ハーレーダビドソンに乗って去った大熊の人
(補償金でイワキに家を建て遊んでいる方がいい)
近くでイワキから来たというバイクにのっていた老人に出会った。
新車のハーレーダビドソンに乗っていた。
頭はまるっきり禿げているから相当な年だと思ったが73才であった。
網一人も70才とかだがこの人は若く見えた。
1800ccの大型バイクに乗っていた。
値段はわからないがインターネットでは百万以上であり大きなのは二〇〇万くらいだから車なみだろう。
その人はイワキに家を建てた、もう大熊には帰らない、飲み屋に行っている人もいるが
気を使っているとか言っていた。
そこには原発事故で被害を受けた苦しみは微塵も見られなかった。
ハレーダビドソンにのり老後を楽しんでいる
その人には老人でも何ら原発事故が悪く影響したようには見えなかった。
何か快活であり遊んで暮らしているらしい
家も建てたから別に帰らなくてもいいしあとは遊ぶだけだとなっているのかもしれない
ただこれは原発避難者だけではない、団塊の世代などか退職してバイクに乗っている人は良くみかける
若い人は高いから買えないけど老人は買えるからである。
何かそうした暇になった退職者などが遊んでいるのが良くみかけるようになった
青森の弘南鉄道でしきりに温泉の温度を聞いている退職して旅している人がいた
温泉が熱いとかどうかなど普通は気にしないだろう
なんらか温泉を回っているマニアなのかもしれない
暇で金があるとそんな人が増えてくる
高速バスで全国を旅している人にも出会った
その人も退職した人だった
まず退職した人とか団塊の世代などはバイクにも乗っていたし遊び上手なことがある
それで暇になり金があるからハーレーダビドソンなどを買ってのるということは聞いた
ただここでは大熊の人ということでそれだけの金があるからなとこの辺では思う
小高の人ももらっているが大熊、双葉となるとその何倍ももらうし事業やっていたとも言うから億の金は軽くもらっている。
そうすれば家も建てられるバイクでも高いものが買えるし車でもそうである
飲み屋でも金を使える、それは本当だったとなる
結局原発事故で補償金もらっているような人たちは勝ち組なんだよなと
外部で言うとき否定はできないのである。
つまり原発事故で故郷奪われたなんだとか言ってもそれで億の金が入りかえって得して良かったという人もいる
人によっては違うにしろほとんどがそうかもしれない
大熊と双葉になるとそうかもしれない
農家の人は生きがいとして代替え地を欲しいと言っていたが農家の人ももともと少ないからそれを基準にはできないのである。
ほとんど会社員とか事業しているとか仕事は農家ではない
この辺でも大熊の人が家を建てたということを聞いている。
それだけの金がある
小高の人も金が入っているが家とか土地の金は入らないから補償金を来年で打ち切られるとどうなるのか内情はわからない
でも小高はもう帰ることを強制される、外に家を建てた人は別である
ともかく原発事故で大熊や双葉の人は悪いとは言えない面があった
これからも長く補償金が入る
土地をもっている人は放射性物質の廃棄場になっても土地代だけで遊んで暮らせるだろうだから故郷に帰りたい帰りたいということが報道されていてもそれがすべてではない
あのように遊んで暮らしているのを見たらそう思う
それで原発をとめないでつづけろとか大熊の町長が言っているのはそうすれば別に町外に住んでいても補償金とか入るから町も維持できるし公務員としてありつづけられる
ただ土地がないのに他の市町で大熊町とか双葉町とか浪江町としてあり得るかとなるど問題がある
でも避難した先ですでに公営の復興住宅に入っている人もいるのだから
復興することばむずかしい、すでにそういう事実がありますます消滅の方向に向かっているように見える
今の世の中金があれば楽に暮らせる
そうしたら小高でも帰るより補償金で家を外に建てたり苦労するのは嫌だとなる
小高に帰っても金をもっていてもいい暮らしはできないからである。
イワキに住んで金があれば病院でも買い物でも恵まれているからいいとなってしまうのが現代なのである。
双葉の人が南相馬市立病院に入院していたことがあった
病院では浪江や双葉は不便なのである。
結局避難区域になった所は町ごと消滅する方に向かっているのかもしれない
故郷に執着する人は現代では少ない
老人は帰りたいと言ってもあのように60代でも七〇代でももう遊んでいた方がいいとなってしまう。
年になれば苦労する不便な所はかえって嫌だとなってしまうのである。
今回の地震や津波や原発事故では津波の被害者は福島県でも家も土地もなくなったとなり同情すべきな人たちだった
一方で原発事故の被害者はそうでもなかった
かえってこのように楽している人が多いというのも現実である。
南相馬市では小高の人、原町区の人、鹿島区の人、津波の被害にあった人、漁業組合の人・・・これらの人がまじりあって複雑になっている。
そこに市町村も心ではバラバラになってしまったのである。
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