2006年10月31日

菊とガラスの小瓶(函館)

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函館ゆ買い来しガラスの小瓶にそピンクの菊をさして華やぐ

旅のことを書き続けているけど旅は土産として記念になり記憶になるものも必要である。その土地にふさわしいものが記念になる。これはその一つだった。函館は明治時代は一番ハイカラな先進的街で栄いたのだ。函館は地形的にも変わっていて魅力がある。北海道と沖縄は日本にとっては外国である。気候風土は両方とも日本国内とは違っているからだ。ここに啄木が歌を残しているのもわかるのだ。
新しき心もとめて名もしらぬ街など今日もさまよいて来ぬ  啄木

明治時代を象徴するのがこの歌だった。新しき心が物心両面で入ってきた。だから絶えず新しいものを求めていた時代なのだ。それから百年−日本人は新しき心から古い心に回帰する−日本文化に回帰する−余りにも新しいものに満ちあふれ新しいものに疲れたのだ。新しい物によって日本の国土は変わりすぎて荒廃してしまったのである。

函館は郷愁の街http://www.musubu.jp/hakodate.htm
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