2013年06月07日

ベ-シックインカム時代の顛末の一物語


ベ-シックインカム時代の顛末の一物語

ある家に金が欲しいと働きたいという女性が来た。

「あなたはなぜここで働きたいのですか?」
「金が欲しいからですよ」
「ただ金のためですか」
「金のためにの他に何かありますか、みんな金のために働いているんですよ、そんなことは聞くまでもないでしょう、私は貧乏してきたんです、女一人で子供二人育てたんです」
「それは苦労したんですね、金に苦労しましたよ」
「どうしてご主人と別れたんですか」
「そんなことどうでもいいでしょう」
「別れないで二人で働けば子育ても楽だったでしょう」
「あなたは私を雇いたいのですか」
「家事をしてもらいたいのですが一時間いくらになります」
「いいですよ」
「でも、あなたには働く動機が金しかないんですよね」
「そんなこと決まっているじゃないか、みんなそうだよ、金のために苦労しているんだよ
なんのために働くなど聞くことじたい馬鹿げているよ」
「今の時代、豊になりましたので金のためだけでは働けません、何かしら動機が必要なんです、
何でもいいですから何かここで働きたいという理由が悪といいのですが・・」
「そんなものないよ、金だけなんだよ」
「家では母親が高齢で寝ていますのでその世話などもしてもらいたいのですが・・・ただ金だけだとなるとこちらでも困るのです」
「そんなこといったって私はこの家とは何の関係もないものですよ、働く動機は金しかないじゃないですか」
「それもわかりますが少しでも他人様の役に立ちたいとかいう理由でもあればいいのですが・・・
私の家は人手がたりなくて困っていますので・・・」
「そんなものないです、あなたと私の関係は金だけですよ、金をくれるから働くそれしかないでしょう」
「それもわかりますがそうだと雇うわけにもいかないのですが・・」
「あなたは困っているなら金で助けてもらったらいいでしょう、みんな金をくれるから働くんですよその他になにかありますか?何にもないですよ、あなたの家族とも何の関係もそもそもないんですから」
「そういうことでしたら今の時代、最低の生活補償はされる時代です
ベ-シックインカムといって一人いくらと生活補償はされるんですよ、だから働かない人は働かなくてもよくなったんです ただ働きたい人は働く理由が必要になったのですよ
働く理由、動機がないものは働けない時代になったのです」
「そんなら遊んでいればいいは、ここの家に働く理由などこれっぽちもないから働かないよ
もっと金だけ欲しいだけだったんだから、別にそういうふうに暮らしていけるなら誰も働きますか?そんなこと聞くまでもないでしょう」


こうしてこの人はそこの家では働かなかった。働く動機、理由が金しか見いだせなかったのである。ベ-シックインカム時代は生活の補償は最低されるのだからこの社長は気に食わない、働く仲間がいやだ、仕事がくだらない、こんな仕事に何の意味があるんだ、様々な理由で働かなくてもいいことになっている。働かない理由は何でもいい、身勝手でもいい、だからベ-シックインカムの社会では働かせることは最高にむずかしい時代となった。みんな働かなくてもいいなとなったがその社会の盲点があった。


働かない理由が動機が見つけられないと働かない社会である、人を雇う時も必ずその理由が動機が問われる。雇う人も会社も働く動機がないと雇わないのである。雇う方も困るじゃないかとなるがあえて働く動機も理由もない人を雇うことはできないのである。そうしたら働かない人ばかりが増えて誰が一体社会を維持するのか?あるところでは生活が補償されているのだから働かない、それで毎日ギャンブルであり遊んで暮らしている。そうしたらその市や町は医者も看護師も福祉関係でもス-パ-のレジでもあらゆるところで働く人がいなくなり店をやるにももう人は働かないのだから成り立たなくなった。街は閑散として毎日ギャンブルの話ししかない、そのうちこんな市にいるのはもうできないと市から出てゆく人が増えた。そしてますます市はギャンブルだけの市であり衰退して遂には買い物すらできなくなった。ス-パ-で働く人すらいなくなったからだ。それでようやくみんなが騒ぎだして

「買い物をどうするんだ、買い物できなければみんな死んでしまうよと騒いだ 」
「働く人がいなくなったのだからどうしようもないよ、いくら時給を高くしても働く人が来ない、

