2015年05月07日

なぜ人は老化するとぼけるのか? (認知症の原因は社会での家族での役割喪失?)


なぜ人は老化するとぼけるのか?


(認知症の原因は社会での家族での役割喪失?)


●認知症の症状は千差万別

人間はなぜボケるのか、認知症になるのかというとそれは老化してゆくと誰でもなるもので病気とは認識していなかった。
しかしボケは明らかな病気であり老化とは違っていた。
それは混同しやすいものだったのである。

認知症の一番特徴的なことは海馬の機能が失い直前のことを全く忘れることである。
それで何かなくすことがある、サイフを置いたことを忘れる
するとパニックになり一番身近にいる人に疑う、「お前盗ったんだろう」と激怒して暴力になることもある。
それは実際狂気の現象だから怖いのである。相手が激情的で気が強いと余計に怖いのである。そういう恐怖を嫌というほど自分は受けてきた。
考えてみるとなぜサイフを隠したりいろんなものを変な場所に隠すのかというのも認知症の不思議だった。
サイフは誰かに盗られないように隠すのは普通の人でもするからわかる。
その隠した場所がわからなくなりあとでパニックになる。
それは普通の人にも起こるから推察できる。ただくだらないものを隠す心理はわかりにくい。
たいがい九〇以上になると半分は認知症になる。もう百歳になったらほとんどの人が認知症になっている

ただ不思議なのは自分の母はものすごく金にこだわる人だった。
駄菓子屋で店で働いていたので一円にこだわる人だったのである。
だからボケるまでは金にこだわる人だった
全く金のことがわかなくなった。大金を実際に盗られても笑っていた不思議である。
金のことがわからなくなっていたのである。
これも不思議なの現象である。一方で姉の方は銀行に自分の金をおろすことができなくなっていたが自分の金を盗ったとか金にこだわっていたのである。
ただ自分に金があってもその金をおろすことも何することもできなくなっていたのである金が大事であるということはわかっていたから金にこだわっていた。
一方は金に無頓着になってしまった。これは性格的なものがあったのだろう。
認知症はその人の性格は出やすいのである。
母はもともとおとなしい性格であったから認知症になっても穏やかなかもしれない。
症状としては入れ歯をよく忘れるがパニックにはならない
これはやはり認知症の典型的な症状なのである。
ただそこでパニックになるかはどうかは性格的なものであったのだろう。
だから認知症はその人の症状が違ってくるのである。

●社会的家族での役割喪失が原因

「集団に寄与できなくなると命を終わる」ということの二つです
「自分の健康」より「社会に貢献する」ことに重点を置く「健康法」を編み出すのが良いと思います。
(平成27年4月29日)武田邦彦 (中部大学)

この話は興味深かった。なぜボケるのかとか認知症になるのかということを前に追及してきた。
認知症の原因は何なのか?それは実際は謎である。
ただ記憶の機能が失って症状がでることは確かである。
それは直前のことを忘れるということで海馬の機能が失うためだとなる。
そこから脳全体に波及して痴呆症になる
でも知的障害者と違うのは何かなお人間としてありつづける
またはありつづけようとしていることである。
だから馬鹿にされると異常に怒る
馬鹿にされることがわかるのである。
母親であり父親であり姉であり年上であり会社に勤めていたら部長であり社長であることにこだわるようになる
それでボケても母は母であり親は親であり部長は部長であり社長は社長である。
それで施設で介護士が部下の役割をして機嫌をとっているとボケた人も気分が良くなり症状が落ち着くというのもそのためでてある。
そして認知症の人は時々正気になるという不思議がある。
特に死ぬ前に正気になるというのは本当だった。
姉も死ぬ前に正気になりその後全く無意識となりわからなくなり死んだのである。
これも認知症の不思議な症状だったのである。

なぜ自分の姉が認知症になったのか?
あれほど優秀な人間がなったのか?、それは他でもそういうことがある
優秀な人でも認知症になる。
でも姉は看護婦であり役場で保健婦をしていて最後は事務の方に回った。
そして60前で早めに退職してしまった
その後家でも家事をする人がいたから何もしなくなったのである。
趣味をしていたけどそれはたいしたものではなく姉にはあっていなかった。
ただ付き合いでしていたのである。
その時どういうことが起きていたのか自分にはわからなかった。
家族での役割がなくなっていた
社会で役割がなくなっていた

