お盆の死者へのお供え物の意味
(実際の物を通じて心を通わせる)
●死者への供え物の意味―物を通じて死者と結ばれる
これは神道の直会と同じような意味で 神様に供えた御神酒や神饌を弔問客でいただき身を清める、という神事の一つでした。
みんなで分け合う、助け合う、共食することで神様やご先祖様の気持ちになって穢れを祓い、平安の心に甦生します。
むかしの人たちは、このお盆や正月は身を清めるような暮らしをととのえていたように思います。
意味の甦生〜お中元〜かんながらの道
このサイトは神道でも仏教でも関連して説いている、宗教といっても他宗をみんな排斥することではない、それで日蓮宗は他宗を排撃するから問題なのである
それぞれのいい点を学ぶべきだとなる
お供え物というときこれは死者に捧げる、でも死者は食べることもできないから無駄だともなる、でも不思議なのは物というものには物が憑くとかモノと心は一体になる
それが東洋的思想である、物と心を分離して見ないのである
仏教でも色心不二となるとそうである、色とは物であり心と一体化してみる
それで死者に供え物するとき何か金を紙幣を捧げることはできない
金でも紙幣でもそぐわないのである、現実社会では常に金である、金の効用は余りにも大きい、でも死者との交流となると死者は金を要求しない、金はいらないのである
すると何が必要かとなると献げるものは果物とか食べ物とか花とかである
つまりそうした果物でも物を献げることで死者が食べないにしても死者の霊がつくという感じにもなる、だから厳密にみると死者に一旦献げたものは食べないともなる
死者の霊がついていて物に霊が憑いているともなるからだ
これは金とか紙幣だとそうはならない、だから死者との交流となると果物であれ野菜であれ物を媒介する
●人間の心をゆがめた貨幣
現実社会でも実際の人間のやりとりは物々交換であった、そこに金が介在したとき歪められたのである、金は便利でも人間の心を歪める、現代ではその金でどれだけ歪められているか格差社会は世界で天文学的になっている
それから人間の心は金によって荒廃している、人間の情も通じなくなったとか何かもう
これが人間なのかとまでなっている
それは物と物を直接交換することではない、金のやりとりになるときすでにそうしたことが起きていた
リディア王国はイオニア地方に隣接、エーゲ海に面していたこともあり、交易が盛んで、商工業も発達していました。そのため、エレクトラム硬貨は古代ギリシャ、ローマへと広がっていき、特にアテネ(古代ギリシャの都市国家)では貨幣経済が発展します
紀元前700年前に貨幣がすでに生まれていた、リデアという場所が貿易が盛んな地域でありそれが地中海を通じてギリシャに広がった
ギリシャのドラクマとかなると古いものに感じたからである
貨幣とはどうしても人間生活で必要だから生まれた、でも貨幣とか金とかはこれも媒介するものでありメデアなのである、人間は媒介するものによって歪められる
真実の価値が歪められる、物々交換だったら実際の物だから物と物のやりとりだからそれで人間的になる、物を市場で直接交換していたら全然金で売り買いするものと違ったものになる、それは経験していないが果物でも野菜でも羊でも交換するときどうなるのか?
その世界は貨幣を通じて物を売買するのとまったく違ったものになる
ただそんなことは不可能だからそういう世界をイメージすることもできなっているのだ
メデアとういとき今では情報を媒介するマスコミとかがあった、それは巨大な装置が必要てありテレビなどになるとそうである、新聞でも巨大な印刷場とか装置が必要だから一般の人はできない、でもインタ−ネットで個々人がメデアを持つようになったとき大きな変化があった、メデアとは媒介するものであり情報でも必ずメデアを通じて知るからであるでもメデアによって情報も歪められる、真実が歪められる、それが問題なのである
本当のことは事件でもその現場に行き直接知るならば違ったものになる
それが外国とかなるともうできないからその情報は歪められる、それがイラク戦争で起きた、油まみれの海鳥が全世界にテレビを通じて報道されてイラクはひどい国だったとなったからである、その衝撃が世界中に報道された衝撃が大きかったのである
情報とは必ず直接知ることはできない、何か事件があったとしても人伝えでも伝える人がメデアになる仲介者になるとき正確に伝わらない、そこで単なる噂(うわせ)でも間違って広がり大きな被害になることもある
つまり仲介するものはメデア自体が問題なのである
貨幣でも物と物をやりとりする媒介するものとして生まれた、でも媒介するものだから物と物を直接交換するのではないからそこで公平なやりとりはなくなった
そして媒介するものがメデアでも巨大な力を持つようになる、金は今や世界を支配する
