認知症と生まれつきの知的障害者の相違
(知的障害者を虐待は老人の虐待に通じる)
http://musubu.jp/jijimondai38.html#gyakutai(時事問題の深層38へ)
いずれも東京都青梅市の無職少年(16)や中学3年の少年(14)ら14〜16歳の少年8人を逮捕、 13歳の少年を児童相談所に送致した。
調べでは、少年らは今年1月12日午後1時ごろから約1時間にわたり、
たまたま道で出会った青梅市の知的障害の男性(20)に、「タイマンしろ」などと因縁をつけ、
顔や腹を殴るなど暴行を加えた上、バッグから現金8万円を盗んだ疑い。
中学3年の少年は、「自分より弱そうな相手を選んだ」と容疑を認めているが、
「身体(障害者)をいじめて何が悪い」と反省の態度はないという。
社会から見たくないもの汚れたものを見ないように隔離することにいじめや虐待が生れることになる。精神障害でもそれらが現代では差別されるのは隔離されるのはそれが何なのかわかないからである。身近に接する人ではない、隔離されているからだ。死も現代では病院に隔離されている。死がないもののように隔離されているが死は日常的にあり中世では死体が道端にごろごろ捨てられてあった。それで無常を感じ仏に帰依する人がふえた。
現在いわれている優生思想として定着していったようです。近代以前は、基本的には障害者、病者は「放置されて」いました。厳しい差別はあったにせよ、社会から意図的に隔離・収容はされていなかったようです。ましてや、「新・旧らい予防法」や「優生保護法」の示しているような「撲滅」の対象ではなかったのです。近代での優生学・優生思想がそれを可能にしたのです
ハンセン、障害、優生思想
http://www.arsvi.com/2000/0803ak.htm
ちなみに日本では、戦時中に国民優生法という法律が成立しており、戦後一九四八年に優生保護法という法律が制定された。これは、「不良な子孫の出生を防止する」ための優生手術(子どもを産めないようにする手術)などを規定し、それと同時に女性の人工妊娠中絶を規定するための法律である。優生保護法というあからさまな優生思想にもとづいた法律が、日本では一九九六年九月まで堂々と存在していたのである。
http://www.lifestudies.org/jp/yusei01.htm
穢れたもの、見たくないものを隔離すると今度は本当に社会から抹殺される。老人問題もそうなのだ。老人も醜いものでありあまり接したくないものである。でも老人問題と認知症は特殊な障害者の問題ではない、誰でも年取るのだからみんなの問題なのである。認知症だって差別した本人がなる確率も高いし家族が認知症をかかえることもふえてくるのだ。その時みんな老人は隔離して見えなくして社会から消すことができるのか?それが現実化したのがナチスの優生法だったのである。戦争という非人間的な最たるものが優生法を生み出すことでは世界で共通していた。スパルタもそうだった。日本でも何かと戦争を賛美している人もいるがこういう観点からも戦争を考えるべきなのだ。日本が悪い、アメリカが悪いというより戦争そのものを否定することが必要なのである。
中学3年の少年は、「自分より弱そうな相手を選んだ」と容疑を認めているが、
「身体(障害者)をいじめて何が悪い」と反省の態度はないという
これがナチスで大人が実行したのだから少年も弱肉強食の世界で理屈ではなく感覚的に直観的に行動したのである。大人社会の風潮の延長として子供もそんな感覚になっていたのである。