大和の春満月
にほふがごとく
若々しく
みずみずしく
したたるごとし
憂いもなく満面の笑み
ふくよかなるおみなの顔
血色のいい、若やぐ顔
ああ かつて我が側にありし女
やさしさの満ちたる女
ああ 人の老ゆるは悲し
健やかに快癒される日よ
老いざる日を人は願う
天なる高見に月は汚されず
静かに慈愛の光を放つ
月光菩薩のそこに見えしや
汚れし世の上に月輪の光
うるわしき大和の国の春満月
このみ国を汚せしものは呪われよ
大和の国の天地海はいかに尊き
神の与えし天地海なりしを
大和の民の慈しみあいかしこくあれ
ああ 大和の国の美しきかな
その天地とともに命長かれ
神の恵みはここに尽きざらむ