2013年01月01日

元旦俳句(十種の花)- (腹の足しになるだけではない-農耕は文化を生きることだった)


元旦俳句(十種の花)

(腹の足しになるだけではない-農耕は文化を生きることだった)

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元旦や十種の花の調和かな
床飾る十種の花や賀春かな
元旦や津浪に残る松に寄る
年明けて我が家を継ぎぬ月明かり


元旦に特別な意味を認めるのは農耕文化圏である。季節の変わり目が大事だからである。焼き畑の時代は月の満ち欠けが暦となっていた。稲作になり太陽崇拝になった。十五夜に備えるのが芋とか団子であることでもわかる。農耕というときこれは単に人間が食を得るというものだけではなかった。
今になるとなぜかそればかり強調されるのも変なのだ。人間はただ腹を満たすだけに生きてきたのかというと貧乏な時代だってそうではなかった。ただこれだけ豊になったとき昔をふりかえるとき文化的なものとしてふりかえることができなくなった。絶えずただ腹を満たすということでしか農業をみれないのである。文化というとき芸術と離れて思っているけど違っていた。文化とは総合的生活のことであった。今はただ経済的観点しかから見ていないから歪んだものとなる。農民は別に俳句も短歌も作らなくても濃厚な農耕文化を生きていたのであり文化の担い手であったのだ。
だから元旦など正月は小正月を加えると二か月とか長いのである。それは中国でもそうであり正月は特別なものとして祝う時期だったのである。


工業化したときそういう文化が根こそぎ失われたのだ。文化が失われることは実は人間の精神も失われることだから実際は相当に深刻なものだった。ただそういう自覚は農民になかった。貧しさから脱することが第一とされていた。でもこの辺では原発事故で故郷を追われるとか喪失するとか田畑が放置されるとか農耕そのものが根こそぎ失われたことの影響が精神面でも相当に大きい。別に農業など金にならないし補償金もらって暮らした方がいいとかなる。高齢化しているから余計にそうなる。

でも何か田んぼがないとかいうことが別に米が他から金で買えて入ってきても精神にかなり影響しているのではないか?田舎の文化の根底には農耕があった。それがなければ田舎といえるのか、確かにまだ自然は残っている。でもそれは人間が農耕として働きかけない自然になる。それがあるから都会とはまた違っていることも確かである。ただ基本の部分で農耕があって田舎だったから何か違和感が感じるのである。もちろん今の時代は都市の時代だから都市に生きることが現代的で田舎に生きることは遅れている人たちだということを言う人も多い。田舎は都会人の税金で暮らしていると批判する人たちも多い。それも一理ある。でも国でも総合的にみるとき田舎がなければ農耕がなければ精神的にかなりアンバランスなものにならないか?現実に東京のような怪物都市に住んでいる人は何にアイデインティティを見いだしているのだろうか?何か精神的に異常をきたしてこないのか?
自分は正常を保てなくなるだろう。異様な怪物的都市の迷宮で精神が病んでくるのが普通ではなかろうか?


いづれにしろ元旦は特別な日でありそれは農耕があり日本の文化があってそうなのである。別に単に年が変わるというだけになっている国も多い。そもそも元旦とか正月とかそうした言葉もない国が多いのだ。単にNEW YEARしかない国も多いのである。人間は食うだけではない、経済的観点からだけ生活を追求することが疑問である。だから山尾三省は極貧生活だったけど農耕という文化を生きたのである。その文化を生きることに最高の価値を見いだして死んだのである。そういうふうに農耕に対して文化的価値を認める人は農民すらまれになった。今になって飯館村の人などが農業を継続したいとかキ-ワ-ドで探している。その人たちは農業のもっていた価値を再認識してそうなったのだろう。
ただ補償されて団地のような所に生きていても何ら生きる価値が見いだせないのである。
農業はただ腹を満たすだけではない、文化を生きていたのだということを痛切に感じているかもしれない、つまり普通に農業をしていれば漁業をしていればそういうことを感じないのである。
たまたまこんな極端な状態にになったから考えざるを得ないということになったのである。

 
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