2010年12月15日

トイレに閉じこめられた63歳女性、8日目救助 訴え届いた日、母は天国に旅立った


トイレに閉じこめられた63歳女性、8日目救助 訴え届いた日、母は天国に旅立った
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/101212/dst1012120855000-n1.htm

こんなことありえるのかと普通は思うがこういうことが家族が二人とかそれも一人が介護状態とかなると起こり得るのだ。この女性は女性でありドアをぶち破る力がなかった。男だったらなんとかなったろう。女性でも力がある人だったら脱出できたかもしれない、女性という弱さ、独り暮らしで高齢の母は入院中だった。その入院中の母が毎日きている娘が来ないから連絡してほしいと看護師に訴えた。それで電話しても連絡がつかないので警察に連絡して救われた。その母が同日に死んだというからこれまた不思議な話である。結果的に最後に娘を救うために連絡したとなる。でも自分のことを考えるとこれとにているが普通高齢だとボケているしなぜ来ないのかとかそんなに看護師に強く訴えられない、でもやはり毎日来ていたのに来ないということで8日間も来なければおかしいとなり連絡した。その同日に死んだということが不思議である。
こういうことは高齢化社会で起こり得る事件である。一人が介護状態でボケてきていると一人はどこからの助けもなく取り残されるのだ。でも不思議なのは8日間のなかに誰も女性でも友達などがたずねてこなかったことである。それも一人暮らしではありえる。人がたずねないということはいくらでもある。それも長い期間でもそうなる。一人暮らしは孤独死する割合が非常に高くなるのだ。


自分も病院に入院して母は半ばボケていて連絡つかないとか同じようなことを経験したからである。「お一人様はこういうことか」と言っていたが本当に家族が二人でその一人が介護状態におちいったらこんなことも起こり得るのだ。8日間の間、連絡しえるのは母だけだった。その母は連絡つかないと看護師に訴えてそのあとすぐ死んでしまった。すぐ死にそうな母とトイレに閉じ込められた娘はなんとか最後まで協力しあっていた。母は死にそうになっていても娘が来ないということを心配した。これも毎日病院に行っていたからこそである。もちろん危篤のような状態がつづいていたからでもあったが病院に毎日くる家族は少ない、ただここでも連絡し合えるのは瀕死の状態の母しかなかったのである。それが母一人子一人とかの家族が悲劇に見舞われる原因なのだ。毎日誰かとあって誰かと生活をともにしている人には起こり得ないことなのだ。しかし二人きりとかで一方が高齢化してボケ気味だったり介護状態になっていればこういうことはおこりえる。つまりお一人様は本当に危機に弱いのである。危機におちいったとき誰も助ける人がいないのだ。これが昔のような長屋のようなものだったらこんなことはない、それぞれが持ち家であって交流がないとそうなりやすい、女性だったからあったとしても8日間くらいそうした空白ができてしまうのである。

これはやはり母と娘の絆の強さがこういう結果を生んだのかもしれない、母と息子だったらまた違ったものになった。どうしてもみんながそうなるとは思えない、何かの強い絆がありこういう結果となった。必ずしも偶然ではない二人の間の強い絆があったからこそだったのだろう。

今結婚しない人がふえてきた、家族などない一人が気楽でいいとか盛んに言うが家族がいないということは危機の時誰も助けてくれない、そんな甘えは許されないのだ。特に現代のような人間関係が希薄になり他者をおもいやることもない金が力をもつ社会では余計にそうである。
家族意外に親身になってくれる人はいない、そのことを軽く考えすぎているのだ。自分もそうだったけど病気したら最大の不幸を経験する。入院したら自分だけでは用はたせない、自分の場合は軽いからなんとか自分でやれたから良かったけどそうでないとどうにもならなくなる。
結局入院する前に孤独死した方がいいとなる。入院したらなにやかにやと助けが必ず必要になる。それができないとなると最大の不幸に見舞われる。その恐怖を入院して実感したから恐怖になった。一人は気楽でいいが家族がいないことがどういうことかその恐怖を実感していないからそう言えるのである。ともかく人間は他者の不幸があってもリアルに自分の問題として考えない、自分がそういう目に実際にあってみないと経験してみないとわからないためである。

posted by 天華 at 19:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事問題の深層
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