
仙石線−松島(瑞巌寺)−石巻線−夏の俳句
新しき駅一つふえ朝の蝉
向日葵や子を抱く母仙石線
曽波神は何を語るや初秋かな
佳景山の駅はつに知る初秋かな
瑞巌寺石窟古りて蝉の声
瑞巌寺門いで涼し海の風
杉木立苔に秋日や古仏かな
青々と苔雨に濡れ蝉の声
水写る蓮と睡蓮争わず
お釈迦様瞳に二つ蓮の花
遣り水に苔にソバナや茶亭かな
日日草今日のメニュ−や店に入る
今日は久々に仙石線から石巻線で小牛田に回り東北線で松島にきて瑞巌寺にちょっとだけよった。天気はぱっとしないが今になり暑い、残暑である。
『式内社調査報告』によると
明治四十二年十二月、曾波山の愛宕、雷神、
上中坪の高玉などの神社を合祀したとあるが、
現在、愛宕神社は、山頂の別の社殿に祀られている。
また、『平成祭データ』には
境内社として高玉社の名が記されている。
佳景山(カケヤマ)の名前の由来は、欠山という山から来ています。佳景山駅の裏側にある山がそれです 桃生郡河南町鹿又字欠山がある。
曾波山は由来がわからないが高玉氏の氏神かもしれない、高玉氏については相馬の郷土史研究で書いた。高玉氏は伊達氏に滅ぼされたが相馬氏と伊達氏に子孫を残したのである。佳景山とは美しい山と思ったが欠山であり欠けている山だった。これでは印象が悪いので当て字で佳景山にしたのだ。こういう地名が結構ある。確かに欠けている山となるとなんか感じが悪くなる。人間はイメ−ジに左右されるからだ。
電車の旅は駅名の旅であることは何度も書いてきた。駅名だけが印象に残るたと多いのだ。曾波神駅は何だろうとなりいつまでもその名が心に残りその由来を知りたくなるのである。仙石線は仙台の通勤圏でありひまわりがにあう。常磐線は通勤圏は亘理くらいまで通勤圏である。
瑞巌寺の特徴は海に面して海の寺である。江戸時代から塩釜から大きな船で松島巡りをして瑞巌寺に参拝したのである。参道の脇の石窟の仏は古いものだろう。最近雨降っていたから青々とした苔ににあっていた。瑞巌寺周辺は良く和風の世界が作られている。外人も松島にはかなり来るからそうした日本文化と調和した世界を見せる必要があるのだ。すべてが商業主義になるとこれもむずかしいかもしれない、でもここで調和するように制限されているのだろう。

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