北海道の花の俳句十句 (パソコンの俳画)
夏菊や洋館坂に望む海
苫小牧ルピナス咲くや船に着く
風荒し駒ヶ岳にそ岩袋
煙はく樽前山や藪甘草
一列に菖蒲の畑牛舎かな
農家ありポプラにこぶし北海道
針葉樹に延齢草や北の森
霧流れ磐にしるしぬ東菊
大雪にエゾコザクラや残る雪
エゾキクや鉄路のつづき北海道
ぼうぼうと紫菖蒲や霧の中
雨にぬるハクサンチドリ宗谷かな
熊の湯やエゾリンドウに羅臼かな
中腹にムシャリンドウや羅臼岳
磯菊や海風強く留萌かな
北海道は十回行った、だから第二の故郷である北海道だけは日本では異国なのである
空気まで違っている、だから船で苫小牧に来たときすでに空気が違ってることを感じる
そこにルピナスが咲いているのもそうである、この花は普通は本州では自生していないからである、北海道は寒帯の花が咲く、それで宗谷岬にハクサンチドリが咲いていた
これは高山植物だからである
シラネアオイとかも高山植物だけど平地に咲いている
その他檜扇菖蒲とかも平地に咲いている、北海道は花がきれいにみえる
やはりまだ未開拓の地という感覚あり広いからそうなる
この辺では飯館村に咲く花が何か純粋に見える、草むら深く咲いているからである
登別の方に行くところに樽前山がありこれは煙をはいている、広い牧場があり藪甘草が咲いていた、それから畑に一列大きな菖蒲が咲いていた、牛舎がありいかにも北海道的である
富良野に自転車で春に行きついた時芦別岳が印象に残った
銀色に雪におおわれていた、そして赤いチューリップが印象的だった
こういう風景に出会うのは電車ではない、ただ正直疲れる旅だった
富良野にそ我が着きにけりチューリップ銀色の雪に芦別岳見ゆ
I have reached at length in Furano by bicycle
And I saw Mt. Ashibetsu covered with silver snow
It was impressive with the red of the tulip
この光景は神秘的だった、ただ旅というのは記憶していないとそこに行ったことすら忘れる、すると行ったことにもならなくなるのである
十年とか二十年とか三十年でもふりかえり記憶していれば旅を回想のなかでできるとなる
富良野から美瑛とかを回りはるかに稚内まで自転車で行った、その時は春であり稚内で桜が咲いていたことには驚いた
アポイ岳は低い山で常に霧がかかっている、その日高線は暴風で高潮で破壊されて不通になっている、いつ再開するのかわからない、見通しが聞かないからだ
その終点の様似からアポイ岳に登った、そこが高山植物の宝庫なのである
アポイ岳は、海岸に近く、特に夏期、海上に発生する濃霧がアポイ岳を覆って日射をさえぎり、気温を低下させ、また、海岸からの強風などが、植物に対し耐寒性を要求することになり、多くの高山植物を生殖させる要因となっている
羅臼はエゾリンドウである、これ太いのである、そして熊の湯という露天風呂があった
その場にふさわしい花がある
樽前山では広い牧場があり牛舎があり大きな菖蒲が一列に畑に咲いていた
それから日本海側は磯菊が一面に咲いていた、そして留萌とかは風が強い場所だったのである、何か記憶をとびとびになってしまった
だからこれはまた付け加えることがある
記憶をたどりや一つの作品に連作をする、ただ俳句だけでは表現しにくい
そもそも北海道は俳句になじまない、広いからである、俳句はやはり本州から生まれたものだと思った
風土と関係していたのである
詩にもしている、詩はまだほとんど出していないのである、この作品はまだ完成していない、つづきがある
圧倒的なスケールの大きさ!北海道の花の名所23選
北海道で花が映えるのは広いからである、本州では北海道のように広い所がないから一面に花咲く光景が作れないのである