人間はなぜ対立して戦争するのか?
(現代社会は複雑で敵が見えないから陰謀論になる)
●歴史的に人間は利害で対立してきた
人間の社会ではなぜ対立が生まれのか?その対立が戦争までなってきたのが人間の歴史である。
最初は部族と部族であり猿のトーテムと犬のトーテムとかを信仰するもので対立が生じて争いになる。その対立がなぜ殺し合いまでになるのかそれは基本的には利害がぶつかるからである。動物だったら縄張り争いであり雌を得るための熾烈な争いがある。
それは本能的な争いでありそれとにたものが人間にも起きている
ただ人間の場合は集団的と集団の争いとなる、その集団と集団が争いの元になるのはやはりなんらかの利害がかかわり争いになる。
わかりやすいのは日本の戦国時代が最初に山の木材の入会権をめぐって大規模化して大名もかかわり大きな戦争に発展した。それは利害関係から争いになったのである。
水利権でも稲作は水が元だから争いになる。水をめぐっての争い旧約聖書の時代から起きている。現代までそれは継続されていて中東戦争が実はヨルダン川の水の獲得のために起きていたと分析している人もいる。イスラエルは半分が砂漠なのである。
砂漠では当然水が貴重だから争いが起きる
それから遊牧民と農耕民の間でも争いが起きる、その証拠が万里長城なのである。絶えずモンゴルなどの遊牧民が農耕民の作物をねらい襲ってくる。
どうしても牧畜民、遊牧民は定住しないから食糧が不足する、それで定期的に農耕民を襲ってくる、富めるものは襲われるのである。
その後に貿易が発展すると貿易をめぐって争いが生じる、それは熾烈な争いとなりヨーロッパで展開された。商業というのは軍隊を有していないとできないということもある。
絶えず強奪される危険にさらされているからである。商業ではやはり利害が衝突しやすいのである。スペインであれオランダであれイギリスであれ貿易をめぐって海軍で船で戦争になったのである。オランダは日本との貿易を独占した。
ヨーロッパは貿易でアジアの富を強奪したのである。戦争に勝てば敵国の富を得るから戦争になる。それが基本的に戦争の原因である。十字軍も宗教だけではない、その時イスラム国が先進国だったから富を強奪するたに起きたのである。
ともかく基本的に人間の争いは利害が衝突して起きる、この辺で原発事故の補償金でもめていると同じである。この補償金の問題は意外と深刻だったのである。
同じ南相馬市民でも不和になり協力関係が失われたのである。
だからつくづく政治は利害関係の調節こそ最大の政策とするべきなのである。
そこが公平にならないと人間の和はたもてないからである。
昔の対立はわかりやすかった、現代の対立は複雑すぎる、その複雑さは無数の職業の分化から起きてきている。これだけ職業が分化すると相手のことを理解できなくなる
それは江戸時代であれ職業が違うと異質なものとして理解不能となり伝説化した。
鉄を生産するものとか木地師などはもともと生活していた農民からすると理解しにくいから伝説化した。天狗とか何か異様なものとして語り伝えられた。
それは現代でもそうなのである。原発にたずさわる技術者は理解できないのである。
一体あの人たちは何をしているのだろうとなる。そこは秘密のベールに隠されてうかがいしれないのである。そこから大事故が起きてきたのである。
「安全神話」を作られてきたというときなぜ現代に神話なのかとなる。
それはそもそも原子力のことを普通の人は理解できないからである。
職業が違うと意志疎通ができないのである。現代の対立が生むのは国と国とかもあるがむしろ職業が違うと意志疎通ができないのである。
そして奇妙なのは国が違っても職業が同じなら意志疎通できる、科学者同士は別に国が違っても意志疎通できる、共同研究もできるし国籍はあまり関係ないのである。
一方で同じ国民でも職業が違うと意志疎通ができないのである。
だから現代がグローバル資本主義になるというとき科学の社会だというとき科学者は共同しやすいということもある、多国籍企業というときも結局世界で同じ職業の人は連帯して一つの国のように共同できる、それは国を越えたものとして共同できるとなることなのだだからグローバル資本主義は必然的に愛国心がなくなってゆくのである。
