2011年06月22日

失われし時は帰らじ(詩)

失われし時は帰らじ


失われし時は帰らじ
金にて時は贖えざるを
貴重なる時は失われしを
ただ一度の人生よ
汚れしものの悲しからずや
そは何を見て生きしや
その瞳に写りしは何ぞ
若き日の清らかなる瞳にあれ
直ぐなる心にあれ
若き清らかな美しき日は帰らじ
若き日よ、悪に染まるべからじ
人はただ汚濁にまみれ
いかに穢れ罪深きかも知らじ
そが瞳に写りしは何ぞ
忘れな草やすみれの花
そが脳裏に深く刻まれありしを
偽らざる誠の日々を過ごせ
粛々と磐のごとき日々を過ごせ
若き日の情熱と清廉さを保て
青春の日々は二度と帰らじ
時は過ぎやすく失われやすし
罪は深く魂に刻まれありしを
何をもっても贖えざるを時の重みよ
老年はただ思い出のみ残りぬ
そが瞳に写りしは何そ
そが人生の心に刻みしは何そ
その心は偽れざるを
老年はさらに磐のごとく粛々とあれ
その岩のかたわらにつつましく花は咲きしを
美しき日よ、永久にあるべし
神とともに歩む日の永久にあるべし
今際のきわにも美しきものを見るべし
看護婦の手はあたたかく見つめる瞳は清し
死をみとるものは清くあるべし
人はものにはあらじ
魂を持ちて最期まで生きるものなれば


posted by 老鶯 at 20:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩全般
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