2018年03月09日

震災から7年目の原発避難区域の復興 (分断されてしまって復興はすすまない)


震災から7年目の原発避難区域の復興

(分断されてしまって復興はすすまない)


浪江町内の帰還困難区域から中通りに避難している女性(60代)の目は、怒りと同時に哀しみに満ちていた。
 「避難先に家を建てるのは当然でしょ?かつての自宅と同じような規模の家に住みたいと考えるのは当たり前でしょ?それなのに、周囲からは『賠償金をもらってるから、あんなに立派な家が建てられるんだ』なんて陰口を叩かれる。直接、言ってくる人もいますよ。5年8カ月が経ったって、いまだに言われます

原発避難者からみればそうなる,一方でその原発避難者を受け入れた方にするとそうはならない,原発避難者は補償金をもらい立派な家を建てられた
地元に住んでいる自分たちは建てられない,かえって病院は混むしなど不便になった
なぜあの人達だけがなんでも優先的にされ優遇されるのだろう?

何かそれはここでも起きた,小高の人達が大勢避難して仮設に住んだとき同じような問題が起きた,いわきの場合二万人も移住したから問題が大きくなった
ここでも小高の人が鹿島に移り住んだ時,同じような問題が起きたのである
自分も介護していたから介護でも何でも優先になったからだ
それで手厚い補償金を小高の人達はもらっているとういことで鹿島の人達は不満になった小高の人達にすればそんなこと当然である,鹿島の人達には人間の情もないのか
冷たい奴らだなとなって南相馬市は分断されたのである。
そしてともかく仮設にはボランティアがきて応援したから余計にそうなった
みんな遠いところが来て支援している,それなのに近くなのに支援しないのかとなった
ただ仮設すまいが狭いにしてもそれで毎日顔合わせて話ができるかなどばあちゃんが喜んでいた人もいたのである。
それで離れて暮らすより老人は集まって暮らすのがいいのかなとも思った
田舎だと離れて暮らしている人が多いからである

自分でもふりかえれば高速とか病院は一時的ではなくずっと無料にすべきだったのであるそれも早い時期に打ち切られたのである。小高はずっと支援があった
それも小高の人にしてみれば当然だとなっていたが鹿島の人などは不満だったのである。ただ小高の人は鹿島の人に何か考慮したことはない
支援されるべきであり鹿島の人も支援するのが当然だとなっていたからである。
鹿島だって生活が苦しい人もいるし自分のように介護で四苦八苦していた人もいたのである。自分の場合はただ責められるだけだったから不満になったのである

原発避難者にしてみれば失ったものが大きい,そのことは書いた,でもそれは理解するにしてもよその土地に移ればそれはそれとしてそればかり考慮できないのである。
元から住んで家も建てられない人がいるのに次々に新しい家を建てられて住むとなると
何なのだとなる,原発特権者と化してしまった
かわいそうだとなり何でも許されるということになってしまった
そして何か文句言うと失ったものがどうのこうのとかかわいそうと思わないのかとかなるから何も言えなくなる
そして原発を建てたのはお前らの責任じゃないか,お前らは金欲しくて原発を建てたんだから責任があるとか言われる
そのことは外部でも言われている,結局原発避難者は勝ち組なんだよなとされる
実際に双葉とか大熊とか一番被害があった町は一番原発の恩恵も受けていたからである。親子関係でも一番かわいがられたものが子供がめんどうみるべきだ介護すべきだとも言われる
一番得したのは双葉とか大熊なんだ,だから責任がある
それなのにまた補償金で潤っている,いわきではそれを指をくわえて見ているだけだとなる

南相馬市でも原町でも鹿島でも相馬市でも新地でも相当に新しい家が建ったのである。
特に船主だった人はいちはやく家を建てた,まず原発事故前も事故後も生活には困らな一番手厚く補償金をもらっていたからだ
海に汚染水が流れればまた補償金が追加されるからだ
これも矛盾だったのである。なぜなら別にその回りの人はみんな漁師でもないからであるそれで事故前ら原発御殿が建っていて不満だったが何もいえなかったのである。

ともかくこの辺は原発事故などで補償金をめぐって複雑な対立の場にもなったのである。震災7年すぎても何か復興とは何なのかわからないのである。
町が元通りに復興することなのか,個々人が家族が他に移って復興することなのかわからない,ただ他に移って家を建て仕事ももって生活している人はそれで復興しているのである。だからそういう人にもう支援する必要もないのである。
補償金はそのために使われ復興したとなる

