里に隠る月(秋風吹き貧困化する日本)
今日は来ぬ女や雲に隠る月
里の月今日は隠れて人逢わず
盗るなかれ月は見ている畑かな
里の秋病に留守や三か月
昔なれ里の実りや松による
書のあまた灯火親しむ家古りぬ
蛙鳴く家や秋なれ家親し
月隠る家を離れじや母の霊
姉死して8年過ぎぬ秋彼岸
今年また遠くに行かじ秋燕
秋風や街の淋しく蝶一つ
明日食べる米なき女(ひと)や虫の声
秋風や貧になりゆく日本かな
月は最近雲に入ったり出たりして輝いている、昨日は満月だった
その女性は毎日来ていた、だいいち年金が4万とかであり最低なのである
10パーセントが5万以下であり10万以下が半分以上なのである
まず貯金がない人多いのに本当に驚く、老後に2000万用意しろというけど
それでもたりない、金の価値が下がったからである
高度成長時代はみんな貯金していた、それは利子が高かったからだ
今は銀行にあづけると利子をとられる、投資信託などをすすめられて大損だった
それだけ日本経済は低迷していてぬけだせない
というよりもうポルトガルとかスペインのように400年日本は衰退の道を歩んでいるという学者もいる
日本はもともとみんな貧乏だった、高度成長時代というのは短い期間でありそこは特別な時代だったことをふりかえる
日本は資源もない土地も狭いしとても豊かになれる国ではなかった
つまり高度成長時代というのは特別幸運がそうしたのである
日本の技術が優れているとかなかったのである、なぜなら今は韓国でも中国でも日本と同じ技術レベルになり中国だと日本より進んでいる時代となったからである
日本の高度成長時代は幸運だっただけなのである
老後は近くが大事になる、雲に隠れて見えなくなってもまた月が現れる
何か三か月も入院して留守にしている人がいると気がかりになる
親しいというわげてもないが近くだからそうなる
なぜそう思ったのか?
その人は妻を亡くしてもう10年くらい大きな家で一人暮らししていたからである
妻がいればその人を思わない、一人だから家に誰もいないから思ったというのも不思議である
何か独り身とか独り身を思うようになる、夫婦でいれば別である
老後は近くが大事になる、病気になっても近くにもし親しいかかりつけの医者がいれば安心だとか何でも近くが大事になる
遠くの親戚はあてにならないのである
とにかく一身上でもここ十年は変化しすぎた
家族みんな死んで姉が死んでから8年も過ぎた、それもあわただしいからあっというまだったのである
右田の松原も津波でなくなりそこに実りがあった、松と実りがあっていた
それもなくなった、凄まじい変化があった
まず人生では必ずこうした大きな変化にみまわれる
70年くらいで大きな変化が来る
今日は西風なのか秋風が吹いた、ようやく秋らしいとなる
youtubeで老後で失敗した人のことを言っていた
その人が住んだのは辺鄙な田舎だった、そこで新参者を受け付けない所だったのである
それで妻が鬱病になったとか病院に通うにも遠いとか畑で野菜を作ってもハクビシンとかなんかに食べられたかと言っていた
田舎は人間関係が本当にめんどうなのである
特に小さな村ではそうなる、でも田舎が住みにくいかと言えばそうして仲間がいれば何か安心するのである、住みやすいのである
それがないと住みにくくなり問題が起きる
なぜ老後に誤算が多いのか、失敗するのか?
それは時代が変わるからである、貯金して利子はつかない、何か事業してもうまくいかない、田舎に住んでもうまくいかない、要するに老人は適応力がないからそうなる 海外旅行でも若いうちにしていないと苦しむ
それも適応力がないからだったのである