる。今でこそ反対しているが本当に地元ではこの辺では原発に反対すると危険な状態に陥っていたかもしれない、みんな金になる、利益になるというとき、それに反対すれば村八分にされて住んでいられなくなったろう。
それほどの圧力がこの辺にはあったのである。
今でもなぜ東電や政府にもっと抗議しないのかというとき東電には世話になったとかそういう人が多いからそうなる。現実にそうだったのである。
人間なんであれ飯を食わせてもらうところが一番大事でありそこに命さえかけるだろう。だから今は会社がそういう場所だから会社のために命もささげる。企業戦士という言葉が生れたのもそのためである。


ともかく避難の過程でどういうふうに死んで行ったかは個々に違っているからわからない、ただ数字が如実に語るということはある。
この辺の火力発電所で事故後に5000人働いていたということには驚いた。
5000人かとなるとその数は凄いものだと思った。
その五〇〇〇人かがいなくなったらやはり影響が大きいから仮設の食堂にも人が来なくなったというのもわかる。瓦礫の処理でもその数は膨大なものだったことがわかる。


いつれにしろ人間個々人が接する数は少ないからこうして大きな数が出てくると驚く、でも実際に関連死でもその場にたちあった人は少ない、だからただ数だけから判断する。
そこにリアル性が現実感が欠けてくるのである。
戦争で三百万人死んだと言ってもそれが何なのだとなる。実際にそれをリアルに感じるには写真ででていたニューギアで掘り出された日本人兵士の骸骨の山でもふれれば怖いように感じるだろう。数字だけからは怖さを感じない、無機的なものとなる。
文明は数字によって何か人間的なものか剥奪されている。それがナチスのガス室の大量殺戮だったと言われる。誇張にしても数字だけからは何か人間の真実は把握できないのである。だから現代は常に数字に追われ数字にだまされるということが日常的に起きているのだ。人間社会は数字ですべて把握できないものがある。血の通った人間は数字では現せないのである。数字化すると人間は無機質になり非人間化する。


そして数字は今や必ず権力と数字の圧力で社会が動く、創価が八〇〇万票だとか幸福の科学がいくらの会員だとかすべ数字で判断される。実際活動している人はもしかしたら一〇万人にもみたない、でも数で判断されるのである。
ただ関連死はこの地に大きな怨念として残る。故郷を失ったものたちの嘆きが残る。
その中には人間だけでない無残な動物の家畜の餓死死とか豚の共食いとか地獄が本当にあったのだ。それもまた政府や東電の罪だったから罪深いとなるが幹部も一向に責任をとらない、誰一人として責任をとるものはいない、ただ怨念かがこの地に残ってしまったのである。

posted by 老鶯 at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 福島原発事故関連
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