●戦争は強い者が国が必ずしも勝つとは限らない
対立というときまず都会と地方という対立がある。これも大きな問題である。それもグローバル資本主義が起きてくる。食糧を供給するのは別に同じ国内でなくてもいい、外国でもいいとなれば地方はただ都会から東京から農業でも支えねばならないとなり切り捨てた方がいいとなる。
そういうことで国内でも根本的に東京と地方は対立関係になる。一方で国家を強くしなければ外国に対抗できないという「心の青雲」の主張も矛盾してくる。
そもそも国力とは何かとなると本当にそれが軍事力なのか?経済力なのか、GDPなのかというのも疑問である。
何がその国々を支えているのか?それはやはり国民の和がなければとても戦いないだろう
「人は石垣、人は城」という言葉は現代でも生きているだろう。
太平洋戦争は経済力がないから負けたとか言われる、だからアメリカに勝つには経済力で勝たねばならない、技術力でも勝たねばならないと戦後日本は努力してきた。
でも前にも考察したが日本軍に和がなっかたというのも敗因だったのである。
日本では上官と下士官は協力していなかった。日本軍の下士官は優秀であり上官は劣っていた。下士官は愚劣な上官のために犠牲になったといわれる。
一方でアメリカは上官と下士官は一体でありそういうことがなかった。かえってアメリカ軍の方が和があったのである。日本では陸軍と海軍が争っていたしまとまらなかった。
アメリカではそうういことがなかったのである。
だからただ技術力とか軍事力か経済力で劣っていたから負けたともならない
日本には一見和があようでなかったのである。
そして戦争とは必ずしも強い者が勝つとは限らないのである。
ベトナム戦争がそれを証明した、なぜあれだけの小国にアメリカという大国が勝てなかったのか?
それはベトナムでは地下に穴を掘り芋を栽培して飢えをしのいだ。芋が短期間に成長できたからである。アメリカが負けたのはパトリシズムがありその故郷に土着して愛着して生きていたものを蹂躙したからだと言う。
アメリカは強大な軍事力でふみつぶすことができる思った。でも実際はできなかった。
アメリカの強大な軍事力が果たして有効に働いたかというとイラク戦争でも働かなかったイラクのフセインの残党がイスラム国を作ったとされるからである。
アメリカはただ中東に混乱をもたらしただけだとなる、だからイラク戦争とは何だったのかとなる、ただアメリカの一方的な強引な軍事力によって世界が混乱させられただけだともなる、つまり軍事力だけでは世界のことは解決しないのである。
それは今や中国にも言える、そしてこうした大国は内部から崩壊してゆく危機にもある
格差がアメリカでも中国でも激しいので内部で内戦のようになるとも限らない、それは日本でもそうだがグローバル資本主義は世界的に国と関係なく富む者と貧乏人とに分断してしまうからである。
つまりグローバル資本主義はそうした矛盾が頂点に達して崩壊するのかもしれない、格差が極端になりそのことが崩壊の原因になる。それは国と国の対立より問題になっているからである。どこの国でもなんでこんな格差ができるんだとなっているからである。
どうしても金持ちはさらに金持ちになり貧乏人はますます貧乏になる、そんな世界があっていいのかとなる、そういうことが世界的不満となりグローバル資本主義は崩壊してゆくまず国々が分断されて和が保てない、日本でもそうである。
TPPにアメリカも反対だというとき何かおかしいとやはり思うからである。
貿易とかは必要でも何かなんでも自由に貿易することが本当に人間を幸福にするのかとは別問題なのである。
それを日本で青森のリンゴが一個千円になり地元でも食べられないという矛盾を指摘したのである。
●現代の社会は支配する者が誰か見えない
グローバル資本主義の特徴は中国辺りだと専制的国家だと国王や皇帝その臣下が権力をにぎり極端な贅沢をする、酒池肉林とかなるからわかりやすい、そこに反感を庶民はもち革命が起きる、でもグローバル資本主義で支配しているのは得しているのは誰かとなる。
グローバル資本主義で富を独占しているものは誰なのか?
