2011年06月05日

仙台平野の津浪の歴史

仙台平野の津浪の歴史
 


 
長稱寺記録によると慶長十六年(1611)大津波があり、寛永九年(16
32)二木村から七軒の百姓が井土浜のこの地に移住し荒地を開墾、草分け百
姓になったという。

仙台市・三本塚の旧集落は慶長津波によって荒廃し,長く放置された
という記録もある.我々は,以上のような歴史記録に残され

山元町と亘理町の調査測線沿いで,現在の海岸線からそれぞれ3 km,4 km内
陸まで追うことができた.従って,貞観津波は仙台平野南部(山元町・亘理町)において,少なくとも 2−3kmの遡上距離を持っていたということになる.
http://unit.aist.go.jp/actfault-eq/Tohoku/06_08_03.pdf


古老の話によると、慶長津波の後に福島県相馬地方の武士であった相澤家、
大友家、柴崎家などが移住して中野集落ができたと言伝えられる。相馬の地名
にちなんで中村屋敷、吉田屋敷とよばれていた。この地は現在も住宅地である。

(六郷の会)
http://www.stks.city.sendai.jp/citizen/WebPages/wakachu/
archives/sagufuji.pdf


藤塚・井土両民が、潮風を防ぐため三十万本の松を植えた記念碑がある。石
碑は大正三年(1914)に建立された。
碑には、次のように記されている。両区で開拓が行なわれたが、潮風による


塩害に悩まされた。そのため六郷村山田甚助村長の尽力により、二十五町歩の
荒地(砂浜)に潮風を防ぐため三十万本の松を植林した
(六郷の会)



貞観津浪は今回津浪が押し寄せた地点とほぼ同じ地点にあった。浜堤という堆積物から証明された。それは相馬でも同じだった。今回と同じ規模の津浪が押し寄せていたのだ。その研究から最近警告されていた。福島原発でも貞観津浪のことがあるから津浪対策をしろと忠告されたが全く無視された。これは科学的に証明されたものだから現実味があった。ただ千年前ということであり起こり得ないと判断されたのである。

その後江戸時代にも津浪は仙台平野に押し寄せていた。仙台平野に慶長十六年(1611)に津浪がありより海岸に近い所が新たに開拓者入った。相馬藩でも開拓に入った。この頃日本全国が開拓であり土地を求めていたからそうした津浪で荒廃した地にも人が入ってきた。
人口を増やすのには開拓して土地を増やすしか日本では方法がなかった。だから危険な海側や荒廃した地でも土地があればそこで米作りをしたのである。仙台平野は広大であり貞山堀も作られて船げ米を輸送するように作られたが未完成で終わった。伊達藩の米倉となり江戸にも船で運ばれた。仙台平野の開拓により伊達藩の財政的な力を増大した。

津浪がありそのあとに混乱があり人の移動があり社会が動いた。それは今の状態とにている。

この津波が相当大きなもので記録に残された。津波のあとで開拓に入った。他の人も慶長津波の後に新しく開拓に入っている。名取もヌタリであり湿地帯が海の方に向かって広がっていたのだ。津波の後に伊達藩では開拓に入る人を必要とした。それで相馬藩からも呼んだとなるのか、相馬藩でも飢饉のとき人口が減り越中から人を呼んだからだ。相馬、相馬と草木もなびく・・・という民謡は相馬に人を呼ぶのために作られた。

農家をしている人は新しい土地を求めて移住して働けとかいわれるのもそのためである。原発事故の難民化した農民にも言われている。でも現代は農業一辺倒でないし高齢化しているからそれもままならないのである。ただ今回のような津浪が歴史的にふりかえれば500年前にあったし500年単位でみれば必ず大きな地震や津浪がきていたのである。だから山元町でも海に近いし新地や相馬もそうである。津浪は三陸違いここには来ないとしていたが実際は奥深くまで来ていた。その対策は全くちられておらず壊滅してしまった。

三十万本の松を植林したということはいかに塩害に悩まされていたかわかる。松原は景観のために作られたのではなく塩害を防ぐ実用的なものとして作られたのである。そうでなければ三十万本の松を植えない、それだけ塩害は大きいものだった。陸前高田市でも7万本の松が植えられ一本しか残らなかった。30万本の松も根こそぎ津浪でなぎたおされた。いたるところに松の残骸が今も無惨にさらされている。
posted by 老鶯 at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 地震津波関係
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