最低は補償されるベ-シックインカム時代だからみんなレストランとかの給仕とか働かないよ、レジだっていやだろうし工場も働くのいやだろうし肉体労働も疲れるしな・・・あとさ高齢化で老人ばかり増えているんだよ、この辺は特に三人に一人は老人なんだよ、その人たちは働くにも働けないんだよ、一応ベ-シックインカムで年金代わりに補償されているから働かなくてもいいんだよ」

「そんなこといったて高齢者とか言ったて買い物すらできなくなったら病院でも医者不足医者がいない、看護師も流出していない、病気になったらもう医者にもかかれない、死ぬほかないよ」
「もう無給でもス-パ-を経営して働くほかないよ、老人も健康だったら働くほかないよ、みんなこの市は死んでしまうよ・・・ベ-シックインカムなんかなんではじめたんだよ、馬鹿げているよ
働く理由が見つけなければ働かない,働かせないというけど最後はもう生きるためにぎりぎりで働かなければならなくなるんだよ・・」


結局働く理由や動機を見つけることは容易ではなかった。それができないから市町村自体がもう消滅する危機に直面したのである。働く理由、動機さえみんながもてばこうはならなかった。それが見つけられないから市町村は消滅するほかなくなった。働く理由を動機を必死で探し見つければこうはならなかったのである。金だけ欲しいということは理由にも動機にもなりえなかったことが致命的だったのである。でも一方で


「私はどうしても金が欲しいんです、家族が何にもいて子供もいます、だから食べさせて養わねばなりません、そのために金が欲しいから働くのです」
「その動機はわかります、そういうふうにしてみんな働く動機になっている、金がなければ食糧も買えないですからね、その動機はわかります、でも一人一人にベ-シックインカムは金は支払われんですよ、別に働かなくても子供でも家族でも養うことはできますよ、子供も一人いくらともらえるんですから、かえって子供が多いと金は多くもらえるんですよ、子供が多くて助かったという家族もベ-シックインカム時代には多いんですよ」


ベ-シックインカム時代ではこうした普通にあった働く動機も理由も通用しないのである。だから働く理由を見つけることが動機を見いだすことに苦労するのだ。

そしてどうしても働く動機を理由を見つけられなかった女性がその理由と動機を言った。


「私はあなたに仕え奉仕するために働きます、あなたを助けるために働きます、あなたは家族もないので困っているようですから私が助け働きます」
「それは立派な理由です、金だけではないですね、それは十分な理由になります」


その女性は遂に働く動機と理由を見つけたのである。そして人々何とか働く動機を見つけるように努力した。街が汚れているので掃除してきれいにしたいということで働く人もいた。それは金のためではない、自分たちの住んでいる場所をきれいにしたいということが動機だった。もちろんギャンブルで遊んでいる人もまだまだいた。でも回りでもそうして働く動機を理由を見つけるようになって働きだしたとき働く動機を見つけないで働かない人へ向ける回りの視線はきついものとなっていった。


「なぜあの人たちはギャンブルばかりして働く動機を見つけないのだ、あういう人たちとは一緒に暮らしたくない、あういう人たちは市から出て行ってほしい」


つまり働く動機や理由を見つけられないギャンブルばかりなど興じてた人たちは遂に市民の怒りの対象にまでなっていった。あんなやつらは出て行けという嫌がらせや暴力まで起きた。

ベ-シックインカムとは働かなくてもいいものではない、働く理由や動機を見つけられないものは市町村から追放されいる場所をなくすのである。それは人間社会の一面の理想の追求でもあった。

でも皮肉なことに働かなくてもいい社会は最も働くことを要求されるものともなっていたのである。社会主義革命が平等を目指したがそれが中国のように極端な格差社会になったように矛盾していた。共産党の幹部は百億円とかもうけても庶民は食うや食わずの人が膨大に残れたように矛盾していた。民主主義も平等を目指したのはいいがあらゆるものがみんな平等で同じでなければならない、偉い人はあってはならない、金持ちもいてはならないとなり、結局みんなどんぐりのような人間しか生まれなかった。傑出したものは追放され殺されもしたからである。大衆が一番偉く誰も指導者もいない、そういう社会では指導者がいないのだから何か危機があっても指導できない、大衆は烏合の衆でありわめき騒ぐだけで何にもできない、そして混乱してその国は滅んでしまったともなる。

 


 

posted by 老鶯 at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済社会労働問題
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