この二つが同時に起こっていた。そしていつしか社会からも忘れられた存在になっていた趣味でもそれが本物の趣味なら違う。写真などでも今はプロ並の人がいるしそれは相当に訓練を積んでいる、俳句なんかも退職してからはじめられるが早めにしていないとうまくならないだろう。
つまり普通の人は天才でない人は何でも積み重ねなのである。
積み重ねたものが何でも老人になって実るのである。
別にそれは才能でも何でもない、積み重ねなのである。
四季の感覚を磨くというときそれは俳句に不可欠であり年々感じるものがあって日本の季節感を会得するのである。
だから退職してから始めて実るものは趣味でも何でも普通はないのである。
積み重ねたものだからその積み重ねを退職してから一からははじめられいなのである。

結局武田氏が言うように動物ははぐれ猿が集団の役割がなくなり早死にするとかも動物でさえ集団の社会の役割が喪失するとき早死にするというのは社会的種的本能に生きるものだからそうなる。
ただ人間の役割は社会的に有用だというとき、社会的有用というのは何なのかわからない、会社に勤めていれば有用かといえばそれだけで有用ともならない
社会からはみだしたはぐれ猿ならぬ人間でも有用なことはありえるし人間の価値はあまりにも多様だから決められないのである。
例えば戦争のとき一番有用なのは一番非情な残酷な人間が価値あるともなる。
むしろ現実社会で有用で価値あるとされるものが有用で価値あるとは限らないのである。かえって官僚であれ政治かであれ企業であれ社会に様々な害悪をもたらすものともなる。原発などはその例である。社会で有用である人たちが害悪を作りだしたのである。
それで荘子の「無用の用」という思想も生まれたのである。

●認知症は役割がなくなった人、無役となった人?

人間が用がなくなるというとき、社会的に用がなくなるということではない
ただ一般的になんらか社会に用がある、機能しているときボケの予防になるということは言える。
workというとき作品という意味があり作品をしあげること、もう一つは機能する何か機械でも働く作用する、社会でも機能しているというとき人間もボケないとなる。
会社を退職するとそうした社会的機能役割が喪失するworkingしないことがボケに通じることは一般的に言える。
社会的無用化するとき社会的死でありそれは社会から消えてしまうのである。
社会で無用化しても家族で役割があれば別である。
でも嫁に「おばあちゃんはなにもしなくてもいいんですよ、テレビでも見ていてください」とか言われる人はぼけるというのは家族での役割がなくなるからである。
一見いいように見えてそうではなかった。
料理でも家事でもしていれば家族でworkingししているからボケにくいとなる
自分の姉は社会で有能であっても社会で役割がなくなり家族で役割がなくなっていたのである。
そして認知症になり迷惑をかけて死んだのである。
そして最後まで死ぬまで「自分は優秀だった」と言って死んだ。
実際に退職する前は優秀だったが退職してからは社会でも無用となり家族でも役割がなくなっていたのである。
こういうことがホケに通うじている。

不思議なのは例えは家族で介護している人とか知的障害者をかかえて何らか世話している人はボケないという
それはなぜか?心身ともその世話に費やされるからそのために心身がworkingするからボケないというのも皮肉である。
だから退職して何もしたくない、ゲートボールだとかカラオケだとかしている人か趣味でもプロの粋に達していないようなものは危険である。
それは若いときからの積み重ねがないとできないのである。
ともかく役割がないということは社会的死であり社会から生きながら消失することなのである。
だから奇妙なのは悪い政治家でも現役をつづけている人はボケないというのも社会的役割が以前としてもっているから機能してworkingしているからだともなる
悪役という役を演じつづけているからだという奇妙なことになる
ボケという観点から見ればそうなるのも奇妙なのである。

何の役もなくなる人が最悪のボケ、認知症になるというのも不思議なのである。
これは認知症という観点から人生を見た場合そうなるということである。
最後に認知症になることはいくらそれまで社会的に有能でも馬鹿になったということだからその功績すら無になるということがあるから怖いのである。
最後まで正気で生きていたらその人は普通の人でも認知症になった人より優秀だったとなってしまうのである。
そういう人を見ているからこの人は優秀ではなかったけど最後まで正気だったから偉かったなと見たからである。
優秀だと優秀でないとかこうして最後まで見ないとわからないのである。
ある人は優秀出されたが事業をして失敗したから最後は優秀だとは言えなかったとなる。人間は最後までみないとつくづく評価できないしわからないとなる。






タグ:認知症
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