2006年03月01日

春の雨(おとなしいバカは扱いやすい)


柔らかに石を濡らしぬ春の雨

the wetted stone by soft rains
in spring in my garden


一時期の狂気をぬけだして今は盗ったと言っても顔が穏やかだし激しく怒り責めないからいい、認知症は妄想から暴力をふるったり問題行動を起こすと家族で世話しきれないものとなる。妄想から激しい暴力になったら家庭には置けない、それがその力が消耗したのか相手が盗ったとか他に責めるにしてもなんか追及が激しくなく穏やかであるからこれなら楽に対処できる。最初は盗ったというとき顔が険しくなり感情がたかぶり狂気のようになっていた。それが顔がおだやかであり言うことも穏やかである。これなら盗ったと言われても一緒に探してみようとかどこかにあるとかでて来るよとか言っていればおさまる。

前は異常なほど感情的になり追及して怖かったのである。どうしても出せ出せと狂気のように追及してきたから手においなかったのだ。今なら盗ったといってもなんか拍子抜けたように言っている。まあ、妄想の狂気から何か力が消耗してしまったのかもしれない、おとなしいバカになっていたらめんどうみるのに楽だと思ったがそれに近い状態になっているのか、それなら家庭でもめんどうみれるかもしれないのだ。まあ、認知症はなかなかわかりにくい病気だからこの先どうなるかわからない、でも一時期の険しさ、狂気はなくなったような気がするのだ。なんかニコニコしているバカに見えてしまうのである。これなら扱い安いのである。

柔らかな春の雨が石をぬらししている。柔らかな春の雨のように認知症の家族をかかえても落ち着いて穏やかなものになれば自分も楽である。
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