夏の蝶の詩
陽はまだ沈まず
光のなかを
風にのり
軽やかに舞ふ
夏の蝶
美しい羽根を与えられ
その眼に映りしは
色彩りどりの花々
いづこの花へと
喜びに満ちて
そは今舞っている
明るい光の中を
風に乗り
軽やかに舞ふ
そは舞いつづける
花々を求めてやむことなく
そには見えざる
この世の汚れを
ただ美しきものを見む
陽はまだ沈まず
与えられた今この時
その日は短い
夏の蝶
そは美しき羽根を残し
その羽根の痛みしや
一夏はまた終わらむ
2006年08月29日
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