物と物の直接やりとりではない、天文学的な数字の金がグロ−バル経済でやりとりされている、でも金が数字になり数字のやりとりにもなる、そこで現実感を持てくなくなったのである、そしてそこには大きな不正が生まれる、金融経済で莫大な富を得る人が国でも出て来る、アメリカが覇権国になっているから金が集まる、アメリカ国内でも富の格差が極端になる、それで株式市場の
ウオールストリートとかがで不満なものがデモをしたことでもわかる、株でもうけるのは不正だとしてそうなった
いづれにしろ金は公正にはなりえないものなのである、また報道でもメデアでも公正になりえないのである、それは物だったら物と物の直接交換ではないからである
情報でも直接人と接してその現場で聞くこともできないからである
そこに必ず誤解がありその誤解が世界的になると大問題になるのである
物は本当は交換不可能なものでもある、物の価値は決められない、つまりあらゆる物の価値はもともと神が創ったものである、リンゴがあり桃がありバナナがありそういう価値はもともと別々であり金に換算できない、神がその価値を本質的に作ったのである
だからリンゴがバナナより価値あるとかならない、それはみんな別個の価値なのである
他に柿がありみかんがありとそれは別個の価値なのである、そこに金か介在して価値を決めること自体が歪めたものになっていたのである
●物々交換から貨幣を媒介することで心が歪められた、物と心は一体
お盆というときどうしても死者にお供え物をする、それは物でなければならない、つまり物には心が霊がつく、死者の霊が物が憑くとなるからだ
金にはそういうことはないのである、だからお供え物をお下がりとして食べるときは死者に許しをこうて食べるのである
その果物の価値はあくまでも神が創ったものであり人間が作ったものではないのである
この世のすべての価値はもともと神が作ったものである、だから人間はもともと神からいただいて食べるのでありまた死者に捧げるにしても神からいただいたものを捧げるとなる
そして献げるというとき宗教的なものとして動物を犠牲にして神に献げていた
野菜を神に献げたカインは神は嫌われた、でも羊を献げたアベルは神によみされた
それは羊を犠牲にすることは血も流すし痛みもあるし野菜を献じるのと違う
もともと神に献げるというとき人間を献げていた、アブラハムの息子が神に献げることを神に要求されたからである、それは最も尊いものを献げることでそうなった
それが人間に代わって羊を献げることになったのである
神は傷なきもの汚れなきものを献じねばならない、傷物は献げることは神に対する不敬にもなる、神が求めるものは人間そのものなのである、人間が最も神が創ったもので至高のものでからそうなった、神がそれを一番喜ぶとなるからだ
ともかく死者に献げものをするというとき不思議である、一体献げた物を果物でも野菜でも死者が食べるのかとなればそうは見えない、でもその果物でも死者の霊があれば憑くとなる、それだけ果物でも物には霊が憑くとなる
その果物でも農民が自分の土地で苦労して作ったものですよとして献げればもっと死者でもありがいものとして受け取るとなるからもしれない
それは何も死者だけではない、近くの人が苦労してじかにとれたものを食べて下さいというときうれしいとなるからだ、ただそれを金が媒介するとき歪められるのである
でも別に外国の果物でもうまければいいとなるだけだしそんなことをいちいちもう考えないのである
でもこうして媒介するものメデアによって人間の心まで歪められるということはあった
貨幣というのがそうであり情報の伝達でもメデアを通すと歪められるのである
心が通じくなくなるのである、現代は様々なことでどうしても心が通じくなくなる
そもそも地球の裏側からでも果物でも入る時、それはもうどうして誰がどんな所で作っているかもわからない、心がココからその場所をさしていたというときでもそうである
つまり現代は心と物が分離しやすいのである、それは機械や道具によってもそうなった
機械や道具も媒介するものでありそれで老子が鍬を使うと人間の本来の心が失われると
二千年前に警告していたのである
でも今や機械なしでは生活できないし貨幣なしでは生活できない、でも人間の根本的なものがそうした媒介するものメデアで歪められている、それはグロ−バル化して余計にそうなったのである
●お盆の意義とは何かー介護でも冷たくされるとなると恨まれて死ぬのは怖い
お盆の意義は死者との交流である、祖先との交流である、祭りは死者を祀ることから始まったからでもある、そういう祭りも失われてゆく、すると死者とのつながりもなくなる
そこで起きることは何なのか、心の荒廃である、原発避難区域では神社でも小さな社でも荒廃している、誰もお参りするものがなく神様も死んでいるともなる
