2008年05月27日

朴の花(詩)

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 朴の花


朴の花の広葉の風にそよぎけり

朴の花の地を知らじかも

白き大輪の花の天に向き咲く

磐にひびけはじける水音さやか

ただ清しく風のわたるや

山間深きも涼しく影なす谷間より

黒揚羽のいでて舞いわたり消ゆ

山鳩の番いの鳴いて森の深しも

風はそよぎて深き緑に鳥は眠りぬ

朴の花夕べ静けく隠さる村や

牛の啼く声の聞こえて暮れぬ

人よ、何をし求むもむなしきや

ただ地を知らず咲きにし花こそよけれ

炭焼きの煙に素朴なる暮らしの昔

市の暮らしの徒なる浪費の時よ

塵埃にまみれて過ぎ去りし時よ

そはただ世に使われしのみなり

千歳の磐のごとくにそこにあるべし

そは何も成せず成さざるべし

朴の花は地に咲くにあらじ天に向き

その純白の大輪の花を咲かしむ

神の御旨はそこにあるべし

posted by 天華 at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩全般
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