大陸と日本の地理の相違―塔は外敵が攻めてくるのを見張るため
【歴史的トラウマを持つロシアでもユダヤ人のことでも知るべし】
●大陸国家では塔は外敵の攻めてくるのを見張る塔
大陸と日本の地勢的相違は日本は山が多く海に囲まれた島国である。でもヨーロッパとかロシアとか中央アジアは平原が砂漠地帯である。そこで共通しているのは必ず建築的に都市は城壁に囲まれ高い物見の塔が必ずある。それは敵が攻めてくるのを見張る塔ある。それは中国でも共通している。塔は日本のような優美な五重塔とかではない。敵が攻めてくるのを監視するウォッチングタワーである。それは都市には必ず必要な物だったのである。その塔に登れば本当に遥か遠くまで見渡すことができる。
それでケルンのドイツのケルンの塔に登った時それは相当に高い。だから頂上まで登ればオランダの方でも見渡せるしイギリスまでも見渡せる感覚になっている。日本だったら確かに韓半島が近いにしても九州から見えないのである。イギリスはヨーロッパ大陸と一体でありそれほど離れた感覚はないのである:
その下をライン川が流れオランダに通じ物資が船で運ばれている。つまり平坦な地ということは遠くまで高い塔に登れば見渡せるのである。でも日本になると必ず山に遮られて遠くは見えないのである。ヨーロッパとかロシアとかでは遮るものは広大な森であり山ではないのである。ただイタリアになると日本と似て山が多い。だからイタリアは特殊な地域だと思う。
いずれにしろ中国でも本当に塔が多い、大陸ではそこは共通している。遠くを見て外敵が侵入してくるの監視している。日本では五重塔があったとしてもそういう外敵を見守るという機能はないただ優美な塔なのである。そこに地理の相違から来る文化の相違があ。またバベルの塔などというとてつもない塔を作って神の怒りを買ったというのもそれが大陸の文化でもあったからである。
ともかく塔というのは大陸ではヨーロッパで大きな役割を担っていた。敵が攻めてくるという警戒の心が強くあり作られたのである。今回のイスラエルのガザで起きた事件でもイスラエルでは油断していたのである。ガザを塀で囲んで出れないようにしていたがそれが破られて千名以上の人が惨殺されてしまったのである。それはやはり警戒を怠ったということになる。つまり大陸国家でわ常にそうして外敵が侵入してくる恐怖がある。そのために塔が作られたのである。
●歴史的トラウマを知るべしーロシアとユダヤ人の歴史
プーチンにとって、第二次世界大戦でドイツの侵略と戦って勝利したソ連の歴史は大いなる誇りです。
「ロシアにおいて、国家という広域社会が建設されることが、人類の他の文明圏よりもはるかに遅れたという理由の一つは、強悍なアジア系遊牧民族が、東からつぎつぎにロシア平原にやってきては、わずかな農業社会の文化があるとそれを荒らしつづけた、ということがあります。文化も、他の生物学的組成と同様、しばしば遺伝します。ロシア人の成立は、外からの恐怖をのぞいて考えられない、といっていいでしょう」(司馬遼太郎『ロシアについて』)
ドイツ軍とソ連軍の大規模な戦車戦は、現在のウクライナ東部の平原地帯で展開されました。ここでソ連軍を破ったドイツ軍は、レニングラードやスターリングラードを包囲。ソ連軍に多大な犠牲が出ました。
ドイツによる侵略で、ソ連は兵士や民間人など約2660万人の犠牲を出しました。日本の太平洋戦争の犠牲者は約310万人ですから、ソ連の犠牲は群を抜いていました。
女は拉致、残りは虐殺のモンゴル騎馬軍…プーチンの猜疑心の裏に「259年に及ぶロシア暗黒史」
ロシアは森林を除けば、侵略から身を守る自然の障壁を何ら持たない。最後の陸上帝国であるため残虐に征服されることの意味を深く身に刻み、領土を拡大維持するか少なくとも隣接する影のゾーンを支配しなければならないという強迫観念に囚われるようになった。
地政学の逆襲ーロバート・D・カプラン
歴史とは国家的トラウマである。個人的にも人生経験で必ずトラウマになる。私自身もここ十数年介護とか経験して他者から攻められて人間が信じられなくなった。人間とは相手が弱者と見れば弱体化すれば弱みを見つければそれを責めつける。それより相手が弱体化することを虎視眈々と狙っていたのである。そのように個々人の人生でもそうであり国家間では特にそうになる。それで必ず日本でもそうだな戦国時代があった。食うか食われるかの世界である。そして弱った動物が狙われるように人間でもまた同じなのである。ただ食う方にしても食わねば生きられないということでそうなっている。
