幸いを求め春の日遠くの見知らぬ街へ【詩】
(左沢までの春の小旅行)
幸いを求め春の日遠くの見知らぬ街へ・・・
春の日に気ままに電車に乗って
遠い見知らぬ街へ出かける
面白山トンネルを抜けると山形に
そこはまだ雪が山なら依然として
月山とか厚く覆われている
山形市で乗り換えて左沢線に乗る
そこは左沢(あてら沢)と変わった地名
あてらとあちら側の意味
人はあちら側に行きたい
でも川がさえぎるから行けない
だから余計にあちら側に渡りたい
最上川は悠々と流れ古い石の橋があった
その終着駅でその街に着いた
何の変哲もない街だった
でもその街のお菓子屋で菓子を買った
蕗の薹を模した菓子だった
それはお土産にもなった
その春の日を思い出し記憶をたどる
それは心あたたまることである
人は故郷であれ長く住む場所に満足しない
人はまだ見ない遠くに憧れる
山のかなたに幸いがあると・・・
しかしそこにも幸いはない
ただどこにも幻滅がある
ただ人は遠くに幸いあると憧れる
でも此の世はどこでも醜いものに出会う
神の楽園に蛇が生まれたように・・
理想の国などはない街もない
ただ心はそいう場所に憧れるだけ
真実の理想の国は神の国にしかない
それはこの世にはない
ただあると思い憧れはやむことなく
電車はまだ知らぬ街へ走って行く
その音に心は高鳴る
人は青い鳥求めを探し旅をする
そして一時憧れの地に来て去る
醜いものは見ず一時お菓子を買い去る
春の日そのこと思い出すのが幸い
そこに住むことはなく思い出すこと
そのことが幸福な気分にさせる
人は一か所に留まるべきではない
そこは腐敗して毒気をもたらす
海のかなたに山のかなた川の向こに幸いがある
遂にその幸いの場はこの世にはない
でも人は憧れるその幸いの場所を・・・・
左沢駅の前か買った蕗の薹を模した菓子
とにかく人間は忘れやすい。ホームページで書いたものを読み返したら忘れていたものを思い出した。それよりその時書いたこと俳句などでも作ったものを忘れていた。
そしてその時のことを思い出そうとしたが雪がその時残っていた。また雪が深く積もっているところもあった。山形の特徴は面白山を抜けると春になっても山には雪が残っている。月山とかでも2000m級だから春でも雪が残っているのである。それが山形に来た時感じるのである。
そのために最上川の岸辺に雪が残っていたし山寺でも雪が残っていた。山になればもっと雪は深く残っているのである。だから宮城県とかとは風土的にも違っているのである。それは面白山を境として明確なのである。
私の記憶に残っているのはフルーツラインの左沢線の駅名であり柴橋駅があり何か鄙びたものを感じた。記録したものを読むと確かに茅葺の家もあったたる。それから最上川をわたり終点の左沢駅に着いた。そこから最上川の方に歩くと古い石の橋がありやはり岸辺には雪が残っていた。あの橋はいい橋であり情緒がある。
その終着駅にお菓子屋があり蕗の薹を模した菓子があり春に合っていた。これは旅の記録として貴重だった。なぜなら忘れていたからである。とにかく人間は本当に忘れやすいのである。
旅は三回ある。計画する時と実際に旅する時と回想の旅がある。意外と問題なのは回想する旅である。なぜなら人間は忘れてしまうからである。回想する旅をするにはどうしてもその旅のことを記憶して思い出さないとこうして書くこともできない