2013年04月29日

残る桜(まだ桜はそちこち残り咲いている)


残る桜(まだ桜はそちこち残り咲いている)


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古き碑や花は散りにき薬師堂
夕陽さし今一時の桜かな


松になお残る桜の咲きにけりこの一時の美しきかな

雷鳴りて嵐はすぎぬ来てみれば一木の桜残らず散りぬ
移りゆく時の早しもたちまちに一木の桜散りてなしかも
六万石残る桜のかすか散る遅れたずねる人のありしも
街道に残る桜や松並木夕日のさして我が帰るかな

日立木の薬師堂に咲く桜散り夕暮れあわれ細道帰る

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桜はまだ咲いている。それなりに咲いている時期が長いなと思った。すべて散ったものがあにしてもまだ残っている桜がある。イオンの前の一木の桜は見事に満開に咲いていたと思ったら全部散っていた。この前見たときから一週間くらいたって雷も鳴ったし嵐もきたし風が結構吹いたのでみんな散ってしまった。相馬の城跡の桜もほとんど散ったがわずかに残る花がかすかに散っていた。そしてまだ訪ねる人がいた。桜はないが城跡を見に来たのだろう。街道にも名残りの桜が咲いていたし日立木の薬師堂の桜もいつもきれいである。でもみんな散っていた。桜はいたるところに咲いている。薬師堂の桜もきれいでありいい桜だったのである。日立木のあの薬師堂は浜街道の要のような場所に感じる。だからあそこに明暦とかの古い碑が並んである。基金の供養の碑もある。あそこは情緒のある場所である。昔は情緒だけではない、今の医院のような役目を果たしていたのである。


江戸時代ころが良かったのは自然の中に暮らしているから癒しがあったのだ。病気だって病院とか無味乾燥であり美が欠けているのだ。美は常に必要なものなのである。人間は最後まで美しいものを見て死にたいという気持ちがある。美しいものを心に映じて死にたいのである。人間は醜かった。しかし自然は美しく心をなぐさめてくれた。だから花の下にて春死なむ・・・となる。


津浪はあまりにもむごたらしかった。その死も無惨だった。泥の海で死んだことが無惨だったのである。ただ八沢浦は確かにあそこで死んで水がひいて泥の海から死体が発見された。ただ津浪が美しかったなどと写真にだした人はいなかったのかもしれない、でも小高の井田川浦でも磯部でも一時湖のようになったときは美しかったのである。自然はあのような災害でも美をもたらすものだと感嘆したのである。人間の戦争のようにはすべてならないのである。戦争などはそこに一かけらの美も見いだせないのである。広島の原子爆弾を見ればわかる。津浪はむごたらしいにしてもわずかでもあっても美をもたらしたのである。無惨であったけどその美を否定することはできないのである。

人間は日頃接していてただ欲望だけを求める醜いものである。そもそももはや人間に救いはない、純粋な心の人はまれである。たいがいは欲にまみれて自分のことしか頭にない醜いものである。それは自分にもあてはまるだろう。そういう世界に救いはない、美があるときそこが救いになっているのだ。こんな醜い世界にも美しいものがあるから救いなのである。自分は人間がいなくなっても美の世界はあってほしい。
人間がいなかった原初の世界の美しさは信じられないものだった。それがとりもどせればどれほどすばらしいかと思う。
東京のような文明都市が醜悪であり美しいものがないから絶望的なのである。醜悪だから滅びてもいいと思ってしまう。
もし美しかったらそういう否定的なものにならないのである。なんと美しい都市だろうとなれば誰も滅びてもいいなどと思わないのである。


桜に日本人がこれほどひかれるのは桜は咲く前からはじまり徐々に咲いてやがて残る桜となり散ってゆく、それが何か短い期間だけど人生とにているから桜にひかれるのである。そして時間的にもそうなのだが空間的にも桜前線があり関西の方は散ってもみちのくが咲き始める。みちのくでも広いから福島県の方は散っても岩手県の方が盛りになり弘前の桜が咲いて東北の桜は終わりさらに北海道と移るのである。それがまた時間差があり桜の咲く時期は六月まである。稚内でその桜を見たからである。ともかくまだ残る桜として桜は名残を惜しみ咲いている。

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