冬木立の村
村人は支えあって生きている
冬木立のようにしんみりと
その中に名もなき人の
粗末な墓が埋もれている
村は互いに支え合い成り立っていた
都会は流砂のように人を押し流す
一つの経済的単位部品として
もはや人は人としてありえない
人と人が支えあうには巨大すぎる
人はそこで盲目の働き蟻とされる
摩天楼が何を意味するのか
それは意味なき蟻塚なのかもしれない
村は人が一本一本の樹のように
深く大地に根付き質素ながらも
冬木立のように支えあっている
岩と岩が向き合う存在の重さがある
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