犯罪を犯す原因は性急さにある(目黒の老夫婦殺傷事件の謎)
東京都目黒区の元会社役員、大原道夫さん(87)夫妻殺傷事件で、殺人容疑などで逮捕された自称無職、木村義昭容疑者(65)=福島県いわき市=の長女が韓国で入院し、木村容疑者が韓国に渡航しようとした直前に任意同行されていたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁目黒署捜査本部は、木村容疑者が娘の入院費用を捻出するため犯行に及んだとみており、
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110213/crm11021302010001-n2.htm
この事件は動機がはっきりしない事件とは違っていたようだ。通り魔事件とは違う。娘のためにという明確な動機があった。いわき(磐城)というと相馬からも廃品業者が来ていた。自分の家にも来たのである。そんなに遠いところではない、木村容疑者は近くの人から金を盗ろうとしなかった。何か近くではやりずらいはばかるものがあった。今は大都会でなくてもそういう遠慮もなくなっているのが現実だから金が欲しかったら近くでも強盗になっている。実際に近くの人がコンビニに強盗に入ってつかまったこともある。そういう点では近くの人はほっとしているかもしれない、一方で金持ちが住む公共住宅地では戦々恐々とすることになる。いわきは東京からの通勤列車の終点にもなっている。複線でありいわきから岩沼までは常磐線は単線になっている。いわきは東京を近くに感じる場所である。東北の湘南だというときいわきは温暖だから住みやすいからそうなる。
そもそも木村容疑者は金が欲しくてあせっていた。それは韓国で娘が入院したからどうしても緊急に入院費が必要だった。それでどうしても早く金が欲しかった。それで金を手に入れることで性急に犯罪に走った。頭が今金が欲しい欲しいと一杯になっていたのだ。これは大きな犯罪を犯す人でも共通の心理としてあるみたいだ。この場合は本当に緊急に金を用意せねばならなかったから他の人とは違うかもしれないが一般的に犯罪の原因として性急さがあることはまちがいない、今金が欲しいという一念が犯罪に走る、自分が接して金を要求してきた人たちもみんなそうだった。今すぐ金をくれ金をくれだった。何もそれほど緊急ではなくてもそうなのである。今金がないなら死ぬということではない、娘の教育費のことだったりと今すぐ命にかかわるようなことではない、でも頭が金が欲しい欲しいの一念になっているからそれしか見えないから犯罪に走る。昔から確かに「あわてる乞食はもらいが少ない」と言われてきた。これは真実である。犯罪まで犯す人は性急なのである。自分の欲望を抑えきれないから性急になるから犯罪を犯すのである。人間が罪を犯す要因として待てないということがあることはまちがいない、待つ余裕がなくなっているから犯罪に走る。今の時代は特にそうである。待つとか忍耐するとかがなくなった。80代以上の人は忍耐するということを生きる中で体得してきたから違っていた。
60代は団塊の世代でも欲望を抑制すること忍耐することがない、60代以下も忍耐することがなくなった。欲望でもすぐ手に入られないと不満になる。待つことができなくなっているのだ。キレやすいというのは60代でもそうだが80代以上をのぞいてはみんなそうである。とにかく待てないのである。人間は何もしなくても待っていると自ずから解決することがあるのだ。時間のなかで解決しないことがいともたやすく解決していることがあるのだ。貧乏の問題でも農業だけでは豊になれなかった。工業化して豊になった。農業に依存していた時代はいくら豊になやすうとしてもなれなかったのである。それは工業化する時代を待つほかなかったのである。
木村容疑者の問題は詳しくはわからないにしても緊急に金が必要でも性急になりすぎた結果として大犯罪を犯した。そんな犯罪を犯すような人ではなかったというのは本当だろう。娘のことで気が動転してしまったのだろう。そもそもそんなだいそれた犯罪に走るような人ではなかったが娘のことで頭がパニック状態になった。そして性急に金が欲しい欲しいという一念であのような事件を起こす結果になった。それはやむをえない事情にしろ一般的に犯罪を犯す大きな要因は性急さにあることはまちがいない、待つことができない、耐えることができなくなる。それが犯罪になる。人間は待っているだけで耐えているだけでいつか好転することがあるのだ。その時点で解決しないことも時間が経つと自然と解決していることがある。長い目で見ると解決していることがあるのだ。今貧乏でもいつまでも貧乏だとは限らない、ただ運がなくて貧乏だということもあるのだ。金は天下の回りものだというとき待っていれば金も回ってくるということもある。
いくら努力しても働いても金が回ってこないということもあるが待っていると耐えていると金が回ってくることがある。でもみんな金が今欲しい欲しいと性急になっているからそれがだいそれた犯罪にもなってしまう。
60代以上になるとそれだけ生きているんだから実際は待つことを学んでいるはずなのだが今はキレやすい老人が多くなっている。60代以上になれば何かジタバタしてもどうにもならないという心境になるのが普通である。もうあきらめて待つ他ないとなる。諦観の心境になる。でも今の60代は欲望が強いからそうならない、若い人と同じように欲望を充たそうと性急になっているのだ。木村容疑者の場合は事情があったから違うにしろ性急さが犯罪に走る大きな要因である。エジプトのデモにしても確かに大統領を追放してもすぐ問題が解決するわけではない、貧乏の問題などそう簡単に解決しない、するとそのためには特効薬はなく時間がかかる忍耐力が要求される。一時的に騒いでもそれで根本的解決なるわけではない、でも性急に豊になりたいとなるときその解決方法が極端化してくる。外国が悪いためだとかなり外国攻撃のテロになったりするのだ。それは犯罪者の心理と同じなのである。性急に問題を解決しようとするときそうなるのである。人間は長い目でみることが苦手である。目の前のことで精一杯である。
今すぐどうにかしなければならない・・・・それが犯罪に走る大きな要因になる。しばらく頭を冷やしているだけでも犯罪は少なくなるだろう。激怒が抑えられない、その性急さが犯罪になる。
「あわてる乞食はもらいが少ない」というとき今欲しい欲しいとなるからそうなる。今は少しでも少しづつでも貯えて多くしようと考えない、今大きな金が欲しいとなるときそれが強欲になり犯罪になる。
急いで富を得ることはできない
http://musubu.sblo.jp/article/41830381.html
東京都目黒区の老夫妻殺傷事件についての真相はわかりません
(私の発言は犯罪者の一般的心理についての考察です)
http://musubu.sblo.jp/article/43407483.html