中東はイスラム世界はなぜ衰退したのか?
(政教一致が原因だったーヨ−ロッパは政教分離で発展した)
中東というのはなぜわかりにくいのか?
それはイスラム教の国だからである
政教一致の国だからである
ヨ−ロッパの中世がカトリックの政治支配で暗黒の中世となったように
イスラム世界もそうなのである
イスラム世界は政教一致だからである
●カトリックと政治の一体化
●イスラム教と政治の一体化
●日本の天皇(国家神道)と一体化(明治維新ー大東亜戦争)
●共産主義(マルキシズムイデオロギー)と政治の一体化
宗教の面から世界を政治をみると何かここに法則がある
カトリックの政治支配からまねがれるためにルターの宗教改革があった
そこでヨ−ロッパもカトリックとプロテスタント派に分かれたのである
中世まではカトリック指導だった、その後はプロテスタント指導になった
ドイツとか北欧がイギリスが世界の主流となった
カトリックはラテン系統であり今の地中海沿岸のイタリアとかフランスとかスペインである、温暖な気候の国々である
経済発展したのはプロテスタン系であり寒い国だった
このイギリスを中心として派生したのがアメリカだった
カトリック系ではなくプロテスタント系だった
カトリック系はなぜか温暖な国々に広がった、南米はやはりスペインとかに征服されてカトリックになったのでありフィリピンもそうだった
そこは経済的に発展しないということで共通している
このように意外と宗教と政治は一体化している、そもそもマックスウェバーがプロテスタントが資本主義の基を作った、修道院で作ったというときもそうである
最初は道徳的なものがキリスト教の精神のもとに資本主義が生まれたとういう説である
経済と宗教と道徳が密接に結びついて資本主義が始まった説である
だからイスラムでは政教一致になるときイスラム世界独自の世界があり資本主義が受け入れられなかったのか?民主主義の基本である政教分離が受け入れられなかったのか?
何かそういう宗教がイスラム世界に宗教と関係している
そして王族が政治を支配しているとか近代化できなかった
石油の莫大な富も王族がにぎり王族とか部族支配なのである
アフガニスタンでも部族の争いがあり何か中村哲氏もそうした争いにまきこまれて殺された、そこはまだ部族世界だったのである、それはアフリカでもそうである
イスラム世界はオスマントルコでもそうだけで江戸時代の大奥のようなハーレムとかを作っていた、それも退廃した世界だった、それはイスラム教は一夫多妻を認めていたからそうなっていた
何か国際政治でも世界史でも宗教が意外と関係している、中東での最大の問題が宗派争いであることはカトリックとプロテスタンと同じである
それで分裂するから中東は一つになれないのである
明らかなことは政教一致であるとその国は経済的にも発展できないという法則がある
やがて行き詰まり国が衰退してゆく
ただ国が興亡したり衰退したりするのは他にも原因があるからそれだけとは言えない
ただ歴史をみればそういうことは確実にある
日本にしろ天皇を中心として国家神道化してそれが戦争に突入する原因ともなった
政教一致になったことは確かなのである
天皇は現人神(あらひとかみ)であり御真影として崇拝されていたからである
戦争が苛烈になったのは日本は神の国であり負けないということで妥協がなくなったからである、それは殉教と同じである
だから靖国神社に英霊とされて祀られているのである
中国だって宗教と関係ないようにみえても共産主義(マルキシズム)が宗教化していたのである、日本でも戦前から安保闘争あたりまでマルキシズムが宗教のようになって学者は崇拝していた、それでカンボジアでも二百万人が死んだしソ連でも一千万以上が死んだとか中国でも粛清されたとかなっている
それは宗教であるが権力闘争となり悲惨な結果となったのである
もちろん民主主義とか資本主義でも今やゆきづまっている
格差が数パーセントの国際資本家に世界の富が収奪されているということでもそうである
ただなぜ中東があのように紛争が絶えないのか?
それは政教一致とかが関係しているのである、宗教のくびきから解放されないからである政治と宗教が一体化するときどこでもそれは権力と一体化するから必ず権力闘争が起きて来る、それが宗教がかかわると熾烈になるのである
妥協できなくなるのである、今でも創価とか他でも政治とカルト宗教が一体化すると
常に逆らうものは地獄に落ちるとか呪詛したりする
それはイスラム世界、中東でも同じなのかもしれない
ともかくアメリカとイランの対立もそうした文明の対立とか宗教の対立もその底にある
政治(権力)が一体化すればどこでもそうなりやすいのである
宗教団体が政権をとったら御利益として大臣の地位とか社会の地位ある場につけることができる、それが御利益になる、逆に宗教団体に入らないものは世俗のそうした役得を得られない、かえって地獄に落ちろとか粛清されるのである
だから共産主義でもマルキシズムでもそれが宗教と化して悲惨な結果を生んだともなる
それは宗教自体が原因ではない、宗教を利用して権力化した結果なのである
だから宗教と政治は分離すべきだとして政教分離が法律になったのである
もともとキリストでも「心の中に天国はある」というとき政治とか社会を変えることを優先していなかったのである、仏教でもそうである
第一釈迦でもキリストでも家すらなかったからである
そういう人を見習えペというとき世俗の権力とかかかわらないことは確かなのである
イスラム世界は政教一致だから世俗と一体化するのである
それはそれなりの文明ということもあるがそこで社会が国が停滞するということもある
逆に中国はあまり宗教の縛りがないから共産主義のマルキシズムを基にしても経済発展したきかとなる
でも共産主義をイデオロギーにしているとやはりイスラム教世界のように政治と一体化しているからこれもどこかで行き詰まるともなる
ともかく宗教から中東を見ると世界史を見ることも必要である