南相馬市の給料の相馬市との比較
(ラスパイラル指数が低いと福祉とかのサービスが低下)
ラスパイラル比較
ラスパイラルというのがわからないにしても公務員の給料の比較する目安である
全国平均では99である、南相馬市は意外と低い、94となると低い
その差はどこから生まれているのか?
相馬市の津波の被害が大きかった、だから財政的にも苦しいのかと思った
でもそうではない、あれだけの津波の被害でも全国平均よりうわまっているのはなぜだろうか?
何か津波以後に復興がうまくいったためなのか?
なぜなら松川浦などは港も再整備されて天然ガスのビルが建ったりしている
何かそういう面で税収が増えているからかもしれない
税収が増えなければ給料も上がらないし市全体でサービスも落ちる
南相馬市の財政が相馬市より厳しいのは津浪とか原発事故でそうなったがかえって国からの復興のための支援金が入ってきているから財政的にはいいと思っていた
その補助金も莫大なものだったからである
でも結果的に除染に何兆円も使ったとしてもその費用は東京のゼネコンに流れただけだった、自治体指導でやればその金が入ってきたとも言われる
そして南相馬市のアキレス腱は小高が避難区域となったことで人口が急激に減りそこが老人だけが帰って生産機能が消失したことである
そうなれば税収も入らないからである
そして福祉の予算だけがふくらみそのサービスも落ちる
もともと福祉関係は自治体によって相当に差がある
裕福な自治体は福祉のサービスもいいから東京の人などはそういう都市に移住しようとしているしすでにしている人たちもいる
その差も大きいのである
だから小高の問題は小高だけの問題ではない、それで若い世代が流出して老人だけを残したということが問題なのである
南相馬市全体からすると負担になるからである
それを象徴していたのが小高病院の再開である、入院もさせるということで医師が反対して辞職した、入院はしないで訪問して治療するのがいいとやめた
そう主張したのは入院するとそれだけ負担が増える、その負担をしきれない、看護婦だって不足しているのだからできない
それは財政的にもそうなのである、ただ新しい市長は公約だったからとこだわり小高病院の再開をしようとしている
南相馬市では原町区でも小高では特に補償金がかなり入った
それで何か財政的にはいいのかなと見ていたがそれも一時的なものである
年金のように定期的に入るものではない、でも結果的に補償金頼りであり小高では老人が多いのだから生産しないし税収にもならない
すると南相馬市の財政が苦しいから公務員の給料も減る
福祉とか介護サービスも落ちる
それで葛尾村では馬鹿高い介護保険料を払う羽目になったのである
また福祉施設は立派なものがあるとしてそこで働く介護士とかが不足している
それは福島県全体に言える、それで今は青森県でそういう人たちを引き受けている
青森県では仕事がないから介護関係の仕事をする人が多いからである
そして生活保護でもこの辺は支給するにしても減額される
医療費は補助されても一万しかもらえないとかそれは苦しいとなる
年金だって4万だからそれでは生活できないのである
何かそうして福祉の方にしわ寄せが来ているのである
公務員給料だって低く抑えられるのである
いづれにしろこの辺では浪江町とかでも公務員は過酷になったのである
仕事もそうだし自治体が崩壊するような状態になったら公務員だって今までのような恵まれたものにはならない
ただ日本全体の経済も停滞して低下してゆくとき公務員だって全国的にそうなる
公務員はAIで職を失うとかもいわれる地銀などもそうである
公務員とか地銀とか農協とかは地方では安定して就職先であり地方に生活するならそういう場所しか大卒とかなると就職先がなかったのである
でも時代が変わりこういう職業も安定はなくなった
それより10年で復興の補助金は国から打ち切られるそれも後二年なのである
そうなると南相馬市はさらに財政的に苦しくなりいろんなサービスが削られる
第一小高なら老人だけの街とか福祉を受けるだけの人たちになる
それから隣の浪江町でも双葉町でも大熊町でも広域的社会では経済的影響が大きいのである、自給自足社会で最低のミニマム社会なら影響がないが必ず全体的に影響しあっているから落ち込むのである
そういう社会になるとその中で田舎だと特定のものが金があるとしても豊かには暮らせない、回りが困窮しているとそれがじかに感じるし影響してくるからである
離れていれば別だか常に隣り合い暮らしていればそれが眼に見えて影響してくる
もうそうなると安穏としては暮らしていけなくなるのである
だから南相馬市から南はこれからさらに苦しい状態においこまれとなる
ただ相馬市が財政状況がいいのか?それは救いだともなる
相馬市も南相馬市の隣なのだから影響するからである
福島県所得ランキング
1位 大熊町 515万5534円
2位 葛尾村 407万5632円
3位 双葉町 369万2776円
4位 富岡町 363万4576円
5位 楢葉町 332万6625円
6位 浪江町 323万8755円
7位 広野町 320万6765円
8位 飯舘村 313万8824円
9位 福島市 310万1910円
10位 南相馬市 310万1328円
11位 郡山市 307万6066円
12位 相馬市 303万2661円
13位 いわき市 302万4302円
一時的に補償金で上がったのである、ただこれが税収となったのか?
それは持続的な税収とはなりえないのである
課税所得
2017371福島県南相馬市854億6332万円310万1328円
2016315福島県南相馬市862億5797万1000円314万7411円
2015361福島県南相馬市816億3359万9000円307万1588円
2014453福島県南相馬市755億5567万8000円293万8080円
2013775福島県南相馬市678億5941万6000円271万3616円
2012995福島県南相馬市555億1948万9000円260万5570円
20111158福島県南相馬市694億5037万1000円253万7648円
20101190福島県南相馬市712億6074万9000円252万5543円
震災前より課税所得も上がっている、平均年収も上がっている
すると税収も増えているはずなのだがどうなっているのか?
ただこの課税所得があったのが震災関係の復興事業のためである
特に建築土木関係は特需になり息を吹き返したのである
でせ復興関係の仕事が減るとまた停滞して低下してゆく
すでに2017年で減り始めている