2010年12月30日

老いては思い出が宝(詩)


老いては思い出が宝

人は老い人は別れ人は逝き

あとに残るは思い出のみ

深く心に残る思い出は何や

互いに愛しあいしこと

損得ぬきで愛しあいしこと

心より愛しあわざるものは

心に残ることもなし

人生ははかなく過ぎさりやすし

最後に残るは思い出のみ

それは黄金のように宝石のように

貴重なる思い出のみ

その思い出に人は涙を流す

もはや会えざる人のために涙を流す

思い出は金では買えない

思い出は長い時間のなかで作られるから

モノは買えても時間は買えない

人生の中でいかなる思い出を作るか

それがまた人生の意義にあれ

人はやがてみな墓に納まる

残りしものは思い出のみ

何が思い出に残るのか

人生の中で精錬されて純金のように

浄化され残される思い出が各自にある

それは苦しみのなかにも

悲しみの中にも作られる

ただ愛せざるものに思い出は残らない

それは一時のものとして消える

しかし愛しあうものの思い出は消えることがない

その愛は打算や金銭を通じたものではない

純粋な愛としてありしもの

人間の最後に残るのは思い出のみ

ヒュ-ヒュ-と冷たい北風が吹き

その中でも愛の思い出は心をあたたかくする

あなたはいかなる思い出を作るのか

美しく心温まる思い出が残せるのか

老いの幸せはいい思い出をもつこと

それがなきものは荒寥たるものになろう

人を苦しめ人を悲しませしものなど

そこには苦い思い出しか残らないだろう

罪の思い出は最も苦いものとなろう

人はそれぞれの思い出をもって死んでゆく

死んでもその思い出は残り

死者も生きた日々を思い出しているかもしれない

そして深い後悔の念が起きる

なぜもっと愛して良くしてやらなかったのだろう

しかしもう墓の中に納まり何も成すことはできない

人生の最後は思い出のみ残る

人よ、美しい愛ある思い出の残るように生きよ

その思い出は人生の最後の慰めとなる

愛する人はいつまでもあなたの側にいて

思い出と共に生き続ける

 
 
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/42310202
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック