2012年11月08日

鮭上り命果てる (最後まで欲望、本能は消えない)


鮭上り命果てる

(最後まで欲望、本能は消えない)

sake11111.jpg

ふりしぼり最後の命鮭上る
柿の実の夕日に赤く里暮れぬ
晩菊に松一本(まつひともと)や今日暮れぬ
故郷や松一本に残る虫
残る虫なきあいかそか吾も老いぬ


この辺で鮭が大量に上ってきているのは河口の方でせきとめてとっていたのが放射能関係でとらないからである。これは鮭が上ることで有名な浪江の川でもそうである。かなり上流まで上っているはずである。ただ警戒区域で見にゆくことはできない。鮭が堰を上る、全身をばたつかせてのぼる、その姿はやはり心を打つものがある。本能がいかに強いものか?あれをみればまざまざとわかる。
本能というとき女は灰になるまで女だとか良くいわれるけど本当である。男もまたそうなのかもしれない、ただ男は仕事があり最後まで仕事に情熱を燃やす、芸術家だったら最後の作品を完成させようとして最期の命をふりしぼる。


一方で鮭のように人間の欲望は還暦すぎたからとか枯れるということはない、欲望はますます本能はますます強くなるのだ。だから若い時誤解しているのは老人になったら欲望が消えてゆくと思っていることである。人間の欲望は別に性欲だけではない、様々なものがありそうしたものは消えない、
個人差があるにしろ60代でも女性でも欲望が深い人はいる。そして最後の残り火を欲望を燃え上がらせようとしている。それは男でも同じである。欲望、本能はそれだけ強いものなのである。
だからドラマであるにしろ画家が命がわずかだと宣告されて最後の命懸けの恋をする。そうなると相手は命懸けなのだからそれに選ばれた女性はそれに答えるとなると大変なことになる。ドラマだかその女性は道連れにして殺された。人間は最後の欲望の本能の執念はすさまじいものとなる。

最後に死ぬ時、「寿司持ってこい」と叫んで死んだ人もいた。食欲が餓鬼となっていたのである。
最後まで女性を追い求めるのも本能の欲望である。別に性欲と関係なくやはり女性に男性はひかれているのだ。

最後に人間の業があからさまに噴出するのかもしれない、認知症なんかは何かわからないにしろやはり死ぬときに老人性のアルツハイマ-はなる。それは本当に人間の最後がむきだしになった姿だったのかもしれない、その病状はモノにこだわることや金にこだわることや忘れるからとはゆえ、最後に人間の欲望がむきだしになってこだわっている姿があった。確かに忘れるためにそうなったのだけど極端に最後に欲望にこだわる、別に金がなくなっても金にこだわっていなければ狂気のように騒ぐ必要もないからだ。一人は金にこだわった人でも金のことがわかんなくなったとこだわらない不思議がある。大人しくボケる人もいるからだ。人間の最後は本当にそれぞれ人間というものが何なのかむきだしにする。なかなか平穏に死ねる人はいないのだ。平穏に成仏する人はまれだろう。これはどの宗教だから成仏するしないではない、どんな宗教に入っていても個人差が大きいのである。あの人は何宗教だから人格的に優れているとかにはならない、だから宗教をみてその人を今は判断できないのである。カルト宗教団体に入っている人はほんとんど人格的に歪んでいる。とするとまともな人格の人は宗教団体にはいないとなる。


「年たけてまた越ゆべしとおもひきや命なりけりさやの中山」。この歌は、西行69歳の作


旅に生きたらこのように最後の旅にでて死ぬのが本望だろう。69才というがその当時年齢にしたら今の80才くらいになっているから凄いと思う。80才で自転車旅行でトンネルで死んだ人がいた。そういう死に方も悪くないなと思った。自分も手術したので別に旅でも登山でも海外旅行すらまだできる。ただ介護で行けないだけであり別に歩けなくなったのではないし激しい運動をしていけないということでもない、だからまだ旅できるなと思った。一時はできないのかと思った。だから自転車に乗るなと言われたときショックだった。自転車は本当は前立腺には悪かったのかもしれない、やっぱり旅は電車の旅でも記憶に残らない。自転車だと体で覚えていることがありそれを思い出して俳句や短歌や詩に今しているのだ。西行の歌も全身の力がここにこもっている。鮭が最後の力をふりしぼり上ってゆくのとにている。それは歩いて旅したということからきていたのである。歩くとはまさに大地を全身の力で歩むからこういう歌ができたのである。車では何もできない、記憶に残らないのである。

柿が夕日がさして赤い、それが何でもないんだけどその赤さが特別赤いように見えた。
熟れて赤いのである。柿はやはり里にふさわしい。一見当たり前の今までみた風景が特別なように見える。ただこの辺ではその柿も放射能で食べられないから何か違っている。
柿は外国でもKAKIで通じる、日本的なものだったのである。

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