消えた中山宿のスイッチバック駅(磐越西線−郡山−中山宿−会津)(鉄道の部)
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会津には鉄道を利用して何度も行った。そこで中山宿のことを思い出した。スイッチバックで一旦本線からそれた駅にとまりまたバックして坂を峠を越えてゆく、この遠回りな感じが旅情をかもしだしていたのだ。これから坂を上ってゆくんだぞという人間的なものが電車にもあった。そのときはいつも芒がなびいていた。今の旅はこうした旅情がない、あまりにも早く早く行ってしまう。旅はふりかえればある所に留まる時間が長ければ長いほど記憶に残る。そして何度も行ったところはやはり記憶に残る。海外が記憶に残らないのはたいがい一回くらいしか行けないからである。中山宿には少なくとも10回近く停まっている感じがするからそこが思い出の場所となったのである。そこはすでに商人とかが仕事のために行き来しているような所だった。ただ会津も福島県なのだが電車だと不便で遠回りになるから何か福島県と言っても遠い世界に感じてしまう。仙台は近いが会津は遠い世界になってしまうのだ。
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