2012年05月17日

雷雨(雨にぬれた草原)



雷雨(雨にぬれた草原)


kusahara111.jpg

ツツジ赤しかなたに望む鹿狼山


青々と雷雨のあとの草原(くさはら)に夕暮なおも雲雀鳴くかな


今日もまた雲雀鳴く声ひびきあう夕暮れ雨にぬれし草原


写真で見ると草原が遠くまでつづいているように見えるけどこの田の一区画だけが草が茫々と繁っていた。あとは田んぼだったところはそんなにまだ草が繁っていない、でも自然の状態はこうして草が茫々と繁っていた。日本だと雨が多いからその草原が青々とした水々しいものになる。
この辺はもともと湿地帯だった。その湿地帯に還ったともなる。


雲雀は草原とかにあっていた。広々とした草原で鳴いているのがふさわしい。水田のしめっぽいところにあったものではなかった。巣を作るのにも草が繁っている草原がいい、イギリスのようなゴルフ場のような丘にもあっている。水田にはあっていない、水田から草原に変わった自然を見ているのは不思議である。水田だからこそ山が神になりえた。春には神が山から里に下りてくるというとき水と深く関係していた。山から水が流れてきて水田が作れるからだ。そういう自然の摂理の中で山を敬うようになったのである。現実に草原化したら北海道の牧場のようになったら山が神という感覚にならない。なったとしても別な感覚でそうなる。稲作は水と深く関係している。水を分け合うということから共同体が生まれたしまた水争いもあった。水の管理が稲作共同体を育んだのである。そこに山を神とする共通の信仰も生まれた。もし稲作がなければそうした祭りもないのである。


雷雨のあとに水々しい草をみている。ただ白鷺とか見えない、燕が飛んでいても少ない、水田には餌となるのもがかなりあった。それがないから蛙もいても鳴いているのはわずかである。ただこういう状態が長くつづくと湿地帯化して自然の状態にもどる。その時北海道のような釧路湿原のうよなものになる。するとそこは自然だけとして見るならそれなりに気持ちいいとなる。でも暮らしがないのが淋しいとなる。

請戸の人が船を出して漁をしたことをなつかしんで歌を作った。無事で帰ってきたよ・・・とか漁師は無事に帰ることが何よりなことが実感としてわかる。必ず漁師は海で遭難しているしその遭難の碑が必ず港にはあるからだ。漁師であれ農家であれまるごと生活を失うことを想像すらしなかった。

これからも漁師の場合は請戸でも復活できるかどうかわからない、放射能汚染があるから簡単にはいかないだろう。牡鹿半島は漁ができて魚をとれたことを仲間と喜んでいた。そういう生活がいつもどるのか?雑誌にでていた家族でともに働いたいた方がどれだけ楽しいか、それ以上のものは望まないとか言うのは今はそうかもしれないがそう思って仕事していた人はいない、請戸の漁師でもそうだし農家でもただたりないたりないということから原発を誘致したのである。これでもたりない、たりない、欲望が尽きることがない、もっといい家が欲しい、車が欲しい、もっといいものが買いたい、もっともっと・・・欲しい欲しい・・・そうして犯罪にもなる。家もなくてそうなった人もいるけど家があり車があってもさらに欲しいとなっていた人もいた。そこから原発を安易に誘致したのである。

いづれにしろ原発から避難した人は難民化した。磐城市でも二万人くらい双葉や富岡とから避難しているから住宅が一杯で外から来る人が住む所もないという。仮の町を作るにしてもいわき市との軋轢が生じている。そこで非常に肩身の狭い思いをしている。今になると原発の近くに住んでいたらいかに災難だったかわかった。浪江の人なども親しい人だった人と電話していつも泣いて話ししているというのもわかる。ここはなんとか留まり住めたからいい、でも全体的には市自体が衰退してくるからこういう所には住みたくないという人がでてくる。自分にとってはこの辺は性にあう所だった。

不便なことは何も感じていなかった。車がなくても電車があるし仙台にも簡単に行けた。確かに病院では困っていたがその他はさほど困らない。夕張の人口は7万から一万になった。そんなに減ったらもういろいろなものが維持できない、もう住みたくないとなるし住めなくなってくる。この辺は今後どうなるのか先は読めない、ただ夕張のようなことがありうるんだと思った。でもこの辺では家をなくした人が増えて町内に建つ家がふえた。こわされた家も10軒以上あった。小高はこれからどうなるのか、徐々に回復するのか、まだ先が見えない、浪江はどうなるのか、これもわからない、原発に近くなればなるほどその先は暗くなり住みたくなくなるだろう。飯館をのぞいては原発事故は距離に比例してその被害感覚が違っていたことは確かであった。

 
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