地球は遊びの場
大いなるもの
とろえどころのない
つかみどころのない
大鵬は南冥に飛び
呵々大笑して去った
あとにはからりとした青空
笑いが天から木霊する
どこかにぽっかり浮かんだ春の雲
その下の花々で遊ぶ子供たち
地球は労働の苦役の場ではない
大いなる遊びの場、遊星である
千年石のように眠るがよい
大蛇や龍のように眠るがよい
何物にも拘束されることなく
遊びの場として地球は与えられた
神は遊びのために人をまねいた
苦役のためではない
苦役の労働は罰であった
ああ またぽかぽかぽかりと春の雲が浮かび
どこかに気ままに遊びにゆくだろう