それはもともと地域にあり地域の生活の中で生きていたからである
そこに住む人がいなくなれば神も捨てられたとなる、それは神とは違っていても何か荒廃したものを感じた、荒れ果てて神様も怒っているというか不気味なものを感じたのであるそうなったのは原発事故のためだったのである、だから原発の被害は単なる経済的損失だけではすまない、精神の荒廃をもたらしたのである、それはもう修復できない
墓すら人が移住して移動しているからである、墓も多数捨てられたままだとなる
その時死者も悲しんでいるとなる、死者でもそこに長く住んでいて愛着があったからだともなる
お盆も終わったけどお盆にも何らかい意義があり生れていた、ただそういうものき意義も失われてゆく、先祖は別に神ではない、でも死者を供養することは必要である
死者が全く存在しないかとなるとそうとはならないからだ
死者も捨てられれば怒り悲しんでいるかもしれない、だから墓も簡単に捨てられないとなる、墓も物であり供え物も物である、でもその物を通じて物が憑くとなり人間の心が通じるのである、それは贈与とういものがあり物を通じて慰めることがある
何か怒っている人でも物を与えて慰められることがある、それでがまんするとかなる
物は何かそうして犠牲の代償ともなる、だから動物でも犠牲にされたのである
人間の罪を贖うものとして犠牲にされたのである、動物が死ぬことを見て罪の意識を深く感じたとなる、果物とか野菜だとそういうものを感じないからである
動物が苦しみ犠牲になるのは人間にも見えるからである
それで罪の意識を深刻に感じたとなる、キリストでも神への犠牲でもあったとなるからだ神の子羊と言われたのはそのためである
ともかくお盆というときそもそも村とかの小さい共同体で生まれたのである
そこで死者を供養するということで始まった
江戸時代に始まったというとき江戸時代でも庶民は墓がなかった
この辺の近くでホトケッポという所に共同墓地がありそこに村の人は葬られた
でも名前はない、個々の墓はないのである、家族墓ができたのは明治以降であり庶民がみんな姓を持つようになったのは明治以降なのである
ここが誤解しやすいのである、だからもともとお盆は村全体の祭りであり盆踊りは死者も一緒に踊る祭りとされていたのである
その盆踊りもなくなるというとき村という共同体が喪失したことにもよる
農民社会でもないし田舎でも隣の人が何をしているか仕事しているのかわからない時代である
そうなると伝統的なものは失われてゆく、すると先祖を祀る祭りも消失してゆくのであるグローバル化広域化社会になると余計にそうなったのである
何かかえって自分の住んでいる場所より外国とつながりを持つ人が増える
近くの人が困っていても助けない、外国の人を助けることが優先されるとかなる
これもグロ−バル化して起きてきた、それは本末転倒のことでありおかしなことである
それもやはり物と心の分離が起りそういうことに拍車をかけたのである
人と人の心は物と心は分断されたということにもなる
ただ死者と人間の関係でも生前が影響している、生前に親子でも関係が悪いと供養もしないだろう、それで介護が問題になる、介護は苦しいけど介護で冷たくされると恨んで死ぬこともある、そうなると供養できるのかとなる
親戚の人は「ひどい娘だわ」と最後に自分に言ってすぐ死んだのである
私の親戚の場合うまくいっていなかった、だから関心がなかった
でも私に最後に「ひどい娘だわ」と言い残したことが忘れられないのである
実際にその娘は信じられないほどひどい娘になっていたのである
育ての親にしても干渉されすぎたにしろあまりにもひどいと見たからである
そういう人が墓参りできるのか?確かに誰も見ていないが死者が見ている
「あなたはひどい娘だ」そう思って死んだ人を供養できるのかとなる
私の場合は特別良くされたしそれで必死介護した、だから供養しても遺影が笑っている
感じになったから救われたとなる、死者にはもう偽ることはできない
死者は冷徹に見ているからだ、生前は偽ることができる、死者には偽ることができないのである、もう死んでいるしわびても遅いともなるから怖いのである
だから介護が苦しくてもそこに死後とつながっているから怖いのである
もう死んだ時点で何もできない、わびることもなにもできない、それが怖いのである
それで介護は苦しくてももっと良くしてやれば良かったとかみんな後悔しているのである私自身でもそうである、もっと良くできたなとふりかえるからである
ただ自分の場合は自分一人であり自分が病気になって四苦八苦して介護していたかのである
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