春の朝海猫とまる赤い橋
朝風にイソヒヨドリや椿映ゆ
船に着き瑞巌寺にさす春日かな
瑞巌寺の春
瑞巌寺の古りにけるかな
岩肌に五輪塔の刻まれて
杉木立の参道に春日さし
春の鳥のしきりに鳴きぬ
二本の古き梅馥郁と香り
鐘厳かに鳴りてひびけり
昔より船の出入り絶えぬ
松静か五大堂に海望めば
鴎鳴きつ飛び交いやまじ
双子島離れず睦みあうや
松島にまた行ってきた。今回は瑞巌寺がテ−マだった。本堂には寄らなかった。ここはまた行ってみよう。近いから何回も行けるからいい、瑞巌寺は古いし歴史がある。五輪塔が岩肌に彫られているのは面白かった。松島は必ず船でくることである。アプロ−チは塩釜から船できて瑞巌寺に参ることである。電車だと歴史がわからなくなる。海と密接に結びついていたからである。これは福山城の桜でも書いたが昔から豪華な船で松島に来ていたのである。そこがまちがいやすいのである。陸路を来ることはなかった。船で参拝したのである。昔と同じ道をたどらないと昔はわからないのである。瑞巌寺についてはいろいろあるし相馬氏とも関係していたから歴史的には郷土史とつらなる場所である。今回は漢詩にはできないが詩として書いた。次は浦戸諸島の「朴島」と「塩釜」の桜について連続して書く、今日の分は瑞巌寺で終わりである。抽象画は偶然の産物であり全くでたらめで加工しただけでできた。瑞巌寺をテ−マにしたとき海と杉木立の森があったからそれに詩を書き加えようとしたらこんなものが偶然にできたのである。これは前も書いたがパソコンが勝手に作り出しているのだ。ただ森と海とパソコンは見ることはないが人間は森と海と見ることがちがっているのである。
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