認知症の時に不気味や冬の蠅
冬の蠅(はえ)とは何か?
よぼよぼと歩いている蠅。指を近づけても逃げない蠅。そして飛べないのかと思っているとやはり飛ぶ蠅。彼らはいったいどこで夏頃の不逞(ふてい)さや憎々しいほどのすばしこさを失って来るのだろう。色は不鮮明に黝(くろず)んで、翅体(したい)は萎縮(いしゅく)している。汚い臓物で張り切っていた腹は紙撚(こより)のように痩(や)せ細っている。そんな彼らがわれわれの気もつかないような夜具の上などを、いじけ衰えた姿で匍(は)っているのである-(冬の蠅)梶井基次郎
冬の蠅が一匹入ってきた。最初は動きが鈍かったがスト−ブの暖であたたかくなり動きが活発になった。でも私がハエタタキで殺してしまった。これで感じたことは冬の蠅は動きの鈍くなった老人をイメ−ジした。老人というと今は70以上になる。そして施設とかで虐待されている認知症の老人がイメ−ジされる。テレビで見たのはひどかった、赤く腫れ上がってあざだらけだった。おそらくかなりの虐待である。施設は怖い所があるし虐待は日常的に起こっている。特に認知症の人は虐待されやすい、そしてそこに勤めている人もいろいろだが意地の座った人が残っていくというのはやさしさでは対応できなくなり強きの人、虐待するような強い人が残っていくというのも怖い。認知症の対応はそれだけむずかしいからだ。
私の場合は認知症がそんなに怖いとは思わなくなった。多少回復したことと妄想とか暴力とか暴言がなければ普通の人とさほど変わりない、沖縄では重度の人でも砂糖黍とる仕事しているとか社会のなかで特別認知症だからとみられていないで普通に生活しているという。ちょっとおかしいなというくらいで回りが容認している。そういう社会が環境が認知症を受けいれて周辺症状の徘徊とか暴力をなくさせているとなる。ただ一般の人はやはり不気味なものを感じるしつきあいずらなくなるから今は幼なじみでつきあっていた人ともつきあわない、同じことを言ったり普通のつきあいができなくなるからだ。
認知症とかなるとどうしてもうとまれる冬の蠅になる。また動きが鈍いので老人は事故などにあいやすい、昨日6時半で近くで老人が道を横断して車にはねられこ死んだ。そこは車が頻繁に通るわけではないがスピ−ドを出す所だった。老人は歩きが遅いから車は早いから事故にあう、特に今は夜は若い者でも危ないから気をつけるべきだ。死角は見通しのいい場所でも二回も事故でわが町で死者があったことなのだ。見通しがいいとスピ−ドを出すから出合いかしらに事故にあいやすいのである。
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