田舎の秋の灯(詩一編)
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鶏頭の赤さを増して小菊咲く
故郷に三羽ほど舞ふ秋の蝶
ほとけっぽ闇につつまれ雲の間に月の隠れて光り消えにき
田舎の秋の灯
秋の灯の離れてともる
家居淋しも
草むら深く月見草
我が触れもせじ
草むらに消えぬれ
雲間に月の光り隠れ
星はひそけく煌めきあいぬ
人の交わり熱き交わり
災いともなりて離反する
思いはあれど離れつつ
かそかに虫の鳴き
ひそかに煌めきあうこそよし
死者は静かに眠り騒がず
我が奥津城もそこにあれ
繊々し月は光りぬ
急に寒くなった。この辺でも原町とか相馬市になると四万以上であり一万の町とはかなり違った雰囲気になる、
鹿島と小高は一万だからにていた。
一万となると街のすぐ外が田畑とか森とか野になるのである。
秋の灯がともっている、川べりの道には草が深く茂り月見草が隠れ咲いている
人間関係はむずかしい、何かしら必ずもめる、女性でもそうだし家族を見ても何か必ずどこの家でももめごとがある。田舎では人間が素朴だなとない、田舎では干渉されすぎるのである。ある人は一人暮らしで四六時中回りから監視されている
畑をしている女性は必ず誰が話しかけて時間をとられると言っていた。
一時間くらい嫁の愚痴を言うばあさんがいるからそうなる
自分は家族がいるとき田舎でも人ととかかわらなかったが介護や病気になってかかわらざるをえなくなったのである。
そのためにひどいめにあったことを書いてきた。
田舎は詩のように静かでいいのだけど人間は何であれ交わりとなると熱くなってもそこに問題が生まれてくる、男女でもうまくいかない、三分の一は離婚しているからである。
離婚していない人でも実際はうまくいってない人も多い
それだけ人間は互いに合わせることがむずかしいのである。男女の関係でもそうだとしたらみんなそうなる
自分の家も死ぬまで事情があってもめつづけていたのである。そして最後は悲劇で終わったのである。
なんか三羽ほど秋の蝶が舞っている、なんでもないんだが秋らしいとみる、三羽でも仲良く舞っているのが平和なのである。鶏頭でもそうだが花と花は何も争うことなく美しく映えているのである。調和しているのである。
ともかくやはり秋は秋らしいのがいい、何か天候が今年は変則的だったのである。
秋は芸術の秋である。頭も冴えてくる、それで詩もできたのである。
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