2009年04月27日

老人は価値なのないものなのか-NHK-無届け老人施設の闇を見て


高齢化社会は人間の価値観を変える
(老人は価値なのないものなのか-NHK-無届け老人施設の闇を見て)

 
NHKで無届け老人ホ-ムの闇とか介護保険が使えないことを特集していた。無届け老人ホ-ムは山の中に孤立してあるから本当に現代版姥捨山だった。食事がひどい、朝が牛乳とパン一切れだった。でも母とほとんど変わりなかった。食が細り朝は果物を食べているが二食でありあんなに食べていない、でもまだ食べられる人だとしたら辛いだろう。山の中に街から離れて孤立していある施設は良くないというのは本当である。街の中にあれば街の空気にふれられるし街の人の眼もある。徘徊するからと鍵をしていて火事になり死んだ。徘徊などにつきあう介護士などもいない、ただメシと寝床を用意しているだけでありあとは死を待つだけの施設だった。本当に姥捨山だったことに驚いた。金のない老人は捨てられる時代になったのだ。もちろん中世辺りは野垂れ死にが当たり前であり死体が道端にごろごろしていた。その死体を集めて供養したのが化野の念仏寺だった。それから比べればいいとも言う人はいる。
 
現代は老人受難の時代である。それは老人に親切でないとかとは違う、老人がふえることにより老人受難の時代になったのだ。老人は生産的でないし老人とつきあうことはだれもあまりしたくない、特に認知症の介護はだれもしたくない、家族でもしたくない、江戸時代は養う人口が限られていたから子供が間引かれた。姥捨山は作られた伝説でありほとんどなかった。あったのは子供の間引きだった。現代はこれから老人の間引きが公然と行われる時代になった。いくら福祉だ愛だと言ってもこれだけ増えれば限界がでてくる。老人に社会がおしつぶされてしまう。現実自分も老人二人かかえていたら今頃つぶされていた。一人は認知症でありもう一人も歩けなくなった。その二人をめんどうみることはできない、車椅子でパ-キソン病の夫をめんどうみている70くらいの妻もいづれ限界がくる。共倒れになる。そういう人々がふえてくる。正直自分は一人認知症であったが死んで救われた。次にまた介護だったし二人も介護できない、今老人はやたら死ぬ時期を伸ばしすぎたのだろう。人間は死ぬ時期がある。ただこの死ぬ時期は個々に違っている。個々の家庭で違っている。家庭の中で老人の価値は決められる場合がある。93歳まで生きてももっと生きてほしいという家庭もあるしもう介護になったら死んでくれという家庭もある。つまり老人の価値はみんな一様ではない、別に家庭でめんどうみれればいつまで生きてもいいのである。社会に迷惑かけないからだ。一旦社会に他人に世話になるとき金とかで問題が出てくる。社会ですでにこれだけの老人の介護に金が使えないのである。その労力をまかなえない、職をやめるというのも辛いし社会的損失になる。では老人は捨ててしまいばいいのか、老人には何の価値もないのか、単なる障害者なのか、高齢化社会というものが本格的になりその価値観が問われている。
 
人類はこれだけ長生きする時代を経験していない、だから様々な意見もでてくる。老人は無用だから金ばかり使うからいらない、始末すべきだというときこれは経済的側面がら言っている。老人は何の役に立たないというとき精神的にも無用だとかなる。無駄なものだから社会にいらないから捨ててしまいとなる。これは障害者にも通じている。特に知的障害者はひどいから始末してしまいとかなる。そのことは認知症の人にも言われる。今までは障害者は家族にいなければ無関心だった。でも高齢化社会は地域でも社会でも障害者社会になるのだ。障害者をかかえることは社会的弱者になる。障害者をかかえたと同じになるのだ。そこで今まで経験しないことを多くの人が経験する、弱者とはこういうものか、弱者になることはこんなに辛いことなのかと肌身じ知るようになるのだ。高齢化社会は良い面を探せば弱者への同情が一般的になることでありその点では今までにないことを経験する社会なのだ。弱者への同情心が養われる。自分も年とればこんな弱者になるのだと目の当たりにすることである。人間こんてに弱いものだと実感する。だから福祉の精神や同情心が養われる。そういうことは言われてきたがこれほど広範囲に弱者に接する時代が高齢化社会なのである。もちろんこれに反発する価値観もある。そんな老人ばかりはいらない、早く死んでくれというのも否定できない、自分自身もそうだった。要するにそういうこともまさに高齢化社会が人類ではじめて経験するから賛否両論が出てくる、高齢化社会は価値観を変えてしまうためにそうした議論が起きてきているのだ。
posted by 老鶯 at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 福祉医療-老人問題
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