2008年07月25日

インドネシア介護士を受け入れへ


インドネシア介護士受け入れへ
<看護・介護>外国人受け入れ 現場は歓迎と不安
http://www.f-welfare.net/2008/05/3981/

 
グロ−バル化とは物、人が自由に移動することである。、企業も利潤追求で国に拘束されない、世界企業となる、安い労働力を求めて世界に工場を作り生産する、日本でも労働力のグロ−バル化が起こる。低賃金の労働力が求められ違法でも外国人は働いている。熾烈な世界の競争に勝つためにそうせざるをえない、それが過酷なグロ−バル経済の現実である。それが医療現場にも起きる。
 
インドネシア看護師協会のヤニ・ハミド委員長は「国内の医療現場で、看護師は過酷な労働環境と低賃金を強いられている。その中のごく一部が日本で好条件の職を得ても、看護師全体にとってはプラスになるわけではない」と訴える。
 
金のためなら自国の同胞より金持ちの外国人を世話して金もらった方がいいとなる。医療とか福祉の現場にもグロ−バル化経済の現実が働いている。それは農業の分野でもそうだった。過疎化の原因は農産物の自由化によっていた。グロ−バル化は人間の基本的な生活、文化を破壊する傾向がある。それが医療にも現れてきた。インドネシアの賃金の格差が大きすぎるのだ。10倍の金が入るとなると心を動かされない人はいないだろう。そこで医療、福祉は金だけなのか?農業は他国に頼っていたらどうなるのだ。もし国と国が戦争になったら食料が入って来ない、飢え死にするぞ、現実ハイチでは米を外国からの輸入に頼ってドロのクッキ−を食うはめになった。人間は経済的論理だけ利潤追求の論理だけでは割り切れないものが常にある。物、人が自由に移動できても見落とされているのが文化は移動できない、文化はその土地に根付き長い時間のなかで作られてきたものだからである。移民一千万の恐怖は日本の文化が根底から破壊されるという恐怖である。文化などむずかしくてわかりにくいどうでもいいとなるがイスラム教が日本に根付くときやはり摩擦がある。仏教は歴史のなかで日本の仏教として文化として根付いた。イスラム教、キリスト教は根付いていない、ただ武士道キリスト教として内村鏡三が外国の宣教師に頼らず日本文化を基にしたキリスト教はあった。つまりそういう日本の伝統に基づいた文化に基づいたものが文化創造には常に必要なのである。それは元からあった文化を破壊するのではなく融合して新しいものになるのだ。
 
インドネシア人すらグロ−バル化経済の利益と不利益を受ける。自国の人のめんどうを見ず金のために外国人の看護が優先される。金のために自国の人の看護はなおざりにされる。外国人は金で貧乏人の医療や命まで奪うのかとうことにもなる。福祉、医療、農業・・・グロ−バル化に適さない職種があり文化に根付いたものがありこれらをグロ−バル化すると日本人でなくなる。地球人とか無国籍人間とかなるがそれは文化を身につけていないから得たいの知れない宇宙人になってしまう。医療や福祉に関しては人手不足は深刻である。助けてくれる人間なら外国人でもいいというの身をもって苦労したからわかる。助ける人は外国人でもありがたいのである。日本人でも薄情で助けてくれないとなると日本人である意味がないとかなる。グロ−バル化が助け合う社会とも反面なっているのだから外国人でもいいじゃないかという論理もわかる。でも医療や福祉、介護は身近なところで助け合うことが基本ではないか、介護などは在宅だったら身近な隣近所が助け合うと補うことができるのだ。そういう地域の助け合いがあれば外国からわざわざ介護の人を入れるまでにならない、日本でもニ−トや働かない若者が百万単位でいる。そういう若者も今は集団で多数を形成しているから労働への圧力が高まる。おまえらが働かないから外国人移民に頼らざるをえないのだとかなるのだ。少数だったらそんなことは言われない、変わり者としてアウトサイダ−として無視されて終わる。数が多いから社会から敵視されるのだ。
 
ともかく企業の利潤追求のみのグロ−バル化は総合的な国としての文化の破壊に通じる。国でも地域でも一企業だけでは成り立たない一つの総合的世界を形成している。医療や福祉や介護などもそうなのである。昔の村のように村で暮らしてきたものは親密な人間関係のなかで助け合いが行われやすい、介護だってその村に生きてきた人なら親しみを感じて自分の親みたいに接することもある。村が大家族のようになっていればである。インドネシアではそもそも介護という言葉を理解できなかった。大家族であり家族で年寄りをめんどうみているのが普通であり社会では介護していなかったからである。介護とは本来そういうものであり介護が金になるということはあええなかった。インドネシアでは看護婦はいても介護士はいなかったのである。
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