2008年07月09日

夏雲雀(ワ−ズワ−スの雲雀の翻訳)


夏雲雀明るし空に暮れにけり


なお暮れぬ夏の明るさ夕雲雀

窓の外から夕方なお雲雀の声がひびく、梅雨だけど今年は午前中くらい晴れて雨がふらない、雲雀の声はやはり晴れた空ににあう、夏雲雀では検索するとわかるがずいぶん書いたからまとめることができる。この二つの句は同じもののような気がするがやはり違っているのだろうか、自分の句でもわからない、前のは空の明るさを強調したのだがあとのは鳴きつづける雲雀を強調している。雲雀は一心不乱に鳴き続けるのがいい、人間もあのように歌いつづけて死んでいくなら幸いだ。最後まであのように一心不乱に鳴き歌いつづける。詩人はそうあらねばならないはずだ。老いても力のかぎり歌いつづける。全身でももって命の限り歌いつづける。それが雲雀だ。その雲雀の声は春だけでは終わらない、夏こそ雲雀の声はひびくのである。そこに梅雨の時期があるからにあわないのだが今年はここは山は曇っていても晴れる日が多かった。だから夏雲雀の声がひびくのである。日本では雲が空の意味なのかskylurk-空と一体化したものとして雲雀をとらえていた。空からひびいてくるからそうなる。空の中には何も聞こえない、雲雀の声だけだ。この世を離れて雲雀は歌いつづけている。歌い続けながら天にも昇ってゆくのが雲雀だ。
 

  Leave to the nightingale her shady wood;
  A privacy of glorious light is thine,
  Whence thou dost pour upon the world a flood
  Of harmony, with instinct more divine;
     
     森の繁みはナイチンゲールにまかせ
  輝く大空に羽ばたけ
  神々しい本能のままに
  世界を歌声で満たせ
  歩くことなく高々と舞い飛ぶ賢者
  天地の間を行き交うものよ

      (ワ-ズワ-ス)
     

A privacy of glorious light is thineはやはり光のなかに歌うことを象徴していた。太陽と光のなかで雲雀の声はひびく、だから外国の方が雲雀がにあう空がある。日本だと北海道がいい。ただ今年はここでは晴れているから雲雀の声がひびく、でも雨も降らないとこまるのが日本である。雲雀は一面の草原のようなところに鳴くのがあっている。詩のい訳はむずしい。「輝く大空に羽ばたけ」というとき何か平凡すぎるのだ。
 

神なる荘厳な光につつまれて

我を忘れ本能のままに

一心不乱に雲雀は歌いつづける

地を離れ天界にひびく激しい歌声

その声は生きる喜びに満ちている
 
これは直訳ではない,意訳なのだ。そもそも詩は訳せないのである。そのまま訳しても何か平凡になってしまう。privacyというと英語の感覚で普通に違う詩的なものになっている。そこがわかりにくいのである。

 
作家のプログで珍しく詩的なこと言っていた。ドイツは光がともしい、霧の国であり暗い、陰鬱である。森の暗さにも通じている。音楽でもそうした風土が影響している。フランスは明るい、ベルサイユ宮殿は光の宮殿だった。ゲ−テが「もっと光を」と言って死んだのはゲ−テだからではなくドイツ人はみなそうだったのだ。
 オランダの絵画もドイツの延長であり光を取り入れるのに巧みである。それは結局光がともしい、暗い国だからだった。つまり文化を見るとき風土とか天候の影響が大きいのである。日本の俳句もめまぐるしく変わる天候から生れているのだから日本の天候を知らないと俳句も理解できない、文化はもともとそういうものである。
最低日本に一年住まないと俳句はわからないようにだからベ−トベンの音楽を理解するのにはドイツの地を直接踏まなければ理解できないというのもわかる。だから文化の理解はむずかしいのである。
 
作家のプログはやはり読みやすい、今までにない語りで簡便に語ってくる、やはりインタ−ネットメデアに
あったニュ−ス解説の配信なのだ。そういうことしているまだできるのはなかなかいない、ニュ−スは別に個人レベルでも配信できるし解説もできる。大きなメデアでなくても解説はできるし解説の方が大事になっている。放送すること自体はコストもかからないからだ。ただまだあのようにメデアにあったように放送できる人は作家でもそんなにいないだろう。有料のと無料のとがたいして変わらない、やはり有料でないとやる気なくなるだろう。どうしたらインタ−ネットで金になるのか、それが模索しているんだけどむずかしい、そもそも毎日読めるようなプログがない、何かやはり欠けているのか、ニュ−スサイトでないとまずアクセスをふやし有料化できない。プログはやはり無駄なものが多すぎる、プロとアマチュアの差は大きい、ただアマチュアでもあることに詳しい人は経験で必ずいるのだ。それは参考になるのである。
 
作家のプログ 
http://www.eiji.txt-nifty.com/


 

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