
春の室春の日さしてマ−ガレット
認知症の家族をかかえて認知症になることで一番ショックなことはその当人が人よりなんでもできた人間が突然−無能人間にされてしまう恐怖、衝撃であった。通帳とかハンコとか金の管理ができなくなるのだ。例えば億の金を持っている人でもその金を銀行に行っておろすことさえできなくなるから信じられない話である。だから通帳もなくして新しい通帳を作ってもらうとかハンコもなくなりやたらめんどうなことになったのだ。それは今ふりかえると人間が無能化された悲鳴のような気がした。億の金があってもその金が自分で下ろせない、使えなくなるという衝撃である。金は権力の象徴だとしたときそれができないことは全く無能化されることなのだ。金をもたせるにしてもそれがいろんなところに隠しなくなる。そしてなくなると盗ったとか騒ぐからもたせられないのである。誰も盗らないのだからわかるようにしてあれば安心でもたせられるのだ。今は安心したのかあまり隠していないからもたしていいのかとも考えている。
認知症になると自分の金も金でなくなるというときその前に金を管理してくれる機関にあづける制度がある。これだと親族でも勝手に金をひきだすことはできない、どうしたって認知症になったら勝手に金を使われる。本人でなくても金をひきだせないといってもいろいろ方法はあるし認知症の場合はできるのだ。だから家政婦に銀行にあづけた金を盗られた事件があったが親族だったらもっと簡単に金を自由にできる。認知症の衝撃はなぜこんな簡単なことかできなくなるのかということ−無能化されることの恐怖なのだ。通帳がなくなる、ハンコが盗られたか、・・・・騒いでパニックになるのは自分の金なのにおろすこともできなくなるからだ。別に金の亡者とかではない、自分の金が目前にあっても自由にならない、管理できなくなるからだ。認知症になると書類を見ることもできなくなる。意味がわからなくなるのだ。だから契約もできなくなる。認知症の人をだますのは簡単だからだます事件も起きた。
社会で地位も高く活躍していた人、女性で一家を切り盛りしていた豪腕主婦?だった人も認知症になると無能化されるのが恐怖なのだ。もちろん老人になればみんな能力は落ちてくるし立場も無力化されるが少なくても自分の金くらいは銀行からおろせるし金を管理できなくなることは考えられないから認知症はこの点恐怖なのである。
それでやはり前にも書いたが人間のこんな極端な無能化される原因は何なのかとなる?
彼は権勢を賜ったことにより、諸民、諸族、諸国語の者がみな、彼の前におののき恐れました。彼は自分のものを欲するものを生かし、自分の欲するものをあげ、自分の欲するものを下しました。しかし彼は心に高ぶり、かたくなになり、傲慢にふるまったので王位から退けられ、その光栄は奪われ、追われて世の人と離れ、その思いは獣野のようになりその住まいはロバとともにあり牛のように草を食い、・・・・・・ダニエル5-18
王は答えて言うのであった,「この大いなるバビロンは,わたしが自分の偉力の強さをもって王家のために,またわたしの威光の尊厳のために築いたものではないか」。ダニエル4−30
ネブガデネザルと認知症が何の関係があるのかというと認知症になると人を信用しなくなりこの家はオレが建てた、家はオレのものだ、また金に頼り親族も信用しなくなる。もちろんこの王のようにすべてがその治めた国まで自分の物であり自分の栄光に帰するような絶大な権力ではないしこれと比べることができないがこれと共通点は確かにあった。これまでの地位とか権力とかが認知症になると無能化される。無権力かされるのだ。金をもっていても自分の金として使うことすらできなくなる。それは無能化されるからそうなる。テキパキと自信に満ちて生活していた人が突然無能化されるのだ。だからそれは神の罰のようなものを感じたし無能化された人間の悲鳴を感じたのである。ネブガダザル王の罰の教訓は栄光を全部に自分に帰したことなのだ。それで神から罰を受けた。認知症も様々だが社会的に地位も権力もあった人や女性でもかえってやり手の人が認知症になると無能化されるからショックなのだ。そういう人たちはなんでも自分の力で家を建てたとか金を稼いだとか地位を得たとかなんでも自分中心に考えることが多い、実際は金でも権力でもそれは与えられるものでその人だけの力では得られるものではないのだ。だから金とか地位とか権力をもっている人は傲慢になりやすい、そういう人が認知症になると無能化される。認知症になりそうなった人をまざまざと見たから現実にショックだった。ただ庶民の場合はその権力でも金でもたかがしれているからこれがあてはまるとはいえない、でも栄光は神に帰する必要があり自分がやったというときこうした罰を受ける恐怖があることは知らねばならない、なんでも自分の才能とか力でやったということの危険性があることは間違いないのだ。そもそも文明そのものが人間の力で作ったものだから人間に栄光を帰するべきだということ自体が傲慢であり神の罰、バベルの塔の罰を受けるハメになったと同じである。
このプログはホ−ムペ−ジ作りよりわかりにくかった。自分の工夫ができない、管理もしにくい、トラックバックもわからない、そして宣伝のトラックバックが毎日100も来たり荒らされることが多いしコメントでも訳のわからない宣伝とかメ−ルのスパムのようなものが来ている。こうなるとトラックバックもコメントも拒否するほかなくなる。これはかえって交流もできない不便なものに思った。もちろん自分のホ−ムペ−ジからして返答はない世界であったがここはなんか攻撃されやすい、このプログからウィルスに感染したのかと思い恐怖している。ただ認知症のことを書いたら外国のサイトから医者とか薬関係のサイトからアクセスしている。日本語を読めるのか調べているのかプログもかなり外国の人がアクセスしていることがわかった。