2017年11月14日

木の葉散る (俳句はまず写生でありそこから各自イメージする)

木の葉散る

(俳句はまず写生でありそこから各自イメージする)
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木の葉散るまた一枚や石の上

枯蔦の這いて庭にはねじれ石

イワヒバに石の静かに冬薔薇 


一枚また木の葉が庭の石に散る,その石はその木の葉を記憶する,その木の葉とは一人一人の人間をイメージする,写生とはあくまで写生でありそこから各自がイメージするのである。
この辺だとどうしても原発事故で避難区域になり人の住んでいない村や町をイメージするつまりそこには家があっても庭があっても人が住んでいない,でも庭には石があり同じように庭の木の木の葉が散っているのである。
でもそれを見ている人は誰もいないのである。
そこでは庭は死んでいる,石でも死んでいるというのも不思議だが人間化した石だからそうるのである。

枯蔦が這いねじれたような石がある,これも実は人間をイメージする,そんな人が自分の家に入り込んだとなる,他にもイメージすることはある,あくまでも写生はそうした説明をしない,詩だと長いから説明する

例えば

木の葉が散る
今日も一枚散る
庭の石に散る
石は記憶する
その一枚一枚の
木の葉を
ここに静かな
時は流れ
我が一人いる

こんなふうに詩とは説明になる,俳句はこうした説明がないからかえって鑑賞するのがむずかしい
俳句はだから最も鑑賞力が試されている芸術である。もちろん芸術は絵でも音楽でもそうだけど鑑賞力がないとわからないのである。
だから自分がしている抽象画でも自分で絵を作れればいいのである。
やはり俳句でも絵でも音楽すらそうなる,音楽でも演奏できる人とできない人ではその鑑賞力が違ってくる,芸術はそれだけ奥深いものだから鑑賞すること自体がむずかしいのである。

ともかく急に今年は冬になった,昨日は寒かった,季節の変化が今年は本当に激しいのだ何か天候であり津浪でもそうだが異常気象というかそういうものを感じる
これまではそんなに季節でも変化を感じていなかった
今や老年になると家族が死んだり病気になったりとかいろいろなものが変化しやすいのである。その変化に耐えられなくなるのだ

東京とか都会に出た息子や娘の所に介護のために引き取られる親がいる,逆に田舎に移り住む人もいる,そういう変化が意外と老人になるとあるのが現代なのである。

いづれにしろ狭い世界だと庭のようなものでもそこは一つの世界である。するとそこでは記憶しやすいということがある,田舎でもいくら狭くてもすべてを記憶することはできない,一部しかできない,全部を知ることもできなからだ
人間は記憶することが大事である。記憶されたものが最後は人生になるからだ
記憶は消えやすいのである。一方で人間は忘れるから生きていける
苦しいことも忘れてなつかしくさえなるのが人間なのである。
苦しいときはそんなことはありえない,ただただその苦しみを負い逃れられないのであるでもそれが終わるとそうした苦しみも忘れるのである。

今年は秋はたちまちすぎたから秋深しなど感じなかった,秋があっても短く冬になったのである。これまでは秋というのは長く感じていた,それは平和なときだった
その時は三食つきであり家事もなにもしなかったから長く感じたのかもしれない
今になると家事でもやることが多いから時間が早く過ぎるのである。
一般的に老人になると時間は早くすぎてゆく,何か追われるように過ぎてゆく
無常迅速になる,なぜなら知っている人でも死ぬ人も増えてくるからである。

えっあの人も死んだのと驚くことが多くなるのである。
そしてしばしその人のことを考える,あの人なんなのだったのか?
最後は会社も倒産してその土地は売られ家もなくなった
そして夫も死んで次にその妻も苦労の末に心筋梗塞で死んだという
ただ介護もしないから外から見ると楽だったなとみる
心筋梗塞で死ぬ人も結構多い,これは急に死ぬから驚くのである。
その人は20万で葬儀をしたという,前はおじいさんは町会議員とか地元の有力者だったが
今はおちぶれてしまった,そして金借りにきたのである。

ともかく金のない人が多すぎる,みんな金に困っている,というのは老後が長すぎるからそうなるのである。90とか100まで生きる金を用意できるのはごく一部だからである。
自分だって今は金はあってもそこまで用意できないのである。
人生百年を生きることは金銭的に容易ではないのである。
そこでもうどうにもなちなくなる人が増えてくる,それが高齢化社会だとなる
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