でもそういう過酷な経験をしない人間はみんな人間をいい人だと見ているのである。でも現実は人間でも追いつめられればみんな弱肉強食の人間となるのである。だから人間の信じられなくなったしまた。人間ってこんなに酷いものかとトラウマになってしまったのである。つまり個人でもこうして何かひどい目にあうとそれがトラウマとなりの後の行動にに影響してくる。
それは国家間同士でもそうでありそれが歴史的トラウマとなったのである。だから歴史を見るときそこで何があって人間にどういう影響したのかを見るべきだとなる。ロシアはドイツと戦い2000万人以上が死傷したとかその被害があまりにも大きすぎたのである。そうなれば当然それがトラウマになってしまうのである。
●ユダヤ人の歴史的トラウマ―イスラエルは世界の中心
イスラエルにしてもユダヤ民族は離散して2000年間国も無く虐げられてきた。それがトラウマとなった。特にドイツナチスには大量虐殺されたことで大きなトラウマを持つようになったのである。だからどうしても自分たちの国を持たなければならないと今のイスラエル国家を建設したとなる。それはただそこはすでにアラブ人が住んでいて争いとなったのである。でもユダヤ人側に立てば歴史歴史的トラウマがあり自分たちで国を作り自分たちで国を守らない限り滅亡させられるという恐怖がありそのために外部の言うことを聞けないとなる。
ともかく一人の人間でも一つの国でも理解することが難しいのはそれがたどってきたそれぞれの歴史がありそれがなかなか理解できないからである。その歴史的経験がトラウマとなり恐怖心となりやらなやらなければこちらがやられるという感覚になっている。それはウクライナ戦争でありまたイスラエルの戦争でもある。何か今のイスラエルで起きている戦争の恐怖は世界最終戦争ハルマゲドンに通じているかなのかという恐怖である。世界の国がイスラエルに集結してハルマゲドンが起きる。そして人類が最終段階に入ってその時救世主はあらわれそうした予言が本当に現れるような実現するような感覚になっているからである
エゼキエル書のようにゴグとはロシアであり中国でありイランなのかもしれない。一方でイスラエルに味方するのはキリスト教国でありヨーロッパとかアメリカである。でもロシアもキリスト教国である。だから必ずしも宗教で分けられない。ただイスラエルを通じて世界が集結して最終戦争が起きてくる。それで世の終わりとなりそこに救世主が現われてくる。その予言があり何かそういう予感をさせるのもイスラエルユダヤ人起きているからである。
ともかくイスラエルというのもなぜ重要かというと地理的に神が定めた世界の中心だからである。その中心だからそれをめぐって世界中が関係して最終戦争になるともなる。だから世界史とは地理であり地理を知らなければ世界を知ることはできないのである。
でも地理を知るにしてもあまりにも広大で感覚的にそこで必ず誤解して見ているのである。確かに私はエジプトからシナイ半島からイスラエルに来た。イスラエルの地理的特徴は地中海に面してヨーロッパに向かっていることである。ガザとかでも貿易で栄えたというとき地中海に面して船で行き来していたからである。そこに地の利があったのである。確かなことはイスラエルのカナンは神が定めた国でありそこが世界の中心になっているからである。それは神が定めたものでありその位置が重要なのである。なぜなら今起きていることがイスラエルから見ると中東のアラブ人世界と地中海を面したヨーロッパとゴグと言われるロシアとかイランとかその背後に中国がいる。
そして日本の位置は不思議なのはロシアとか中国にも属していない。欧米に属していてもG7は共同でイスラエルを応援するようにした。でも日本はそこに入らなかったのである。つまり日本は東西の仲介役を担う位置にあるとなる。東西を結ぶものが日本なのである。それは内村鑑三などが指摘していたのである。つまり地理的にそういう役割を担っていた国だということである。となるともしかしたら日本の役割はかなり大きなものとなるかもしれない。つまり今仲介役になり得る最適の国なのかもしれない。ただそれもなかなか難しいだろう。下手して介入すると大怪我をするということである。でも今や高みの見物とはいかない。その争いの火粉が必ず飛んでくるからである。それだけ世界が狭くなっているからである。
日本国は世界の一半あ他の一半と結びつけるための偉大なる天職を帯びています。
日本国はアジアの門であります。日本によらずしてシナもインドもペルシャもトルコも救われません。人類の半数以上の運命は日本の肩にかかっています―内村鑑三
その使命があっても太平洋戦争は何であたのか、その犠牲は何であったのかアジアの為の犠牲だったのか?
ただ地理的にはそういう使命を担っていたことは確かである。