なぜその人たちに富が集まるのか?なにかそういう世界的になるとわかりにくい、それでユダヤ人どうだとか陰謀論がででくる。その陰謀論もわかりにくいのである。
日本でも経済成長をみると波があり必ず株が上がり下がる周期がある。でもその富は富裕層に流れて下級の労働者には富は分配されないと指摘している
だからこれは株価でも世界的操作されているのではないかとなる。でもそれが誰が操作しているのかはわからないのである。具体的に見えていないから陰謀論になるのである。
革命を起こすにしても例えは地主とか何か専制的国家のように権力を富をもつものが具体的に見えていればわかりやすいからそれを倒せとなる。
それがわかりにくいから具体的に見えないから複雑だから悪人が誰かわからないから革命にもならないのである。
例えは百円でも千円でも盗んだらたちまち窃盗犯でありつかまり罰せられし結構重い罪にされる、でも百億円とかもうけている人は罰せられない、この世の王として君臨できるのである。それは他人の労働を盗んだものとなっていてもそうである。
実際に舛添東京都知事があんなわずかの金で責めれているけど他に何億とかごまかしている人は政治家にいるけと責められないのである。
小さな悪は責めやすいけど巨悪になるともう人間では責められないのである。
それは闇になり不明となるから陰謀論になってしまうのである。
なぜ原発事故を起こした東電の社長でも幹部でも罰せられないのか?これもまた現代社会の大きな闇がかかわっている。
これも東電の幹部を罰すると自民党も罰せられることになるからということもある。
東電で安全を計らないことの責任は時の政権だった自民党にもあたからである。
わざわざ安全をはかるための装置を撤去することを許可したのは自民党であったということになれば問われるからである。
だから今は自民党が政権をもっているのだから罰せられないとなるのだ。
「蒸気凝縮系機能という冷却システム」が備わっていたようなのであるが、それが、福島第1原発の2〜6号機では、約10億円かけて撤去されていたのである。(第10回原子力安全委員会資料 H15・2 申請者 勝俣恒久東電社長
これを許可したのは時の政権を担当していた自民党だったのである。時の政権が許可しなければこんなことできないからである。
お金のポンプ(武田邦彦)
ここで経済のことをグラフで説明している、景気と不景気の波があってもGDPは上がりつづけりつづけている。その上がったり下がったりするのも波があり金持ちは株主はもうかる仕組みになっている、貧乏人はますます貧乏になってゆく不思議を言っている
それで陰謀論は言わないが何かおかしいと疑問をもっている、つまり誰か知らないが操作されていると感じる、株価は市場原理ではない、誰かに操作されている
その誰かがグローバル資本主義では見えないわからないのでてある。
だからいろいろな陰謀論になって終わっているのである。
何しろ一兆円とか金をもっている百兆円とかもっている会社であれ何であれあれば株価は操作できる、その操作の結果として株価の上下の波はあっても金持ち、それもやはり10億とか大きな金持ちの金は増えてゆく計算になる。
下の賃金労働者には回ってこないのがグローバル資本主義なのである。
そういうシステムに作られているのでありそのシステムの中に生きざるを得ないのだから金持ちになりたかったら資本主義のルールのなかでなれとなる
この世はいつも不公平だったけど現代ではそれがあからさま見えない、だから不満があってもぶつけるものがない、金持ちは資本主義のルールの中で企業してもうけたのだからいいではないかとなる。
でも株でも操作されて今や大金持ちだけにその金が増えてゆくというのが問題なのであるつまり資本主義のこ自由競争ではなく何者かによって操作されているということはギャンブルでも八百長だとなる、グローバル資本主義ではその八百長が見抜けないから下層のものの不満が募ってくるのでてある。
ギャンブルでもあいつが大儲けしたからと責めない、それはそういうギャンブルのルールの中で行われていて承知しているからである。でもそれが八百長だったとなるとみんな起こり暴力ざたにもなるのである。その八百長がシステム的に巧妙に行われているのがグローバル資本主義となるから批判が高まっているのである。
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