2008年03月19日

朝霞(春)

kasumusanku.jpg


東風(こち)吹くや海より山の森に鳴る


春風に誘われ山の奥に入る

春なれやまだ知らぬ村朝霞

春日さし大石に我が寄り休みぬ

春なれど何かあるらむ下冷田
 
東風は太平洋から吹いて山の森の樹々を鳴らして春を告げる。

春なれや名もなき山の朝霞  芭蕉
 
春なれやまだ知らぬ村朝霞

春なれや桃源郷の朝霞

これも明らかに類想俳句になる。知らぬ村は近くでもまだある。知っているようでもわからないのだ。誰が住んで何をしているか山のことはそもそもわかりにくい、だからこの辺に中国人の妻をした人が東京に住みたいとナタで夫を襲ったということに驚いた。そういう人が住んでいる時代なんだとつくづく思った。これは春ののどかな話でない、桃源郷のような村とはあまりにも違うのが現実である。下冷田とあったが冷田という地名がありさらに下がつく地名がある。地名は細かい、地図にのる地名がすべてではない、一地点の地名がありそれは地図にのっていないし古い地籍図のようなものにしかのらない地名もある。それが郷土研究には大事なのである。下冷田の名はいかにも山の冷えた田でこの地名だけで山の暮らしがしみじみと伝わってくる。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/12789744
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック