老女の一人暮らしや冬の蝶
冬の蝶なお美しく消えゆかむ
晩菊のあまたや日当たり良き所
冬の日や老親の世話故郷に
冬の虹とかも人生の終わりの老人にふさわしいし冬の蝶もそうである。そもそも冬は老人にふさわしい季節だからみなそうなる。今や老女といっても90過ぎているのも普通だから年齢的に老人といっても幅があるのだ。小老人−中老人−大老人となる。60才は還暦だから老人の仲間入りなのだが一面高齢化の時代にそぐわない面もでてきている。冬は消えゆくものとしての美がある。そこにハデなものはない、冬を味わうのは老人には向いている。急に寒くなったから本当に冬らしい冬となった。冬は体力的には苦手である。体が丈夫ではない人は老人でも冬は苦手になるが季節的に冬は老人なのである。
まご冬の蝶は今年は結構飛んでいた。秋にも多かったから寒くなってもその延長で飛んでいるのだ。