北海道花の短歌十首
船はつく苫小牧かなルピナスや北海道の大地に立ちぬ
苫小牧い出て原野や赤き百合咲きて波よす我が走るかな
大雪山雪踏みしめてハクサンコザクラ我が愛で去りぬ
菖蒲咲く襟裳岬の濃霧かな旅人一人霧に消えにき
雪覆ふ芦別岳や迫り見ゆ富良野に来てチューリップ赤し
雨しとと宗谷岬や遠きかなハクサンチドリここに咲くかな
神秘なる沼に咲きにし延齢草陽の輝き映りけるかな
大輪のシラネアオイや湖の岸山の聳えて夏の朝かな
稚内はるか来たりて6月になお桜咲く日本なるかな
北の果レブンウスユキソウの一面に咲き覆い夕暮れるかも
熊の湯の羅臼にありぬ知床に蝦夷竜胆の色濃く咲きぬ
羅臼岳ムシャリンドウの一群れの咲きにつここを登る人あり
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