復興というとき結局町自体を復興すること元にもどすことなのである。
それがもうできなくなっている,7年もすぎたら生活が別になっているし家も建てたのだからもう故郷にはもどならないからである。
それで取り残されたのが老人だとなる,その人たちは復興住宅に住んでいる
人間はまず自分のことを先に考える,町をどうするのかなどなど考えない
手伝いさんなどでもまず他人の家のことだからゴミ一つ拾わない
ただ金をもらっているからするだけである,皿を二三枚洗う意外何もしない
これもしてくれと命令するとしかたなくしているだけである
でも自分は家に住んでいるから家族が住んだ所だから愛着があり一人で掃除もするし
死者を供養もしている
故郷に住んでいても町に住んでいても自分の家はそうして掃除もするしきれいにしたいと思う,でもあとは金をもらわないかぎり何もしないとなるのとにているのである。
「絆」を盛んに言われたが実際は外との絆は生まれたが内部の絆は分断されたのである

つまりそもそも人間は故郷といってもまず家族であり家族を優先的に考える
まず町があって家族があるのではない,家族があって町がある
それは国家があって家族があるというより家族があって国家がある
国家というのは大きすぎて家族のようにはならないからである。
でも緊急の時,危機の時は国家のために人は戦争で死んだのである。
もし町でも故郷でも家族のように思っていたらこうはならなかったかもしれない
放射能汚染のこともあるがまず家族を優先して他に移り住むことを考えた
それでいち早く他に家を建てそこで住む算段をしたのである。
だから町からは人は消えたし帰ったのはほとんど老人である。
つまり老人は故郷でも家でもそこで暮らした愛着があるからそうなった

いづれにしろ震災から七年すぎて復興は町自体でも帰らない人がいて帰ることを望む人とか帰った人とか分断されている,心は一つになっていない分断されたのである。
そうして分断されたから7年過ぎても復興はしていない
ただ原発避難区域意外では復興している,原町でも鹿島でも復興している
常磐高速ができたり風力発電ができたり新築の家が増えて新しい街ができたようになっている,何か都会化したのである。
明かに原発避難区域以外は津浪があったがそれなりに復興しているのである。

ただ浪江とか小高でもそうだけど一旦町が破壊されてしまうと何か住みたくない
それを再建する気力もなくなる,何かそれは人間の心理的なものが影響している
一旦町が破壊されるとまた同じように復興する気力がなくなる
もしどこかに北海道にでも移り新しい町を作るんだというなら気持ちも違ってくる
そうして移住して新しい町を作った人達がいた
でも一旦あのように廃墟のようになるとそれを復興する気力がなくなるのである。
今まで普通にあったものがなくなる,でも前のように復興することが苦痛になる
もともとあったのにそれをまた同じようにすることでは復興ではない
それは人間の心理的な影響がある

もっといい町を復興させるとなると違ってくる,その点で女川町などはある程度成功しているのかもしれない,全く新しい町に生まれ変わろうとしているからである。
それでも人は流出している,石巻でもどこでも本当に復興自体がむずかしい
だから不思議なのはなぜ日本はあれだけ戦争で破壊されても何もないところから復興できたのかということである。
それはやはり時代の差だったのだろう。あの頃はまだ日本は貧乏であり豊かな生活をしていないからである。
そして時代にも恵まれた,高度成長に向かう時代だったからである。
今の時代は衰退の時代でもありそれも影響している

兵隊として戦った人達はやはり苦労している,だから苦労をいとわないということがあった,今の人は贅沢を覚えているからそんな苦労をしていないから苦労したくないのであるそういう時代の影響もあり復興できない,そもそも誰が復興の主体になるのか?
外部で一時的に支援しても帰っていった,山木屋の人がいっていたが大学でいろいろ一時に来たがあとはこない,残って継続して支援しているのは一つだけだとか言っていた
外部の支援はそんなにつづかない,では誰が復興してゆくのか?
残ったのは老人が多いしその復興の主体になるものがいない
戦争の引揚者は若い人が多かった,焼け野原に帰ってきても若いから労働力となったのである。それで過酷な開墾地に入った,そこで半分はやめたのもわかる
でもそれだけ若い人が戦地から帰ってきたということは今とは違っていたのである。



posted by 老鶯 at 19:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 福島原発事故関連
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