冬の日の石(詩)
冬の日に動かぬ石の重きかな
冬の日に鬼風思ふ隣かな
冬の日やここに変わらず立目石
貨物船沖に見えつつ冬の海
一雫顔に時雨や山翳る
俳句はその背景を読まないかぎり鑑賞できない、動かぬ石がなんだとなってしまう。
でもその背景を読めば百歳になる人が住んでいるとなればその石は人間のことなのである人間はやはり長く住んでいるとその土地と一体化してゆくのである。
そもそも動かぬというけど動けなくなるというのが現実である。
年取ると変化すること移動することが苦手になる。
だから原発で避難した老人は精神的には苦しい、経済的には楽していても精神的には苦しい。でも回りから良く思われれないのも苦しいのである。
ただそうはいってもそれも他者からみれば贅沢だとなってしまうのである。
ともかくすぐとなりに江戸時代に俳句を作った人がいたということも考えなかった。
江戸時代は商人が俳句を作っていた。裕福でないと俳句も作れない時代である。
一茶は特別でありだからあんな辛酸をなめた俳句を作ったのである。
この辺でも街では裕福な人がいた。
ただこの辺の街の江戸時代というとイメージできないのである。
戦前から大正明治とさかのぼるのだが江戸時代になるとイメージできなくなる。
つまり明治にはすでに汽車が電車が通ったが江戸時代は徒歩とか駕籠の時代だから
その差が大きいからイメージできないのである。
自分の詩のテーマは石だった、すでに石だけの詩でも相当書いているが発表していない
詩集として自分なり制作しようとしている。
まず小冊子で本のように自分で作ってみる。
詩集だと本は作り安い。
詩集として自分なり制作しようとしている。
まず小冊子で本のように自分で作ってみる。
詩集だと本は作り安い。
冬の日の石
石は一所に動かず
歳月とともに
だんだん重くなってくる
もう百歳も生きる人がいる
他人の家に嫁いでも
石のように重くなり動かない
石は歳月とともに
重みを増してくる
石はその土地と一体化して動かない
石は何も言わなくても
大地と通じて動かない
冬のめぐり石はまたそこにある
石は信頼しあって互いに動かない
冬の日がさして動かない
そこに安らぎがある
歳月とともに
だんだん重くなってくる
もう百歳も生きる人がいる
他人の家に嫁いでも
石のように重くなり動かない
石は歳月とともに
重みを増してくる
石はその土地と一体化して動かない
石は何も言わなくても
大地と通じて動かない
冬のめぐり石はまたそこにある
石は信頼しあって互いに動かない
冬の日がさして動かない
そこに安らぎがある
今日はぽつりと時雨が顔をぬらした。それが一滴だったのである。いかにも時雨らしい。秋時雨ともあるがこれは本当の時雨だった。今日は結構寒いから本格的な冬になるのだろう。
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