2007年09月26日

初秋仙台を歩みて(五十人町百人町)

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白菊の清楚や着物洗い店

奥に人白菊清楚奥ゆかし

仙台の裏町通り虫の声

古き店残る一軒秋柳

新しき駅に古き名初秋かな

長町を初秋に歩み広瀬川昔の橋の礎石残りぬ

広瀬川川の音さやけく初秋かな一つの橋を我が渡るかな


長町のいつも花を飾っている店は着物洗う店だった。写真をとってわかった。着物を売っているわけではない、呉服店ではない、ただあの白菊を飾る奥に人がいるのも奥ゆかしいとなる。着物自体が奥ゆかしいものだったのだ。肌を見せないようにつつみこむ。行動的になものではないが着物は日本の文化だった。菊と着物もあっている。おそらく着物にも秋の装いとか春の装いがあった。着物の美を知ることは今や特別な人でないとわからないだろう。日常的なものではなくなったからだ。ただ和服は明らかに日本の文化だから日本人の心もそこにあったのだ。店は見せるでありやはり何気なく奥ゆかしく見せるのはいい、今はこれでもかこれでもかと嫌なくらいどこでも見せつけられる、人間だってそうである。でかでかとメデアで宣伝されるような人間にろくなやつがいないのである。それは商品化された人間になっている。メデアによって売り出された人間なのである。奥ゆかしいという日本的な美徳は失われたのだ。着物の文化が失われたというときそれと同時に日本の文化も失われたのだ。だからイスラムでヘジャブに異常にこだわるのも伝統と文化が失われるからこだわるのだ。日本人は余りにも伝統的にもっていた日本人の美徳を捨てすぎたのである。


街のことでも歴史を知りたいなら短い距離でも歩くべきである。新幹線から電車からでも見ている景色と歩いた景色は全然違っていた。電車からいつも墓地とかあることは見ていたが実際その脇を通って歩いてみたら違っていた。近くに寺がありサルスベリの花が咲いていたりそこを歩めば何かしらその土地と一体化してくる。五十人町、百人町という地名もそこにあった。ここは城から相当遠いのである。足軽が住んでいたところはたいがい城から遠い、城の近くには城を守る武家屋敷があった。足軽はずいぶん城から遠いところに住まわされたことが実感としてわかる。歩いてみないとその土地のことは実感としてわからないのだ。第一橋をわたるときは歩くべきである。日本の橋は昔から情緒あるものだったのだ。広瀬川にもいくつもの橋があり情緒があるのだ。日本の橋は外国の橋とはかなり違った情緒的な橋なのである。もともと木だったから余計そうなっていた。


建築関係では、法隆寺を建立したことなどから職人の神様として信仰されており、大工や職人のつくる太子講が各地で今も続いている。世田谷の円泉寺にも古くから聖徳太子像を祀ってきた太子堂があり、周囲の地名の由来となっている。


新しい駅が太子堂という古い歴史に由来する名だった。太子堂は職人の神様となっているのは法隆寺から由来しているというとずいぶん古い、これも全国にあるからだ。あそこも職人が集まっている場所だったのだろうか?なぜ駅名が大事かというとどうしても太子堂となると乗る旅にその名前がでて来るからその駅が街が太子堂というイメ−ジになってしまうからである。
今日は新幹線の高架橋の下を遠回りになりかなり歩いた。これこそ過去−現代を象徴的にしていた。最高速の新幹線の下に昔の五十人町とか百人町があってそこを歩いていることは昔を偲び見上げれば現代の最速の新幹線が走っているからだ。


初秋五十人町百人町


初秋の長町から広瀬橋を渡り

橋姫の謂われや昔の橋の礎石残り

新幹線の高架橋の下を歩み

そこは五十人町百人町

城から遠く離れて昔足軽達のここに住むかな

白石に足軽まんじゅうの名を残すもあわれ

裏の町に昼鳴く虫のかそけく

墓地あり寺あり店ありぬ

急速にめまぐるしく変わる世の中

真上を新幹線が突っ走る

そんな世の中だからゆっくり歩むがいい

その土地を踏みしめて歩むがいい

昔を偲び一歩一歩歩むがいい

昔からそこにも人が住んでいた

五十人町百人町荒町姉歯横丁

広瀬川の水澄み流れがひびく

城から遠く離れて昔を偲びて秋の日暮れぬ


足軽まんじゅうというのを白石の菓子屋で売っている。足軽が力をつけるために生まれたまんじゅうというからなるほどと思う、相当な数の足軽が仙台には住んでいたのである。何しろ六十万石だからそうなる。相馬藩は六万石だから十倍にもなるのだ。この差は大きい。今でも仙台は東北の中心になっているのもわかる。地理的にも相馬は仙台と密接だが福島市とは交通の便も悪く交流が希薄なのである。もし福島市と会津と新幹線で結ばれれば福島県は確実に一体感をもてる。交通がいかに大事かこれでもわかるのだ。

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