2012年11月07日

鴨(高齢者は老後は落ち着いた場所を求める-人のあたたかいサ-ビスを求める)




(高齢者は老後は落ち着いた場所を求める-人のあたたかいサ-ビスを求める)

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晩年や午後の光に鴨群れぬ
山暮れて海へ帰るや秋鴎
色違う鴨渡り来る里の川
歯医者も今は暇なり秋薔薇
今日もまた家壊される秋の暮
この道に松一本や秋の暮
何成さむみちのくの大地秋深む
真野川に鮭の上りて夕暮れや鴎むれつつ鳴きとびまわる

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上る鮭を追う鴎


晩年の考え方は相当に普通は変わる。晩年は身近な所が大事になる。若いときは遠くへ遠くへと憧れるが晩年は身近な所で落ち着くところがいいとなる。その差は相当に大きい。若いときだったら別に仮設とかに移ってもそれほど気にもならないし都会に移っても気にならない、人にもよるがかえって賑やかな方がいいとかなる人もいる。ところが晩年は老後はたいがいは変化を好まなくなる。余り新奇なものを求めることもしない、人物でも知識でももう今まで積み上げたもの慣れ親しんだものは吸収できるがいろんな人に注意を向けることができない、住んでいる場所も狭い限られた所でいいとなる。それだけ刺激に弱くなるのだ。めまぐるしく今のように変わる時代は老人には向いていない、江戸時代が向いていたのである。都会の長屋だってほとんど変わらずに同じ場所にすんで慣れ親しんだ人と一生をともにしていたのだ。その象徴が鴨なのである。


今日はちょうど立冬だったのか、鴨は冬の季語だったのである。秋は雁だが鴨は冬だった。買い物に行ったらやはり川に鴨がいつものように浮かんでいる。それがなんとも落ち着いていいのである。午後の光が川面に反射している。岸に芒がなびいている。鴨とはまさに慣れ親しんだ仲間なのである。今の季節、鴨でも渡り鳥の鴨がいて色の違っている白と黒のコントラストが鮮やかな鴨などが交じっていた。ここでは渡り鳥の鴨は見かけない、同じ鴨がいつものように浮いている。水面を優雅に互いに傷つけることなく泳いでいる。
それがなんとも平和なのである。今まで鴨をこんなふうに見たことはいな、いかに鴨が水にマッチして浮いて泳いでいるその姿がなごむのである。画家でも最後は奇抜なものを題材にしないで身近なありふれたものを題材にしたことがわかる。最も見慣れた身近なものにいいもいわれぬ造化の妙があるのだ。


老人になるともう奇抜なものは求めない、ありふれた当たり前のことがいとおしくなるのだ。いつも一本の松の木がある。その木もいつも同じ場所にあり何かなごむのである。なぜならこの辺は変わりすぎたのである。今日も家を壊している。近くでありその家の人は65才とかでありこれも老人になっているのだ。歯医者も一軒なくなった。歯医者は今は暇である。だからゆっくり待たずみてもらえる。秋薔薇というのも老後に向いている花である。まあ、退職して旅していなかったから冒険しなかったから冒険するのもわかる。若い内自由な旅をしていないものは無理してでも旅に憧れ旅をする。退職して暑い盛りに鹿児島県から青森まで歩くという人に出会ったのには驚いた。あの人も退職して自由になったからあのような旅に出たのである。会社勤めだと自由がないからそうなるのだ。
今回の万里長城で遭難した人たちも老人だったし山も退職した60以上の人で一杯なのである。


おかしいのはラブホテルまで老人用にしているとかパチンコや白髪の人が多いとかまさにいたるところに高齢化社会が現実化している。だから社会は高齢者向きになる。それは今までの騒がしいものではない、落ち着いたものを志向するから社会自体、静かな落ち着いたものになるかもしれない、高齢者向きの社会も悪いとは言えないのである。高齢者が欲しいものはもはや物ではな、人のサ-ビスでありゆったりと落ち着く場所なのである。かなりスロ-なテンポの世界だから高齢者に合わせるとかえって落ち着いて住みやすくなる。余りにも現代は忙しく早すぎるからだ。


川もまさにシルバ-でありシルバ-時代になる。この辺は今日も近くで家が壊されているように騒がしいしまだ落ち着かない、だから高齢者で会津とか仮設に住んでいる人たちは悲惨である。どうしてもなじむのに時間がかかるしなかなか適合できなくなっているからだ。

山が暮れて鴎がなかなか帰らないのは鮭が上ってきて餌となっているからである。あれだけの鮭が上ってくれば鷺でも食い足りるだろう。ここでは今は港もなく船もでていない、ただ海が近いから鴎が上ってくるのである。
 


 

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