2007年01月02日

年賀も書けない認知症の老人


大正生まれ手押し車や冬菜かな

悲しさや年賀もかけぬ認知症

はかなさや縁の切れゆく認知症


大正生まれについて書いてきたけどこの世代はしぶとい、忍耐強い、質素、とかいろいろな徳を体で身につけている。人間も時代の子でありその時代によって身につけるものがある。これはすべて良しとはしないが老人も時代によって違ったものになる。だんかいの世代の老人がこれからどうなるか?実は老人になるとその世代の評価が歴史的評価と同じく客観的に成されることになりやすい。団塊の世代はこんな世代だったんだと若い人が福祉施設などで接してわかってゆく、今は大正生まれとか戦争体験世代と接しているから戦争がああだこうだとなる。ともかく老人になると過去を語るからその過去から学ぶことが若者にとってもいいのだ。実体験の世界はどんな人でも何か訴えるものがある。それが失敗談でもそうである。そういうことで失敗したのかと参考になるからだ。

私の認知症のK子は社交的外向的な人だったから年賀も50枚くらいきていた。浅い付き合いの人もあったが去年からは年賀を書いていない、書けないのだ。だから今年は10枚くらいしかこない、それでも返事も書く気しないのだ。それだけ頭が働かないのである。第一つきあいそのものが認知症になると断られる。普通の付き合いできないからそうなる。付き合うにしてもめんどうになるからだ。それにしてもあれだけ付き合いがあって社交的でも今や年賀五六枚とかなっている。それだけ老人になると社会との縁はきれてゆく、特に認知症になったらそうなる。自分の場合はもともとつきあいがないから年賀は来ない、しかしそれだけ年賀があっても認知症になったりするとつきあいもできなくなるからなんか人の付き合いもはかないものだと思った。

第一、実の娘でも息子でも「あんただれ」となるとしたらそのこと自体、親子の縁さえきれてゆくことではないか?そうなってもあの人は親切にしてくれる人だとかいい人だとかは思っているらしい、つまりその人が実の息子とか娘とか関係なく、人の識別はその人にとって親切な人とか好ましい人とかなってゆく、それも考えてみると人間として異常とはいえない、なぜなら実の親子だろうが冷たい人は冷たいしその人はもはや認知症の人にとって嫌な人となってしまう。そこには血のつながりなど関係なくなるのだ。人間は血のつながりよりそういう関係の方が本当の関係なのかもしれない、天国では血のつながりではない、愛し合う人間が天国を作っているからだ。

ともかく家族に認知症の人がかかえるといろいろな問題がでてくる。それは人間としていろいろ考えさせられるものがある。人間を考える契機になる。そもそも普通のつきあいはめんどうであり形式的だったりこの世のしがらみのなかでのつきあいである。上司に良く思われたいから歳暮を送るとか親戚つきあいでもいろいろ儀礼的なことでのつきあいが多い。そうしたつきあいより介護する家族とかをかかえると本当に助けてくれる、援助してくれる人が必要になる。

でも一旦そうした介護とかめんどうになると他の人もめんどうになるし要求もされるからつきあいが断たれる人が多くなるのだ。認知症の人の場合は話しが通じなくなるから余計にそうなる。認知症の人にとっても「頭がいっぱいになる」とか理解できなくなり普通のつきあいはさけるようになるのだ。でもそれでは社交的な人だった人は淋しいとなる。この辺の対処方法がむずかしいのだ。でも全然わからない人ではないから昔のなじみの人やつきあいあった人が来ればなつかしいとなりうれしいとなる。いづれにしろこれは認知症の人だけではない老人におきる共通の問題である。同じ世代の人も死んでいったり消息もわからなくなり縁もきれてゆく、社会の縁もきれてゆく・・・それは死を意味している。人間関係でも死に向かっているからだ。死への過程で誰にでも起きてくる問題なのである。


自分は年賀状はだしていないけどプログに書いていれば消息はわかるんだよな・・・・あの人こんな生活しているのかとか細部までわかってしまうんだよ・・・死ぬまで書き続けていればこの人は病気になったとか書き込みがなくなれば死んでしまったのかとなる・・・・・
ともかく発信つづけることができるメデアなのだ。一方で発信を強いられるメデアでもあった。一カ月一回とか書き込みしているプログはいくらいいこと書いても読まないよ、だから月間雑誌は遅れてしまい読者数がへったのだろう。プログは毎日書くことが要求されているメデアなんだよ・・・・
アクセス少なくてもプログで書いていればその人の消息はわかるんだよ・・・
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